NASAのジェームズ・ウェッブ望遠鏡、運用1週間で最も遠い銀河を発見

ビッグバンから3億年ほどの間に形成されたと考えられる銀河「GLASS-z13」を、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた。

ビッグバンから3億年ほどの間に形成されたと考えられる銀河「GLASS-z13」を、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた。

Naidu et al, P. Oesch, T. Treu, GLASS-JWST, NASA/CSA/ESA/STScI

  • ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、観測史上最も古い銀河を発見した。これまでの記録を約1億年さかのぼることになる。
  • 銀河「GLASS-z13」からの光は、宇宙がまだ若かった135億年前のものだ。
  • JWSTの観測装置によって、これよりもさらに古く、遠くにある銀河を見ることができるかもしれない。

アメリカ航空宇宙局(NASA)の最新の赤外線望遠鏡であるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、広大な宇宙の奥深くで、135億年前の銀河を発見した。これはこれまで発見された中で最も古い銀河だとされている。この強力な望遠鏡の科学的運用は、2022年7月11日から始まったばかりだ。

回転する星やガス、チリが重力によって結合したこの銀河は、ビッグバンから3億年後にあたる135億年前の姿だと考えられている。これまで検出された中で最も遠くにあり、最も古いとされた銀河「GN-z11」よりも1億年古いことになる。この銀河が2016年にハッブル宇宙望遠鏡によって発見されたとき、その光は134億年かけてハッブルに到達していたことになる。

ハーバード大学とスミソニアン天体物理学センターの研究者たちは、「GLASS-z13」というこれまでの記録を塗り替えた銀河の分析結果についてのプレプリント(査読前にネット上のサーバーにアップした論文)を7月20日に公開した。また「GLASS-z11」というほぼ同じ年齢の銀河も発見され、これもこれまでの記録を更新している。

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