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ヨーロッパの天然ガス危機はアメリカ経済に大きく影響…「経済成長率低下時には厳しい逆風に」ゴールドマンSが指摘

アメリカと欧州間の貿易

アメリカとヨーロッパの貿易は減速する可能性が高いとゴールドマン・サックスは予想している。

Aapsky/Getty Images

  • ゴールドマン・サックスは、ヨーロッパの天然ガス危機がアメリカ経済に少なからぬ影響を及ぼすだろうと述べた。
  • ロシアからの天然ガスが現在の低い供給量のままであれば、アメリカとヨーロッパの貿易は比較的急速に減速するという。
  • アメリカへの影響について「経済成長がすでに潜在成長率を下回っている時には、厳しい逆風になるだろう」とゴールドマン・サックスは述べている。

ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)によると、ヨーロッパの天然ガスの不足の影響は、大西洋間の貿易に打撃を与え、すでに減速しているアメリカ経済に影響を及ぼすという。

ドイツはエネルギー不足が成長への重荷になって不況に転じると予想され、ヨーロッパ経済は急速に減速に向かうとゴールドマン・サックスは述べている。スペンサー・ヒル(Spencer Hill)が率いる同社のエコノミストは、その結果、アメリカのヨーロッパ向け輸出が苦境に立たされる可能性が高いと述べている。

アメリカの輸出は前四半期に前年比9%増となったが、ロシアの天然ガス供給量が現在のように低いレベルのままだと、2023年第1四半期には4%減になる可能性があるという。

この減少により、アメリカ経済の成長率は今後の3四半期でそれぞれ年率換算で0.25%ずつ減少すると見られる。ゴールドマン・サックスはこれを「経済成長率がすでに潜在成長率を下回っているときの厳しい逆風」と表現した。

ゴールドマン・サックスは、ヨーロッパにおける天然ガスの不足は生産の減少とグローバルマーケットでの価格上昇をもたらし、アメリカのインフレをさらにあおる可能性があると述べている。

ロシアは、カナダからの重要な設備の輸入が制裁によって阻止されたことに対抗して、欧州への天然ガスの輸出を削減した。ウクライナ侵攻による緊張状態もあり、ロシアは供給量の60%削減をこのまま続けるか、あるいは供給を完全に停止するかもしれないという懸念が高まっている

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