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安倍元首相銃撃事件を海外メディアはどう報じたか。「政治と宗教」が公然の秘密になる日本

おとぎの国のニッポン

REUTERS/Kim Kyung-Hoon

安倍晋三元首相の銃撃事件は、アメリカでも大変な衝撃をもって受け止められた。事件当日(アメリカ東海岸は夜中だった)から1週間くらいは、テレビでも一日に何度も速報を流していたし、新聞や雑誌も大きな特集記事や、知識人・政策関係者などによる追悼文を多数掲載していた。

あれから約3週間、アメリカでは安倍氏死去の話自体はトップニュースからすっかり消えた。一方、まだ事件の全体像はつかめていないものの、日本国内の報道の焦点は、もっぱら旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合、以下「統一教会」)と自民党の関係に移ってきているように見える。

この3週間、日本での報道とアメリカはじめ英語圏メディアの報道を見てきて、ニュースの伝え方、焦点、ペースなどの面で、さまざまな相違があると感じた。

また、その理由を考える中で、日本における政治と宗教の関係はじめ、それまで考えずにきた問題に気づかされることにもなった。

海外では外交実績を強調、「ポピュリスト」の指摘も

安倍氏死去の直後、アメリカでの報道は、ほぼ全面的に氏の首相としての功績を称えるものだった。これ自体は特に驚くべきことでもないと思う。安倍氏は生前から、アメリカでは評判の良い政治家だった。悲劇的な亡くなり方を考えても、また在任期間が歴代最長だったということを考えても、まずはその死を悼み、褒め称えるというのが自然な反応だろう。

ただ、それらの記事に次々目を通していくにつれて、どれもこれも褒め方があまりにも手放しで短絡的すぎる気がし、正直、疑問を感じる部分もあった。

賞賛の理由はざっくりまとめるとこんな感じだ。まず何よりも、悪名高い「回転ドア内閣」現象を終わらせた長期政権であったこと。諸外国からすると、名前を覚える間もなくいなくなってしまう首相たちの後に現れた安倍氏の長期政権は、とにかくありがたかったに違いない。

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