生活に欠かせなくなったスマートフォンやPC(写真はイメージです)。
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米IT調査会社のGartner(ガートナー)は、世界におけるPCやスマートフォン、タブレットなど情報端末の2022年の出荷台数が約8%減少するとの見通しを発表した。ロシアのウクライナ侵攻に伴うサプライチェーンの混乱やインフレ、通貨変動などで消費者需要が大幅に低下するとみる。
中華圏でスマホは18.3%減
世界の情報端末の出荷台数をまとめた。
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世界のPCの出荷台数は9.5%減の3億1000万台になるとみる。消費者向けPCの需要は2022年に13.1%減になるとし「ビジネス向けPCの需要よりもはるかに早く下落する」と指摘する。特にEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)で落ち込みが激しく14%減となる見通しだ。
世界の携帯電話の出荷台数は7.1%減の15億6700万台になると予想。特にスマートフォンは5.8%減と推定し、中華圏では18.3%減になるという。「ゼロコロナ政策に伴う長期の都市封鎖により、5Gスマホなどの必須ではない製品の購入を取りやめている」と分析する。
情報端末全体の世界での出荷台数は2022年に7.6%減少すると予想する。中華圏と東ヨーロッパで2桁の減少となる。
(文・Strainer編集部)
"Strainer"より転載(2022年7月4日公開)