岸田首相、憲法改正は「現実的で喫緊の課題」と表明【#参院選2022】

岸田氏

ニコニコ生放送の開票特番に出演し、インタビューに応じた岸田首相。

ニコニコ生放送より

7月10日に投開票された参議院選挙。NHKなどによると、自民・公明の与党で改選議席の過半数を超え、自民改選55議席を上回る60議席以上の当選確実が出ている。また、改憲に前向きな4党(自民・公明・維新・国民民主)の議席が参院全体の3分の2を超えることが確実と見られている(7月11日午前1時現在)。

投開票直前の7月8日には安倍晋三元首相が銃で撃たれて亡くなる事件が起きるなど、異例の状況での選挙となった。

10日に配信されたニコニコ生放送の開票特番で国際政治学者の三浦瑠麗氏の質問に応じた自民党総裁の岸田文雄首相は、安倍氏について「こうしたリーダーはなかなかいない」と評価。安倍氏の悲願だった憲法改正についても「議論を加速していきたい」と話した。

改憲は「喫緊の課題」

——安倍元首相が銃で撃たれ、暗殺された未曾有の事件があった。安倍さんという人は唯一無二ですよね。

岸田氏:(安倍元首相は)大きな存在でした。8年8か月、政権を運営した不世出のリーダーだったと思っています。こうしたリーダーはなかなかいない。本当に衝撃を受けています。

——安倍元首相は派閥の会長になった後、さまざまな政策を誘導しようとしていた。安倍さんの遺志を継ぐとどこかで語らえれていたと思う。どういう風に強い安全保障、憲法改選に取り組んでいきますか。

岸田氏:安全保障については、我が国自身の防衛力の強化をしっかり考えないといけません。今は科学技術の進歩、複雑な国際情勢を考えると、どの国も一国のみでは自分の国を守り切れないというのは常識。外交との組み合わせ、国際的な協力とセットで防衛力を進めないといけないと強く感じている。

憲法(改正)については、従来から自民党が提案している。現実的な、そして喫緊の課題だと思っている。あたらしい国会のメンバーも加えて、議論をより前進させていきたい。

(文・横山耕太郎

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