ソフトバンクが出資するスタートアップ10社が計数千人を解雇。最近500億円調達したばかりのベンチャーも…

Tomohiro Ohsumi/Getty Images

ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンク)が出資するスタートアップに不況の波が押し寄せている。過去数カ月間で少なくとも10社が人員削減を実施したのだ。

そのうちの3社は、いずれもこの数週間で人員削減を行った。ある宅配スタートアップは、3月に一部の従業員をレイオフした上で、先日2回目のレイオフを行った。

さらに、他の2社は、2022年に入ってソフトバンクから新たに資金を調達したばかりだった。エスニック食品を扱うあるオンラインスーパーは2月、ソフトバンクが主導する4億2500万ドル(約570億円、1ドル=134円換算)のシリーズE資金調達ラウンドを受けたと発表していた。また、ある人材スタートアップは、同じくソフトバンクが主導する3億ドル(約400億円)のシリーズC資金調達ラウンドを受けた。だが両社はその後、従業員の10%をレイオフした。

ソフトバンクにとっても、この1年は波乱の年だった。市場低迷とインフレ率上昇の中、同社の2022年3月期は、2つのベンチャーファンド(SVF 1、SVF 2)で約3兆7380億円以上の損失を計上している。なお、ソフトバンクではこれらのファンドを通して400社以上に投資しているが、今年になって主要幹部数人が退社する事態に陥っている

以下では、レイオフを実施した10の企業と、その事業の概要、資金調達の状況を公開する。

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