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本記事の著者、サラ・シャーキー（Sarah Sharkey）氏
Sarah Sharkey
- パーソナルファイナンスの専門ライターである筆者は、子どもの頃に両親から、受け取ったお金の50%を貯金することを教わった。
- 当時はあまり好きではなかったが、 ｢毎回少しずつ節約した方がいい｣ というアドバイスが心に残った。
- 両親のアドバイスのおかげで、筆者は3万5000ドル以上の現金を節約し、6桁の純資産を保有している。
貯金は簡単なことではない。それでも定期的に貯金をすることは、将来の生活の金銭面での安定にとって、とても重要なことだ。
ありがたいことに、私はまだ幼いころに両親からこの事実を学んだ。私は特に素直な子供だったわけではないが、このアドバイスに関しては、金銭面状況の安定に役立ってくれている。
｢お金を受け取るたびに、その半分を貯金しなさい｣
私がまだ幼かったころから、両親は貯金の大切さを教えてくれた。
私はとても幸運で、誕生日やクリスマスにプレゼントとして現金をもらうことが多かった。両親はその機会を利用して、たとえそれがどれだけ嫌でも、貯金をすることが重要だと、私に言って聞かせたのである。
具体的には、私が現金を受け取るたびに、その半分を銀行口座に預けるよう説得したのだった。誕生日が来るたびに、私は贈り物として現金を集めた。すると両親が私を銀行へ連れて行って、その半分を私名義の預金口座に入金する。
そうやって、私は5歳のころから、貯金の大切さを頭にたたき込まれた。18歳になるまで、私が手にしたあらゆる現金の半分は、預金口座に消えていった。
10代の頃には不満に思うことも
理屈としては、貯金をするのはすばらしいことだ。しかし現実では、貯金をするということは、何かを買う機会を諦めることを意味している。初めのうちは、私も貯金をするのが楽しかったが、10歳ぐらいにもなると不満に思うことが増えていった。
18歳になるまで貯金を崩すことは禁止されていたので、50％という数字を減らすように何度も頼んでみた。私にだって、買いたいおもちゃやゲームがあったからだ。
それでも両親は私を、それまでどおりの貯蓄のやり方を続けるように説得した。そして、私が現金を受け取るたびに1回も欠かさず、銀行へ行って預金したのだった。
大人になってからの貯金
私は子供のころから貯金を最優先にするという考え方に触れてきた。その考えが身に付くまでは少し時間がかかったが、両親が貯金をする習慣を授けてくれたことに、今は心から感謝している。
実家を巣立ったときには、収入の一部を貯金するという考えが私の頭にしっかりと根付いていた。だから、大人になってからの生活でも、その習慣を続けている。いつも収入の50％を貯金に回せるわけではないが、貯金を最優先にすることは常に意識している。
そうやって、給料やフリーランスとしての報酬の少なくとも一部は、必ず貯金してきた。幼いころに両親から貯金の大切さを教わっていなかったら、おそらく私は収入の一部を蓄えに回すことをそれほど優先しなかっただろう。
これまでのところ、私の貯金戦略は成功している。
明るい未来へのドア
収入を得るたびにその一部を必ず貯金に回すという戦略が、明るい未来へのドアを開けてくれた。
貯金という考えが染みついていたおかげで、次のようなことが実現できた。
- 大学を卒業したとき、何よりもまず、安定した緊急時用資金をつくることを優先した。貯金の習慣があったおかげで、3万5000ドルの緊急時用資金を構築することができた。
- 次に、家を買うという目標を立てた。2020年、私は夫とともに、20％の頭金で初の家を購入することができた。
- 私が25歳、夫が31歳の時点で6桁の純資産を実現した。それが可能だったのは、長期的な展望にもとづいて、貯金の一部を投資ポートフォーリオに回したからだ。
あるとき私は、もっと貯金するにはもっと稼がなければならないと気づいた。そこで、フリーランスのライターとして新たなキャリアを築くことにした。しばらく時間がかかり、また懸命にやりくりする必要もあったが、今では夫婦の収入の50％を貯金に回すことができるようになった。
正直なところ、幼いころに貯金習慣をしっかりと身につけることがなければ、これらの貯蓄目標の実現は叶わなかったに違いない。両親が貯金の大切さを教えてくれていなかったら、私の経済生活は今とは全く別物になっていただろう。
（翻訳・長谷川圭／LIBER、編集・長田真）
