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読了1冊で10ドルの小遣い。我が家の「読書習慣」向上作戦、その驚くべき効果

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左から2人目が筆者のホーリー・ジョンソン氏、夫と2人の娘とノルウェーで。

Courtesy of Holly Johnson

  • 私は子どもたち、特に次女に本を読ませるのに苦労していた。そこで、彼女らに小遣いを与えることにした。
  • 娘たちには、読了した本1冊につき10ドルを与えている。その費用は月に100ドル以上に及ぶ。
  • 次女は年に1〜2冊の本しか読まなかったが、少なくとも月に5冊は読むようになった。

子どもたちをここまで育てる中で、私は日常的なあらゆる問題に直面してきた。だが、親としては今が一番難しい時期であることは間違いない。

私の子どもは現在10歳と12歳。あと数週間もすれば、11歳と13歳になる。数年前まではおむつ替えやお昼寝の予定にバタバタしていたというのに、今は「プレ思春期」とも言える少女たちの態度に手を焼いている。とにかく、意欲が欠如しているのだ。

目下の課題は、次女が言われないと何もしないこと。数年前から、次女は「やるように」とはっきり言われていないことは、やらなくなってしまった。シリアルボウルを流しに運ぶことから基本的な衛生習慣まで、何もやろうとしないのだ。

そのため、私は歯磨きから毎日のシャワーに至るあらゆる行動について、繰り返し次女に声掛けをしなければならない。言われればやらないわけではない。ただ、言われないとやろうとしないのだ。

残念ながら、学校の宿題や読書にも同じことが当てはまり、とりわけ彼女のリーディングの成績にはそれが表れ始めていた。そこで、夫婦で何度か話し合った末に、私たちはある試みを始めることにした。

1冊読むたびに子どもに10ドルを与える理由

ほかの家庭と同様、私たちは家事や宿題や読書に関して、毎日着実にスケジュールをこなそうと奮闘している。夫も私も働いているので、しなければならないことを絶えず自分(と子どもたち)に思い出させる気力がいつも残っているとは限らない。

以前は子どもたちに30分読書をさせることを目標にしていたのだが、忙しくて忘れがちになってしまう。だが、子どもたちから言い出すことは決してなかった。

だから2022年の年始から、2人の子どもが本を1冊読むたびに10ドルを与えることにした。支払いは月に1回の約束だ。本を読むだけでなく、子どもたちは毎月読んだ素晴らしい本について必ず請求書を作成しなければならない。すると月末には、最後まで読み通した冊数に応じて現金がもらえるというわけだ。

本来、子どもたちは本を読むべきなのに、これでは賄賂のようではないか。そう思いながらも、私たちから見て、1冊につき10ドルは十分に投資価値があるように思えた。

調査では、読書をする子どもは学習面でほかの子どもよりも優れていることが明らかになっている。また、読書をする子どもは語彙が豊富で、理解も速い傾向にあるという。

もちろん、子どもは読書によって想像力も働かせ、Wi-Fiが必要ない経験にも熱中できる。近頃では、そんな経験はめったにできないというのに。

個人的にはこうしたすべての理由から、1冊読み終えるたびにお金を与える方法は効果があるのではないかと判断した。子どもが低俗な本を選ぼうと、親が聞いたことのない本を選ぼうと、大した問題ではない。そこで早速、この試みを始めてみた。

1冊につき10ドルで我が家の読書が変わった

「本を1冊読み終えるたびに10ドルあげる」と初めて告げたとき、子どもたちは信じられないといった様子だった。お金に釣られてやる気を出すタイプの長女は、すぐに計算を始めた。

「じゃあ、1カ月に10冊読めば100ドルもらえて、それを1年間続ければ1200ドルになるってこと?」と長女は言った。

私はこの提案の長期的なコストをあまり計算していなかったが、「そうなるわね」と答えた。

その日から、子どもたちは、それまでより頻繁に読書をするようになり、読書の時間も増えた。(すでに読書家だった)長女は、以前に比べて本を最後まで読み終えることを重視するようになった。この取り組みを始めた最初の月に、長女は8冊の本を読み終え、80ドルを手にした。2月には7冊読んで、70ドルを獲得した。

次女については、変化がもっと大きかった。次女が2021年の1年間に最後まで読んだ本は、合計1冊か2冊だ(いや、それ以下かもしれない)。もともとお金でやる気を出すタイプではなく、本を読むスピードも遅い。ところが、読書にお金を払う取り組みを始めた最初の月に、次女は5冊の本を読み終えた。今でも読み終えた本を部屋で記録しており、今月も同じく5冊を読み終えようとしている。

夫と私はよく、次女に今読んでいる本について尋ねるのだが、彼女の読解力が飛躍的に向上していることがすぐに分かった。以前は読んだばかりの本の内容を説明するのに苦労していたが、今では私たちを座らせて、自分が一番興味を持った登場人物やストーリー展開について詳しく話してくれるのだ。

毎日少なくとも30分は読書をするようにと促しているが、次女はたびたび本に熱中してしまい、30分よりずっと長く読み続けている。

私は現在、子どもたちの読書に毎月100ドル以上を支払っている。この支出は、ケーブルテレビや電話の料金といった家計のほかの費用と同等の出費になっている。だが、これがベストな方法なのだろう。投資に対してこれまで得られたリターンに、私は非常にわくわくしている。

面白いことに、子どもたちは2人とも、これまで獲得したお金の一部を使って本を買い足すようになった。毎月100ドルちょっとの出費でこんな結果が得られることが分かっていれば、私は何年も前にこれを始めていただろう。

[原文:I Pay My Kids Over $100 a Month to Read Books, and It's Worth It (businessinsider.com)

(翻訳・道本美穂/LIBER、編集・長田真)

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