航続距離の長い電気自動車トップ15[2022年]

 The Kia EV6 offers up to 310 miles of driving range.

キア「EV6」。航続距離は310マイル(約498km)。

Kia

  • 多くの消費者は、電気自動車を選ぶ際、予算内で最も長い航続距離の車を探す。
  • Insiderは、アメリカ環境保護庁(EPA)の算定による航続距離をもとに、2022年に販売されている電気自動車を比較した。
  • 最も航続距離の長い電気自動車は、ルーシッド・モータースの「エア」だった。キアの「EV6」、テスラの「モデルS」、フォードの「F-150ライトニング」もランクインした。

15位 BMW「i4 eDrive40」:301マイル(約484km)

The BMW i4.

BMW「 i4」。

BMW

 テスラ(Tesla)の「モデル3(Model 3)」に対するBMWの答えは、5万5400ドル(約752万円)の「i4 eDrive40」だ。アメリカ環境保護庁(EPA)認定の航続距離は、301マイル(484.4km)に達している。この車は335馬力だが、536馬力を超える、よりスポーティな「i4 M50」も用意されている。


14位 ヒョンデ「IONIQ 5 SE」:303マイル(約487km)

The Hyundai Ioniq 5.

ヒョンデ「IONIQ 5」。

Hyundai

ヒョンデ(Hyundai)の最新の電気SUV「IONIQ 5」は、4万4000ドル(約596万円)のロングレンジモデルで航続距離が最大303マイル(約487km)。航続距離220マイル(約354km)のベースモデルは4万ドル(約542万円)以下で手に入る。

「IONIQ 5」は、300マイルを超える航続距離に加え、超高速充電能力も備えている。350キロワットの充電器に接続すれば、たった18分で10%から80%まで充電できるという。


13位 キア「EV6 Wind RWD」:310マイル(約498km)

 The 2022 Kia EV6

キア「EV6」。

Kia

ヒョンデの「IONIQ 5」と同じプラットフォームで作られたキア(Kia)「EV6」も、同じように印象的な航続距離を誇っている。価格はやや高めで、最も航続距離の長い「Wind RWD」は4万7000ドル(約637万円)だ。

我々のテスト走行では、このキアの「EV6」は、ヒョンデの「IONIQ 5」より運転が楽しかった


12位 フォード「マスタング・マッハE カリフォルニア ルート1」:314マイル(約505km)

The 2022 Mustang Mach-E

フォード「マスタング マッハE」。

Ford

フォード(Ford)は「マスタング・マッハE(Mustang Mach-E)」に、全輪駆動/後輪駆動、小型バッテリー/大型バッテリーのなど数モデルを用意している。最も長い航続距離を誇るのは5万2450ドル(約711万円)の「カリフォルニア ルート1 エディション(California Route 1 edition)」だ。

EPAによると、ベース車「マスタング・マッハE セレクト(Mustang Mach-E Select)」の航続距離は約247マイル(約397km)だという。

だが「マッハE」は飛ぶように売れているため、カスタムオーダーは2023年まで待たなければならない。


11位 リビアン「R1T」:314マイル(約505km)

The 2022 Rivian R1T.

リビアン「R1T」。

Tim Levin/Insider

電気自動車のスタートアップ、リビアン(Rivian)は、2021年9月、フォード、GM、テスラに先んじてピックアップトラック市場に参入して話題を呼んだ。アドベンチャーに特化した「R1T」は、優れたオフロード性能、スライド式のキャンプキッチンのような斬新な機能、そして大自然へ向かうのに十分な航続距離を備えている。

値上げ後のこのピックアップトラックの価格は7万9500ドル(約1078万円)だ。


10位 リビアン「R1S」:316マイル(約508km)

 The 2022 Rivian R1S

リビアン「R1S」。

Rivian

リビアンのSUV「R1S」は、ピックアップトラックの「R1T」より軽量で空力特性に優れ、EPAの航続距離評価もわずかに高い。

リビアンは、辛抱強く待っている顧客に対し、この3列シートSUVの納入を2022年の夏以降に開始する計画だ。価格は8万4500ドル(1146万円)からとなっている。

しかし、注意が必要なのは、リビアンがゆっくりと数千件の予約注文を処理していることだ。しばらくの間は入手困難な状況が続くだろう。


9位 フォード「F-150 ライトニング エクステンデッドレンジ」:320マイル(約515km)

The 2022 Ford F-150 Lightning Lariat.

フォード「F-150 ライトニング Lariat」。

Ford

フォード(Ford)の電動ピックアップトラック「F-150 ライトニング」の航続距離は、スタンダードレンジバッテリーで230マイル(約370km)、オプションのエクステンデッドレンジパックだと、最大320マイル(約514km) に達する。だがそのための予算は最低でも7万2474ドル(約983万円)が必要だ(連邦政府や地方自治体の優遇措置適用前の価格)。

F-150ライトニングを購入すれば、スポーツカー並みの加速便利なフロントトランク、そして大容量の電力を手に入れることができる。


8位 BMW 「iX xDrive50」:324マイル(約521km)

The 2022 BMW iX.

BMW「iX」。

BMW

BMWのアメリカ向けモデルが2台ともランクインした。2つ目の車は、航続距離324マイル(約521km)を提供する8万4100ドル(約1141万円)がベース価格のSUV「iX」だ。BMWによると、「iX」は516馬力のエンジンを搭載し、時速60マイル(約96.5km/h)加速が4.4秒という驚異的なスピードを持っている。


7位 GMC「ハマーEV エディション1」:329マイル(約529km)

The 2022 GMC Hummer EV.

GMC「ハマーEV」。

GMC

GMCは、復活したハマー(Hummer)がフル充電の状態で329マイル(529.4km)走れると主張しているが、EPAによる検証は行われていない。あなたが期待しているようにハマーEVはとんでもなく大きい。だがGMは巨大なバッテリーパックでその大きさを補っている。

限定生産の「エディション1( Edition 1)」は11万2595ドル(約1528万円)だ。GMCはこの先、より低価格の「ハマー ピックアップ(Hummer pickups)」を販売する予定だ。


6位 テスラ「モデルY ロングレンジ」:330マイル(約531km)

The Tesla Model Y

テスラ「モデルY」。

Tesla

テスラ(Tesla)の6万6000ドル(約895万円)のコンパクトSUV「モデルY ロングレンジ( Model Y Long Range)」は6位にランクイン。数千ドルを追加すれば、速度は上がるが航続距離が27マイル(約43km)少ない「モデルY パフォーマンス(Model Y Performance)」が手に入る。

また、テスラのユーザーは、世界最大級の急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー(Supercharger)」も利用することができる。


5位 テスラ「モデルX」:348マイル(約560km)

The Tesla Model X.

テスラ「モデルX」。

Tesla

12万1000ドル(約1642万円)のテスラのSUV「モデルX(Model X)」は、デュアルモーター、3列シート、そして紛れもないガルウィングドアを備えている。3.8秒で時速60マイル(約96.5km/h)に到達するので、急いでいるときも子どもたちを瞬時に学校に送迎することができるだろう。

それでも物足りないという人は、13万9000ドル(1886万円)の「モデルX Plaid( Model X Plaid 」を試してみてほしい。3つ目のモーターも加わり、時速60マイルに2.5秒で到達する。


4位 メルセデス・ベンツ「EQS 450+」:350マイル(約563km)

The Mercedes-Benz EQS.

メルセデス・ベンツ「EQS 」。

Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)が、ついに豪華なSクラスセダンの電気自動車版を発表した。上位モデルにはキャビン全体に広がる56インチの「ハイパースクリーン」が標準装備され、期待に違わぬ豪華な仕様となっている。

約10万2000ドル(約1384万円)という価格は決して安くはないが、今購入できる中では、最も航続距離の長い電気自動車の1台を手に入れることができる。


3位 テスラ「モデル3」:358マイル(約576km)

The Tesla Model 3.

テスラ「モデル3」。

Tesla

テスラの「モデル3」は2017年から販売されているが、まだ古くはなっていない。ここ数年価格が上がってはいるものの、5万8000ドル(787万円)の「モデル3 ロングレンジ(Model 3 Long Range)」は、走行距離に関して言えば価格以上の価値を提供している。

そして、すべてのテスラ(およびすべての電気自動車)がそうであるように、タイヤの選び方次第で航続距離に大きな違いが生まれる。


2位 テスラ「モデルS」:405マイル(約652km)

The Tesla Model S.

テスラ「モデルS」。

Tesla

テスラが2012年に電気自動車を発表して以来、技術の頂点を極めた渾身の1台である「モデルS(Model S)」。現在もこの10万5000ドル(1424万円)の高級セダンは、1台を除き、すべてのライバルを大きく上回る航続距離を実現している。

 また、13万6000ドル(1845万円)の「モデルS Plaid(Model S Plaid)」は、現在市販されている車の中でも斬新な1台だ。最高速度は時速200マイル(約322km/h)で、静止状態から時速60マイル(約96km/h)に達する時間はたった2秒だ。


1位 ルーシッド・モータース「エア ドリーム・エディション レンジ」:520マイル(約836km)

The Lucid Air

ルーシッド・モータース「エア 」。

Lucid Motors

カリフォルニア州に拠点を置く電気自動車のスタートアップであるルシード・モータース(Lucid Motors)は、「アメリカで最も航続距離の長い電気自動車」という称号を、競合他社を打ち破り勝ち取った。

最初のモデルである16万9000ドル(2293万円)の「エア ドリーム・エディション・レンジ(Air Dream Edition Range)」は、EPA推定航続距離が520マイル(約836.8km)で、「テスラ モデルS」よりも100マイル(約160km)以上長い。航続距離の評価は実際の環境に左右され、必ずしも正確ではないが、複数報道機関は、「エア」は少なくとも500マイル(約804km)は走ることを検証している。

ルーシッド・モータースは、「エア ピュア(Air Pure)」というベースモデルのセダンを販売する計画だ。その航続距離は406マイル(約約653km)で、テスラの「モデルS」より1マイルだけ長いとされている。

[原文:RANKED: The 15 longest-range electric cars you can buy in 2022 from Kia, Tesla, Ford and more

(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)

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