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在宅ビットコインマイナーの苦悩…価格下落とインフレにどう対処しているのか

2人の長年の仮想通貨マイナーが大幅な価格下落などの苦境に際してコストを削減する方法を話してくれた。

2人の長年の仮想通貨マイナーが大幅な価格下落などの苦境に際してコストを削減する方法を話してくれた。

Anusak Laowilas/Getty Images

  • 趣味として仮想通貨のマイニングを行う愛好家たちは、大幅な下落を乗り切るために創造的になることを求められている。
  • アメリカでは電気料金も上昇しており、彼らをさらに苦しめている。
  • 長年のマイナーである2人が、コミュニティがどのようにこの仮想通貨の冬に対処しているかを話してくれた。

この厳しい仮想通貨の冬に、既にいくつもの10億ドル企業が犠牲になっている。しかしこれと同時に、空き部屋やガレージでビットコイン(BTC)のマイニングをしている個人の生活もかなり厳しくなってきている。

GPUという「装備」を使って月に数百ドル相当の仮想通貨を稼いできたこれらの愛好家にとって2022年は、利益が急降下し、コストが急増するという、地獄のような状況になっている。

20年にわたるビットコイン・マイニングと他者へのアドバイス経験を持つクリス・ベガ(Chris Vega)マイケル・カーター(Michael Carter)の2人がInsiderに対し、アメリカの仮想通貨コミュニティがどのように対処しているのかを語ってくれた。

「大企業よりも在宅のマイナーの方が、間接費が少なくて済むので、それだけ革新的なことがしやすい」とカーターは述べている。

「こうした愛好家こそ、コスト削減のためにイノベーションを起こし、新しい技術に挑戦している」

ビットコインは2021年11月の史上最高値から70%以上下落し、電力消費の大きいマイニングの主要なコストである電力価格は、エネルギー危機により世界中で高騰している。

個人のマイナーには、ビットコインの価格をコントロールすることは望めない。しかし、光熱費を管理するために創造的になることはできる。ベガとカーターによると、アメリカの在宅マイナーの中には、よりエネルギー価格の安い場所を求めて引っ越しをしている人もいるという。

連邦政府の発表によると、アメリカではこの夏に電気代がさらに5%上昇する。しかしこれには、州によって大きな差がある。アメリカ商工会議所によると、ニューイングランド地方では16.4%上昇すると予測されているが、南西部では2.4%の上昇にとどまるという。

「多くのアメリカ人が、電気が安いからという理由で別の州に引っ越している」とカーターは述べる。

弱気相場になると、ビットコインのマイナーによる引っ越しが多く見られる傾向がある」

暗号通貨のマイナーの中には、電気代を削減するために再生可能エネルギーへの切り替えを検討している人もいると、2人は語る。

フロリダに拠点を置くベガは、マイナーたちが太陽光発電に軸足を移していることを耳にすると言い、カーターは、中西部ではイリノイ州やミズーリ州などの風力発電を利用するために引っ越している人たちもいると言っている。

「ここアメリカには、再生可能エネルギーを利用するためのインセンティブがたくさんある」とカーターは語る。

「大規模なソーラーパネルを設置するなら、そのコストの半分を政府が負担してくれるから、マイナーたちのコスト削減に大いに役立っている」

ミズーリ州セントルイスで大規模なマイニングを行うカーターは、YouTubeで無料のアドバイスを提供するだけでなく、中西部の大規模なマイニング会社に彼らのビジネスの最適化についてコンサルティングを行っている。

しかし、在宅マイニングの世界では、資金調達のために古い設備を売っている人もいる。イーベイ(eBay)のような中古品売買サイトでは、これから仮想通貨のマイナーになろうとする人がたった300ドルで装備を手に入れることが可能だ。

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