副業の不動産投資で年1000万円超の収入。28歳で経済的自由を手にした女性が歩んだ道筋

マサチューセッツ州をベースに不動産投資を行うダナ・ブル。

マサチューセッツ州をベースに不動産投資を行うダナ・ブル。

Courtesy of Dana Bull

ダナ・ブル(Dana Bull)は、2011年にマサチューセッツ州立大学アマースト校を卒業後、同州セーラムの建築設計事務所に就職し、アパートを探し始めた。

「当時、不動産サイトのZillowで賃貸物件を探していたのですが、うっかり『購入』のタブをクリックしてしまったんです。全てはそこから始まりました」

ブルと当時のボーイフレンド(現在の夫)は、一旦セーラムで1ベッドルームを借りたが、その後もブルは購入可能な物件をチェックし続けた。やがて、ボーイフレンドのアンドリューの収入も合わせれば、現在の家賃と同じかそれ以下の月額ローン返済で家を買えるかもしれないと気づいた。

「当時は不景気で仕事もあまりなく、住宅市場も混乱していました。だけど私は当時22歳で扶養家族もいなかったし、大学でフルタイムの仕事をしていたこともあって、多少は貯金があったんです」

13歳からベーカリーや小売店で働き、ライティングやマーケティングの仕事も経験していたブルは、その貯金を使って2012年6月にセーラムに20万ドル(約2700万円、1ドル=135円)でマンションの一室を購入した。

10年後の現在、彼女はセーラムとボストン、そしてマーブルヘッドというボストン北部に位置する海岸沿いの町に22戸の賃貸住宅を所有している。

「この不動産ポートフォリオを“第二夫人”と呼んでいるんです。結婚生活の中で、もう一人のパートナーのように働いて家計を支えてくれているので」と、現在33歳で3児の母でもあるブルは言う。

なお、Insiderはブルの不動産所有と2021年の収入を確認した。本人の希望により具体的な不動産収入は明かせないが、28歳の時点で年間10万ドル(約1350万円)以上の収益を上げており、すでに経済的自由も手にしている。

「働くのが好きだから働いていますが、必ずしも働く必要はないんです。自分のライフスタイルに妥協することなく経済的な自由を手に入れられたことは、本当に心強いです」

彼女は現在、不動産業界でフルタイムとして働いている。不動産売買に関する資格を持ち、不動産のコンサルティングやコーチングを行う傍ら、2022年には小規模集合住宅への投資を目的とした講座も立ち上げた。また、パートタイムでテクノロジーコンサルティングも行っている。

そんなブルだが、最初は何も知らずに不動産の世界に飛び込んだという。

「投資を始めた頃は戦略もないのに、問題だけは山積みで、ただ目の前の課題に取り組みながら学んでいくしかありませんでした」

初心者だった彼女がどのように投資戦略を練り上げ、10年足らずで不動産の専門家になったのか。以下ではその道筋やノウハウを公開する。

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