「バイデン対トランプ」じゃなかったら誰? アメリカ、2024年の大統領選に立候補しそうな政治家たち

ノーム、プリツカー、ニューサム。デサンティス

左上から時計回りに、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事(共和党)、イリノイ州のJ・B・プリツカー知事(民主党)、フロリダ州のロン・デサンティス知事(共和党)、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)。

Joe Raedle, Natasha Moustache, Justin Sullivan, Paul Hennessy via Getty Images

  • 2024年のアメリカ大統領選をめぐっては、バイデン大統領とトランプ前大統領が再び戦うことになる可能性がある。
  • だからといって、民主党や共和党の政治家たちが動きを止めることにはならない。
  • 正式な立候補の表明はまだないものの、水面下で動き出している陣営もある。

2022年の中間選挙も終わっていないのに、アメリカではすでに2024年の大統領選に向けて動き出す候補者たちがいる。

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事はフロリダ州のロン・デサンティス知事に噛みつき、デサンティス知事とバージニア州のグレン・ヤンキン知事は献金者たちと会っている。そして10人以上の政治家たちが他の地域に先駆けて予備選挙が行われるニューハンプシャー州を訪れている。

政党が立候補の意向を示しているバイデン大統領とトランプ前大統領の正式な書類提出を待っている間にも、大統領候補を目指す候補者たちは全国レベルで自らの基盤を築くことを待ってはいない。

2016年の大統領選では共和党の指名争いで2位だったテキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員は再び立候補するのだろうか?

「時が経てば分かる」とクルーズ上院議員はInsiderに語った。

候補と目されている多くの人々の計画は、バイデン大統領とトランプ前大統領の決断次第だ。ただ、彼らはすでに動き始めている。

"バイデン対トランプ"の構図にならなければ、どのような人物が2024年の大統領選を戦うことになるのか… 立候補の兆しを見せている政治家たちを見ていこう:


ロン・デサンティス(Ron DeSantis)

ロン・デサンティス

フロリダ州のデサンティス知事(2022年2月24日、フロリダ州オーランド)。

AP Photo/John Raoux, File

連邦議会の元下院議員で、下院の保守強硬派で構成する共和党内の派閥「フリーダム・コーカス」 の立ち上げメンバーでもあるフロリダ州のデサンティス知事は、トランプ前大統領に代わる"MAGA(アメリカを再び偉大に)の星"と見なされてきた。保守派の調査では、すでにトランプ前大統領に勝っている

妊娠15週目以降の人工中絶の禁止や、幼稚園生から小学校3年生までを対象に性的指向や性自認に関する教室での議論などを厳しく制限する「ゲイと言ってはいけない」法案を支持するなどして、デサンティス知事は共和党の文化戦争のリーダーになった。「批判的人種理論(critical race theory)」を理由に数学の教科書を却下したのもデサンティス知事だ。


カマラ・ハリス(Kamala Harris)、ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg) 

ピート・ブティジェッジ、カマラ・ハリス

ブティジェッジ運輸長官とハリス副大統領。

Kent Nishimura / Los Angeles Times via Getty Images

2020年の予備選挙でバイデン大統領と指名候補を争い、その後、政権入りを果たしたブティジェッジ長官とハリス副大統領がバイデン大統領の後継候補であることは間違いない。

バイデン氏の副大統領候補に選ばれてから、ハリス氏はそのような見方をされてきた一方で、ブティジェッジ氏は早々に選挙戦から撤退してバイデン支持に回ったことで、ブティジェッジ氏とそのスタッフの多くはバイデン陣営から好意的に見られてきた。

公務以外で2人がニューハンプシャー州やアイオワ州に姿を見せたことはないものの、バイデン政権での地位を考えれば、次に競争の激しい民主党の予備選挙が行われる時には、早い時点で有力候補となるだろう。


マイク・ペンス(Mike Pence)

ペンス前大統領

ペンス前副大統領(2022年2月17日、カリフォルニア州スタンフォード)。

Justin Sullivan/Getty Images

Insiderが2021年6月に報じたように、ペンス前副大統領はすでに選挙戦に向けた陣容を整えている

元副大統領首席補佐官のマーク・ショート(Marc Short)氏や元副大統領報道官のデビン・オマリー(Devin O'Malley)氏、長年の側近マーティー・オブスト(Marty Obst)氏、2008年の大統領選でマイク・ハッカビー(Mike Huckabee)候補の選挙対策本部長を務めたチップ・サルツマン(Chip Saltsman)氏などが集まっている。

「トランプ&ペンス政権」の実績を訴える一方で、ペンス氏はトランプ前大統領が主張し続けている"不正選挙"とは距離を置いている。

他の共和党の政治家とは異なり、ペンス前副大統領はトランプ前大統領が決断を下すまで自身の立候補の発表を待つとは言っていない。


J・B・プリツカー(J.B. Pritzker) 

J・B・プリツカー

イリノイ州のJ・B・プリツカー知事(2022年7月4日、イリノイ州ハイランドパーク)。

AP Photo/Nam Y. Huh

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