サイボウズ公式サイトより。
撮影:Business Insider Japan
燃料費や原材料コストの向上などで、生活必需品や食料品、外食コストなどの「値上げ」が相次いでいます。
賃金アップに踏み切る日本企業の少なさが課題になるなかで、サイボウズは特別手当の支給という形で、インフレ対策に踏み切りました。
プレスリリースによると、サイボウズは毎年1月に給与改定を実施していますが、「昨年の給与決定時の給与相場から急激なインフレが起きたため、急遽一時的な対応として」(公式ブログより)特別一時金としての実施を決めたとします。
対象は日本・グローバルの拠点を問わず、またサイボウズと直接雇用契約を結ぶ社員であれば、無期・有期も問わないとします。
終業時間によって「差」、国内は最大15万円支給
サイボウズのインフレ特別手当は、終業時間によって差異をつける方式を採り、6万円〜15万円※まで幅があります。支給は7〜8月に実施されます。
※国内のみ。海外拠点は各拠点で金額を決定
具体的には下記の通りです。
- 15万円支給……128時間超/月(8時間/日で週4日超勤務)
- 12万円支給……96時間超128時間以下/月(8時間/日で週3日超勤務)
- 9万円支給……64時間超96時間以下/月(8時間/日で週2日超勤務)
- 6万円支給…64時間以下/月(8時間/日で週2日以下勤務)
()内は目安の勤務時間
なお、サイボウズは公式ブログのなかで、インフレ特別手当は急遽一時的な対応措置のため、今後の継続的な実施は行わないとしています。
(文・伊藤有)