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- Twitterがイーロン・マスクとの法廷闘争に備えて、世界トップクラスの法律事務所を雇ったとブルームバーグが報じた。
- Twitterは、まもなくマスクを提訴する予定だと、関係者がブルームバーグに話している。
- テスラのCEO、イーロン・マスクは、7月8日に440億ドルのTwitter買収を取りやめた。
Twitterは、イーロン・マスクの440億ドルの買収契約を打ち切ろうとする動きに対して、ワクテル・リプト・ローゼン&カッツ法律事務所を雇ったと、関係者がブルームバーグに語っている。
同事務所は合併訴訟を専門としており、裁判が行われるデラウェア州の裁判所システムにもコネクションを持っている。TwitterはまもなくテスラのCEOを提訴する予定だと、関係者はブルームバーグに話している。
マスクの代理人はクイン・エマニュエル・アークハート&サリバン法律事務所が務める予定だ。同法律事務所は2019年に、億万長者の名誉毀損裁判で勝訴している。
Twitterとワクテル・リプト・ローゼン&カッツ法律事務所の代表者は、Insiderのコメント要請にまだ応じていない。
Twitterの取締役会は、2022年7月8日に声明を発表し「合意した価格と条件で取引を完了する」と述べ、取引を執行するために法的措置を取ることを明らかにした。
「我々は、デラウェア州衡平法裁判所(the Delaware Court of Chancery)で勝訴することを確信している」と同社の取締役会は述べている。
ここ数週間のマスクの主な申し立ては、Twitterの偽アカウントの数を推定するために使用されたデータと方法をめぐるものだった。彼の弁護団は、マスクは合併契約に署名する前にこの情報を見ないことを選択したが、この情報を閲覧する権利を放棄したわけではないと主張している。
弁護団は、マスクのこれまでの分析では、偽アカウントの割合は「5%よりはるかに高い」もので、Twitterが財務報告書で開示している内容に反していると主張している。
法律の専門家はInsiderに対し、マスクがこの取引から手を引こうとするためには、激しい法的闘争に直面することになり、10億ドルの違約金を支払う可能性もあると語った。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)