ロシアのプーチン大統領が、アゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、トルクメニスタンの首脳とともに、とんでもなく巨大なテーブルの片隅に座る姿が撮影された公式写真。
Office of the President of Russia
- ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2022年6月29日、中央アジアのトルクメニスタンを訪れ、カスピ海沿岸の各国首脳と巨大なテーブルで会議を行った。
- その巨大なテーブルは、プーチン大統領がフランスのマクロン大統領などとの会議で使用したクレムリンの4メートルのテーブルを凌ぐ大きさだった。
- プーチン大統領は感染予防の意識が高いと推測している報道もある。
2022年6月29日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、中央アジアのトルクメニスタンで行われたカスピ海沿岸諸国の首脳会議に出席した。その会議では、以前世界が注目した滑稽なほど長いクレムリンのテーブルを超えるような巨大なテーブルが使用された。
ロシア政府によると、プーチン大統領はトルクメニスタン、イラン、カザフスタン、アゼルバイジャンとの首脳会議に出席し、巨大な長方形のテーブルで他の国の首脳から離れた場所に座り、カスピ海地域での協力について議論したという。
トルクメニスタン政府によると、この第6回カスピ海沿岸諸国サミット(Caspian Summit)は、 「豪華なアルカダグ・ホテル(luxurious Arkadag Hotel) 」で開催されたという。
しかし、トルクメニスタン外務省が言う「大きな会議場」と呼ばれる場所での会合が行われる前に、同ホテルの「小さな会議場」でより親密な会合が行われていた。
第6回カスピ海沿岸諸国サミットでは会議は1回だけではなく2回あった。写真のテーブルは控えめではあったが会議用テーブルとしては平均を上回る大きさだ。
Office of the President of Russia
第6回カスピ海沿岸諸国サミットのテーブルはあまりに巨大で、一番奥に座っているプーチン大統領の姿は公式写真ではほとんど見えない。
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この巨大な長方形のテーブルがSNSで話題になるのに時間はかからなかった。
ウクライナ内務省の顧問、アントン・ゲラシュチェンコ(Anton Gerashchenko)は、2022年6月26日からドイツで開催されたG7サミットで、各国首脳たちが使用したかなり小さなテーブルの写真の下に、今回の巨大なテーブルの写真を並べてツイートした。
上…9人のG7サミット。
下…5人のカスピ海沿岸諸国サミット(プーチン大統領も出席)。
さまざまなジャーナリストたちも感想をツイートし、このテーブルをジョークにした。
昨日トルクメニスタンで行われたカスピ海沿岸諸国サミットのプーチンのテーブル。真ん中にホッケーリンクがまるまる入るくらいの大きさ。
正直に言うと、トルクメニスタンで行われたカスピ海沿岸諸国サミットで使われたプーチン大統領のテーブルが頭から離れない、離れない、離れない…まだ離れない…あなたも離れない?
プーチン大統領が大きなテーブルを使って会議をするのは、今回が初めてではないが、トルクメニスタンで使用されたテーブルは他を圧倒する大きさだった。
プーチン大統領は以前、2022年2月にモスクワでフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron )大統領と約4メートルのテーブルで会談し、その数カ月後には同じテーブルを持ち出し、国連のアントニオ・グテレス( António Guterres )事務総長との会議に使った。
フランスのマクロン大統領と会談するプーチン大統領。
Sputnik/Kremlin via REUTERS
ロシアの国営メディアは、2022年5月、プーチン大統領がクレムリンで、他の世界の指導者たちと、だた「長い」テーブルから一歩踏み出した「長いけれど丸い」テーブルで会談する様子まで放送した。
「プーチン大統領は自分の健康と安全に執着しているのかもしれない。特に新型コロナウイルスのパンデミックの間は」と以前ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じている。
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)