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ウーバー、有利な報道につながる研究に10万ユーロを支払っていた…社内文書の漏洩で明らかに

ロサンゼルス空港のウーバーの看板。

ロサンゼルス空港のウーバーの看板。

DAVID SWANSON/REUTERS

  • ウーバーが自社に有利な報道がなされるような研究に対して多額の報酬を支払っていたことが、「ウーバー・ファイル」によって明らかになった。
  • 同社は、政治やメディアに対してうまく立ち回るための武器として研究者に資金を提供していたのだ。
  • 研究者による話としてフィナンシャル・タイムズが報じた記事は、ウーバー社内で賞賛された。

ライドシェアのウーバー(Uber)は2015年、自社に有利な報道を誘導し、よいイメージを作り出すために、最大10万ユーロ(約1400万円)のコンサルタント料を研究者に支払ったことがガーディアンによって明らかにされた。

2015年当時、フランスの経済学者であるオーギュスタン・ランディエ(Augustin Landier)教授は、「ウーバーのポジティブな経済的役割を証明」し、同社の広報に「有効」なレポートを作成することで10万ユーロの報酬を得たという。

もう一人の著名な経済学者でパリ高等商業学校に勤務していたダヴィド・テスマー(David Thesmar)教授も、ランディエとともにこのレポートの作成に取り組んだ。

テスマーはレポートが掲載される前にフィナンシャル・タイムズ(FT)の取材に応じ、フランスにおけるウーバーの事業について「社会のゲームチェンジャーだ」と言い表した。テスマーは現在、MITのスローン経営大学院で教授を務めている。

テスマーとランディエのレポートは2016年に「Uber: a route out of the French banlieues(ウーバー:フランスの貧困地帯からの脱出)」というタイトルでFTに掲載された。パリなどの都市近郊の困窮した郊外に言及し、ウーバーが雇用を創出したと賞賛する多くの人々の証言が掲載され、このサービスによって犯罪人生から救われたと語る男性もいた。

この記事はウーバー社内で評判がよく、「すごい!」、「うまくいった」といった言葉でレポートをほめたたえたとガーディアンは報じている。

FTは、広範な取材に基づいて記事を作成しており、ウーバーの広報チームから取材について直接的な打診があったわけではないとガーディアンに語っている。記事にはウーバーで働くことのメリットだけでなくデメリットも含まれているとFTは主張し、ウーバーで13時間働いたが以前の臨時雇いの仕事よりも低い給料になったというある男性の話も紹介していると述べた。

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