「スタートアップ冬の時代」と言っても、実はそこまで状況は悪くないことを示す「2つの最新データ」

スタートアップ ユニコーン

景気後退入りの現実味が増し、ユニコーン(評価額10億ドル超の未上場スタートアップ)の評価額目減りが指摘される昨今だが、何もかも滅茶苦茶、というほど状況は悪くないようだ。

Gene J. Puskar/AP

スタートアップにとって「真夏」の時代は過ぎ去ったのかもしれないが、「冬」が来たかと言えば、それは早合点にすぎるかもしれない。

ツイッター(Twitter)のタイムラインを読んでいると鬱々(うつうつ)としてくる起業家も多いだろうが、実態はそこまで悪くはなっていないようだ。

ピッチブック(PitchBook)の最新レポートによれば、ベンチャーキャピタルは2022年第2四半期(4〜6月)、アメリカのスタートアップに623億ドル(約8兆4100億円)の資金を投じた。

資金拠出額そのものは前年同期比マイナス23%と減ったが、それでも2020年第4四半期(10〜12月)以前のどの四半期よりも多い数字だ【図表1】。

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