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旧・統一教会が会見「動機だとすれば重く受け止める」田中会長が語る【会見全文】

世界平和統一家庭連合の田中富弘会長。

世界平和統一家庭連合の田中富広会長。

画像:ABEMAニュース【公式】

【UPDATE】世界平和統一家庭連合の田中会長は7月11日の記者会見で、2009年以降は信者との間で「トラブルがない」と発言していたが、会見から6日後の17日に内容を訂正すると声明を出した。

声明文では「信徒たちのコンプライアンス遵守の結果が大きく表れているという趣旨で行ったもの」「それまでのようなトラブルがゼロになったという意味で言ったものではありません」「言葉不足で、誤解を招いてしまったことを率直にお詫び申し上げます」とした。

記者会見をめぐっては、全国霊感商法対策弁護士連絡会が会見内容には虚偽があると批判していた。(2022/07/29 11:00)


7月8日に参院選候補者の応援演説中の安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件に関して、宗教法人・世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)が7月11日、記者会見を開いた

会見を開いた田中富広会長は冒頭で、「特定宗教団体に対する恨みがあったという報道があり、一部メディアでは、当法人の実名での報道がなされた。公式見解を発表する必要があると感じた」と説明。 逮捕された山上徹也容疑者は当法人の信者ではないとし、「過去においても信者であったという記録は存在しない」とした。

記者会見には全国紙やテレビ局など一部メディアしか参加が許されなかった。

以下、1時間にわたる記者会見の質疑応答を全文掲載する。

破綻「諸事情は把握していない」

田中会長は会見の中で、山上容疑者の母親については「1カ月に1回程度の頻度で、教会の行事参加していた」と語った。その一方で、山上容疑者の犯行の動機となったと報じられる献金問題に関しては、「ノルマという扱いはしていない」「現在警察が捜査中であると思われますので、この場での言及は避けさせていただく。警察からの要請があれば全面的に捜査に協力させていただく」と述べるにとどめ、献金額は明らかにしなかった。

—— お母様の寄付金の件に関して。一般論として信者に対して多額の寄付を強いることはあるのか。寄付はどういった仕組みになっているのか。

献金と称されるものは、いろいろなものがございます。例えば月例献金、あるいは礼拝献金、あるいは献金されるときに、一緒に祈祷して捧げるときもございます。また無記名献金のようなものも、もちろんございます。 ご本人の意思で献金されていきますが、献金の額はご本人の心情に基づいていると受け止めております。

—— ご本人が決めるということで、ノルマがあるわけではないという理解でいいか。例えば一人で何千万も高額献金される方もいるのか。

高額で献金されてきた方々は、かつてもいらっしゃいます。本人の意思なくしては、高額献金も出ません。私達は感謝してその志を受け止めております。ご本人に対するノルマという扱い方はしておりません。

—— 一般論になるかもしれないが、破産したことを知った上で、月例であったりさまざまな献金を求める、あるいは励行することはあり得るか?

破綻していると知っていた立場であれば、献金を願う・要求するということはありませんし、そのような指導はしておりません。

—— 今日の会見は1社1つまでの質問で、参加社も限定しているが、あまり良くないのではないか。

今日の参加社の限定に関してですが、今なお犯人の動機の解明がされきれていない中で、さまざまな憶測が飛び交うということは、本人あるいはご家族、心情を察すれば極力、控えていただきたいという思いがございます。

また警察は、宗教団体の実名をまだ発表はされておりませんが、メディアの一部の中では、当法人の名前を前面に出して、行動しているのも事実です。昨夜並びに今朝、私どもの法人の数カ所の教会に心ない電話がありました。

あるいは、メディアからの心ない言葉、取材攻勢を受けております。 そういう人たちを守っていくのも、法人の責任者としての責務であると感じております。今回は、それなりに信頼できるメディアの皆様に(参加)していただきました。 今回ご招待できなかったメディアに関しましても、今後の取材の要請がありましたら、個別に対応させていただきたいと考えております。

—— 奈良家庭教会からも破産していたが、献金を要求していないという報告を受けているのか。

破綻された方のご家庭が破綻された諸事情は、私どもも把握しておりません。現場に問い合わせても、当時のことをわかってる方もおらず、把握しきれてないのが現状です。

ただ破綻されていたということは知っております。その後、献金を要求したかどうかという事実は、記録上一切残っておりません。 今、奈良教会と言われましたが、教会を特定すると、教会員たちの身の安全も含めて、危惧するところが多く、警察発表もないので、私どもも教会を限定して述べないようにしたい。 そのことはご理解ください。

安倍氏は「世界平和運動に対して賛意」

安倍晋三元首相の献花台

銃撃現場近くの献花台。

REUTERS/Issei Kato

—— 世界平和統一家庭連合と安倍元首相の関係は。いつ頃から付き合いがあるのか。

私達の友好団体が主催する行事に、安倍元首相がメッセージを送られたことはございます。 安倍(元)首相は、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が指導し、多くの世界の指導者とともに推進している世界平和運動に対しては賛意を表明してくださっておりました。

ただ、宗教法人世界平和統一家庭連合の会員として安倍元首相が登録されたこともありませんし、顧問になったこともございません。明確にそこは申し上げておきたいと思います。

—— どういったきっかけで、いつ頃から関係性を持たれたのか。

当法人が主催団体で企画した行事で関わることがないので、その団体に直接聞いていただくしかないかと思います。 UPF、天宙平和連合という組織がございますので、アプローチしてみていただいたらいいかと思います。

── UPF(天宙平和連合)は友好組織ということですが、安倍元首相がビデオメッセージを送っている。安倍元首相の選挙運動を一緒にしたりとかは。

UPFとしての方は私はちょっとわかりませんが、教団としては一切ありません。

── UPFは、文鮮明(ムン・ソンミョン)さんが創設者だと思うんですが。

我々もそうです。

── 教会会員とUPFの会員が重なっている部分が多々あると思いますが、UPF側の援助については知っているか。

我々の教団会員のどなたがUPFの会員になってるかちょっと掌握してないので、ここではお答えできません。

── 統一教会として安倍(元)首相の政治運動であったり、演説時の動員であったり、そういったものに協力したという事実はあるか?

安倍(元)首相に関してはございません。

政治運動に関しては、友好団体の天宙平和連合から協力依頼があってすることはあったとしても、安倍(元)首相に関してはございません。

こちらが組織的にやることじゃないので、各個人がその要請を受けとめて、応援してることはあるかもしれませんが、それでも安倍(元)首相に関することを聞いたことがありません。

—— 安倍元首相は奈良市での演説中に撃たれたが、聴衆の中に結構な数の統一教会の方がいたという話もある。動員していたかどうか把握しているか。

よくわかりません。もし教会員がたくさんいたとしたら、安倍(元)首相の応援ではなく、地元の候補者の応援だと思います。組織ではなく、個人として支援している可能性はあります。

—— 旧統一教会と、安倍元総理のおじい様、岸信介氏との関係についての認識は。

私達法人との関係というよりは、文鮮明総裁、韓鶴子総裁が推進する平和運動に強く理解を深めてくださっていたというふうに理解しています。

—— どのような関係か、そこについての認識は。

家庭連合と深く関わってはいないと思います。ただ平和運動の方で関わってることはあるかもしれません。その辺は友好団体とも確認してみたいと思います。

—— 容疑者自身は旧統一教会に所属していなかったと説明があったが、母親が信者だったことを踏まえて、これまでに容疑者自身が直接、旧・統一教会と関わりを持つことはなかったのか。あるとすれば、いつどのような形で関わりや接点があったのか。旧統一教会の恨みについて、供述をしているという報道がありますが、この恨みや不安について容疑者本人から直接そういった内容について示してくることはなかったのか。

記録として会員になったことはございません。可能性としてというふうに今言われましたが、もし可能性としてあれば、母親が関わり始めたのが1990年代後半になります。

容疑者は10代の後半ということになります。その頃に、一緒に学んでいた可能性がないとは言えません。記録も一切ないのでわからないですね。ただ、会員になるほどの学びを深めたという事実はないんだと思います。

—— 恨みや不満について本人から示してくることはなかったのか。

本人から今いるメンバーで直接、恨みを示された方はいません。関わってないと言った方がいいかもしれません。

── 報道では、最初一部の宗教法人を最初狙おうとしていたというような話もある。 会長としての受けとめ、最近その兆しや今回の報道を受けての対策はあるのか。

今回の暴挙に至った真実の動機が、報道(にある通り)だと、捜査の結果、最終的に至ったとしたら、それはとても重く受け止めていきます。 我々の実名報道によって、社会的な不安が発生していたとしたら、重く受け止めていかなければならないと考えております。

いずれにしろ、教会に対する恨みや、そこから安倍元首相の殺害にいたるには、とても大きな距離があって、私達もその理解に少し困惑をしております。

警察が何よりもその動機の解明に向かって全力を挙げて今もおられるんだろうというふうに思っております。 私達もそのことは重要なテーマだと思ってます。警察の方にも全面協力させていただきます。

安倍元首相が官邸に招待したこともない

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画像:ABEMAニュース【公式】

—— 未確認情報ですが、文鮮明氏が死去した後に統一教会が分裂し、サンクチュアリという教会ができ、その教会に山上容疑者が入ってたという情報もあった。それは確認しているか。 教会とは現段階でどういう関係にあるのか。

サンクチュアリは略称と思うが、サンクチュアリが私どもの法人から分立したとは考えていません。 文鮮明総裁、韓鶴子総裁のご子息がアメリカで2013年、新しく宗教法人として立ち上げました。

私達とは完全に別宗教として動いておりますし、またその支部として、日本にも2015年に社団法人として、立ち上がっていると理解しております。 ただこの団体に山上容疑者が入っていたかどうか。あるいは関わっていたかどうかは、私達も追いかけておりません。

—— 山上容疑者が、安倍総理を襲撃する前に宗教団体に試射したと言われている。この点については奈良の方から何か報告は入っているか。

特定の教会名は申し上げられませんが、可能性のある教会にも確認しました。全くそういう声がなかったと。報道では、明け方朝だったというふうに報道されておりましたので、その頃は信徒は教会にも来ていない。 外壁等々の確認もしていただきましたが、そういう痕跡もない。警察から正確な情報をむしろいただきたいと思っております。

——(質問前半部、音声が途切れて聞き取れず)安倍氏が首相就任後に、世界平和統一家庭連合の幹部またはどなたかを官邸に招待したことはあるか。

年間の献金額はこの場では、控えさせていただきたいと思います。 全ての献金内容は、国にも報告しておりますので、そちらで確認できるようだったら、お願いしたいと思います。

お母さんの入会ですけども、1998年頃だと思いますが、これがもう20数年前。正確な情報はございません。 破綻されたのは2002年頃だったと聞いております。

私達の教会と、どのぐらいの関わり方を持っておられたかっていうことも、当事者たちはもう既におりませんので、把握しきれてない。

田中富弘会長。

画像:ABEMAニュース【公式】

献金がどのくらいこの方がされたのかも含めて、20数年前の記録まで、調べきれないのが現状なので、捜査の中でご本人からしっかり聞いていただけるようになるんだろうと思っておりますし、改めて確認し、また協力していきたいと考えております。

それから、安倍氏が総理になられてから、官邸に私達の法人の幹部を招待したことはありません。 山上容疑者のお母さんの会員区分は、私達の教会の正会員になっています。 その後、しばらくお越しになられていなかった時期が長く続いていたと聞いています。

そして3年前から、改めて教会員と連絡を取るようになり、そしてこの半年ぐらいは1カ月に一度の教会の企画に参加していると聞いております。 毎週毎週来て礼拝に参加しているという状況でもないことは、今のところ事実だと思います。

—— しばらくっていうのは、いつぐらいからか。

今の段階で把握してるのが2009年頃から、2017年頃までは、連絡が取りきれてなかったと思っておりますが、関係者もまだつかみきれてない。 捜査のなかでご本人の口から聞かれることもあると思いますので、すり合わせていくことになるかというふうに思っています。

母親の参加、直近は2カ月前

── お母様は最近だと1カ月に1回ぐらい企画に来ていたとのことだが、直近にいらっしゃった時期がわかったら教えていただきたい。

直近の参加ですけれども、私たちが把握できているのは2カ月前に一度、教会側が主催した企画に参加しております。この半年くらいは一月に一度くらいだったんじゃないかなと思っております。このお母さんと、親交を深めている教会員が一人おられます。

ただこの教会員との関係は深めていても、教会の企画や教会の行事等に直接、すべての行事に参加しているわけではないことはよく理解しております。ですから大体、この親交を深めている方と月に一度くらいが、こちらの主催する企画に参加されていたとご理解いただければいいかと思います。

── 過去にもそちらの団体の方で民事訴訟等で違法な献金とかが認定されて、法人の方で賠償や和解に応じられたケースもあったかと思う。そうしたことは今も続いているのか。過去こういうケースがあったということについてどういうふうに受け止めているか、見解を伺いたい。

過去の献金に関して、トラブルがあったということは、報道関係者の皆様方も周知の事実かというふうに思います。2009年だったでしょうか、当時の当法人の会長が、記者会見、そして声明文を発表いたしました。それから13年が経ちました。この声明文で一番強調されたのがコンプライアンスでありました。

それ以降13年、当法人も末端に至るまで、コンプライアンスの徹底を進めてまいりました。そういう面で見れば、当法人も献金に対する姿勢も含め、大きく変わってきたというふうに思っております。いいでしょうか。

── それでは今は、そちらが確認されている限りでは、そういった(献金の)トラブルは現状ないということか。

2009年以降の案件で、そういったトラブルはありません。

── やはりこの献金の額っていうのは一般の方にとってもすごく関心があることだと思うが、警察の調査が終わり次第、教会としてこの総額について発表する予定はあるか。

お母さんが捧げた献金の内容に関して、犯人の動機にも関わる領域なので、今日は触れないこととさせていただきました。また、事件の動機究明においても、とても関わる領域かというふうに思っておりますので、今日は控えさせていただきました。

この献金額が明確になったら発表する予定があるかということに関しましては、おそらく警察から発表されるかどうか、これは私達も先になってみないとわかりません。私達自らそれを先に発表するかどうかということは、総合的に状況を鑑みて判断させていただきたいと思います。

── 先ほどのコンプライアンスについてのお話は、過度の献金を求めないというコンプライアンスの徹底の指示だと思うが、今回の非常に大きな重大な事件を受けて、より実効性のある仕組み作りなどをされる予定はあるか。

すでに13年前から取り組みを続けてきておりますので、それなりの仕組みを構築してまいりました。この辺は、ここで細かくは申し上げませんが、法人として責任を持ったコンプライアンスの仕組みのあり方をよりもっと、より効果的に、より実行力のあるものを、さらに固めていく意思はあります。

容疑者は「UPFとの区別ついていないのでは」

田中富弘会長。

画像:ABEMAニュース【公式】

── 統一教会さんと安倍元総理の直接的な関わりはないという話だったが、被疑者の供述では繋がりがあると思い込んで犯行に及んでいたとされている。逆にどのような点で繋がりがあると思われたと思うか。

これは憶測でありますが、当法人とそれから、友好団体の区別がついていかないなかったのではないかというふうに思います。どちらも創設者がご一緒でありますので、そういう観点から、全てが同じに見えていたのかなというふうにも感じております。

宗教法人は宗教法人、それからよりそれぞれの団体には目的を持って作られておりますし、またビジョンを掲げながら推進しておりますので、そのところを理解していただけたとしたら、おそらく、ここまで私達と繋がっていたという捉え方はされなかったんじゃないかというふうに感じております。

── お母様が毎週の礼拝には参加していなかったけれども月一度ぐらいの行事には参加していたということだったが、一般論で行事に参加すると、献金が求められるものなのか。

教会の行事にはさまざまな行事企画がありますが、多くの行事企画で献金要請されることはありません。したがって、お母さんの高額献金が言われておりますけども、もし警察の調査で明確に高額献金になった場合はおそらく、1990年後半あたりの献金ではないかと感じます。

ですので現在、このお母さんが月に一度、いろんな企画に関わっているからといって、高額な献金がそれゆえに要求されるということはないというふうに私は自覚しておりますし、そう理解していただいて大丈夫だと思います。

── 宗教法人「世界平和統一家庭連合」っていう名称と、いわゆる「統一教会」つまり「旧・統一教会」、あとは先ほどから上がっている「UPF」に関して、用語の説明と、あともう少し詳しく友好団体とはどういった位置づけなのか。どれぐらいの関連があるのかっていうのを伺いたい。

世界平和統一家庭連合の名称と、旧統一教会、統一教会の正式名称も世界基督教統一神霊教会であります。(当時から)略称・統一教会ということでありましたが、1955年から40年たって、それで個人の救いから家庭の救い、家庭の価値をより重んじる次元に、私達の教団も教えの内容も大きくシフトしました。

その段階で、世界平和統一家庭連合という方向に全世界が名称が変更されていきました。従って、現在は、世界平和統一家庭連合、略称・家庭連合というふうに呼んでおります。

それからUPF。これが友好団体だけども、どのような友好なのかということでありますが、先ほど申し上げましたように、創設者でいらっしゃる文鮮明総裁、韓鶴子総裁が、あらゆる部門における平和運動を世界のトップリーダーとともに、進めてこられております。

その中で、政治や経済、あるいは芸術、文化、あらゆる分野での組織をたくさん作ってこられております。その中で宗教分野における大きな主導的役割を担っているのが、世界平和統一家庭連合というふうにご理解いただいたら良いかと思います。

従って、創設者の平和のビジョンを、それぞれの団体が共有はしているけども、それぞれの団体に持っているミッションはそれぞれ異なっているというふうにご理解いただいたら良いかと思います。こんな説明でよかったですか。

── さまざまなミッションを持ってる中で、家庭連合は宗教、UPFは何をミッションとしているのか。

それはUPFに直接聞いていただいた方が正確にお答えいただけるかと思いますので、よろしくお願いします。

岸信介元首相の計らいは「まずない」

── 自民党あるいは自民党の議員に対する団体としての献金の有無や、もしあればその額など教えていただきたい。あと日本で教会が根付くようになったときに、岸信介氏が何か役割を持ったかどうかをお伺いしたい。

自民党から当法人へ、当法人から自民党へというお金の動きは一切ありません。それから、当家庭連合が、日本に根付くときに、岸元首相が間に入って、根付かせたのではないかという質問ですね。

私達の教団は韓国から宣教師が、送られてきて、そしてその宣教師によって、1人から2人、3人と広がってきて定着した宗教団体です。従ってその動きの中に、岸元首相が何か特別な計らいをしたとか、あるいは特別な影響を与えているかということはまずないと思います。

── お母様の破綻の件について。それを教会として、または法人全体としてどのようにして把握をされたのか。あとはその把握の後に、それまでの活動内容が頻度が減ったとか、何か変化を把握をしているか。先ほど、2009年ぐらいから一度離れるようになったと言っていたが、それまでの間、要するに2002年の破綻から2009年までは変わりなく活動されていたのか、あるいは頻度が減ったのかとかその辺もしわかれば、具体的に伺いたい。

お母さんの教会に関わる頻度などは、正確な情報はないです。先ほど言いましたように、20年以上前から続いてる情報を、追い続けるのはちょっと簡単ではなく、申し訳ありません。

破綻をこちらが理解していたというのは、今回現場でいろんな方にこのお母さんと因縁ある方に尋ねて、破綻していたという情報を私達は得ました。従って、改めてこちらも把握できたというふうに理解いただきたいと思います。

ただ破綻するに至る原因が何だったのか。どんな家庭事情でその状態に至ったかということは掌握しきれておりません。そのことも踏まえて、これは、警察が捜査する一番大きな案件かと思いますので、私達も、これから知っていく情報も入れば合わせて警察に全面協力して、事件の動機の解明に協力していきたいと考えております。

献金すれば救われるという教えはあるのか?

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画像:ABEMAニュース【公式】

── 実際にそういった破綻をしてしまう信者さんについて、そういう情報はいちいち把握されるわけではないと。何かあったときに求めに応じてそれで情報が得られるという仕組みになってるっていうことか。

これはあの仕組みじゃなくて、信者のご家庭が破綻になったからといってその情報が吸い上げられて把握するという体制は全くありません。

── 献金問題でトラブルになっているケースというのは、2009年以降ないという答えだったが、例えば破綻してしまったとか、そういう報告が上がったり、費用の面でこれ以上続けられないという信者さんがいたりとか、そういったことをどの程度把握されているのか。

もちろん、破綻する家庭が教会の中でもしあったとしたら、周辺の信徒たち、あるいは、教会の関わってる方々が、その家庭に対してサポートしたり、どうするかということは、いろいろ案じることがあるかと思います。

ただ、どこの家庭が破綻しましたよということが、教団として本部に集計されるわけではありませんし、またいろいろな事情から破綻に至っているんだろうというふうに思いますので、その詳細まではもちろん把握しきれないのが現状です。

ただ、破綻しているという家庭に対して、さらに献金を追いやるということは、そのような指導はありませんので、私はないと信じております。

── 献金なんですけれども、例えば教えの中で献金をどれだけすると救いの過多に変わっていく、あるいはより救いを求めるのであれば、献金をより一層しよう、みたいな指導や教えがあったりするのか。

献金に関して、どれぐらいやったらどれぐらい救われるという教えではありません。それからもちろん、11条献金ですね。これは、私達の指導の中では大切な指導として置いてあります。

キリスト教もそうかと思いますが、11条献金という言葉は、信徒たちにもしっかり教育しますので、いわゆる10分の1の献金ということは、いつも意識して教育しております。

それ以外に、特別な献金、あるいは感謝して捧げる献金あるいは結婚したら感謝して捧げる献金等々は、ご自身の意思で動いていくようになります。

── 今回会見したのは、容疑者の供述の中でその宗教団体として名前が挙がり、ある種、団体に対する批判も出ていることに対する弁解だと思う。まだ動機は捜査中だと思うが、この事件の背景にその団体の活動があったということになった場合、何らかの責任を自分たちも持っていると感じるのか、ある種言いがかりというか、その辺のスタンスを改めてお伺いしたい。

今回の容疑者の動機が、警察の公式発表がまだないので、これが解明され、本当に今報道されてるようなことが、同期の根源にあるんだというふうになった場合、私達教団においてもそれはとても重く受けとめなきゃいけない事実だというふうに考えております。

それは警察の発表をぜひとも待ちたいと思っております。

── 前段について、例えば逆に「あなたはこれ以上献金すると破綻するからやめましょう」みたいなことを言うってのはあるのか。

むしろそっちの方が多いです。

── はい。わかりました。ありがとうございます。

(文・横山耕太郎、西山里緒)

編集部より:初出時、世界平和統一家庭連合会長のお名前を田中富弘氏としていましたが、正しくは田中富広氏でした。お詫びして訂正いたします。2022年7月11日19:14

※記事の一部の表現を変更しました。2022年7月11日19時50分

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