無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


ソーシャルメディア利用中は「時間の認識がゆがむ」…利用習慣を改善する方法とは

ソーシャルメディアには、確かに中毒性があるかもしれない。しかし大半のケースでは、ユーザー次第で、利用習慣はコントロールできるという。

ソーシャルメディアには、確かに中毒性があるかもしれない。しかし大半のケースでは、ユーザー次第で、利用習慣はコントロールできるという。

INDRANIL MUKHERJEE/Getty Images

  • 「TikTokを使っていると、あっという間に何時間も経ってしまう」というのは、このアプリのユーザーに共通する実感だろう。
  • 科学者によればこの現象には、心理的・社会的な複数の原因があるという。
  • 何より気がかりなのは、一部の人たちのソーシャルメディアの使い方は依存症に似ているという指摘だ。

「TikTokを使っていると、あっという間に時間が過ぎてしまう」というのは、このアプリのユーザーに共通する実感だろう。動画を1本だけ見るつもりが、5本、10本と視聴する本数が増えてしまう。退屈を紛らわそうとスクロールしていると、ユーザーの興味関心にぴったり合わせて調整されたコンテンツを次々とレコメンドされ、結果的に数え切れないほどの動画を見てしまうことになる。

TikTok上で過ごす時間が長くなればなるほど、自分が次に見たいものをなぜこれほど正確に予測できるのだろうと感じ、薄気味悪いという思いも増幅されていく。

TikTokは、これ以前に登場したソーシャルメディアプラットフォームと同様に、人の感覚をあまりに強烈に刺激するので、ユーザーが依存症に近い状況を体験することもある。悪しき習慣を抑え込むために、アプリそのものを削除しなければならない人もいるほどだ。

時間認識の心理学を専門とする科学者によると、ソーシャルメディアを使っているあいだは、人に本来備わっている時間感覚がゆがんでいる可能性があるという。これが実際の行動に及ぼす影響は幅広く、集中力が減退したり、社会生活に支障をきたしたりすることが考えられる。

Insiderの取材に応じた複数の科学者は、これには非常に単純な解決方法があると教えてくれた。だが、問題はその成否が個人の自己管理能力にかかっているということだ。つまり、自分で問題を認識し、問題があることを否定したくなる感情と戦う必要がある。

TikTokを使っていると、時間があっという間に過ぎるように感じられる理由

イギリスのケント大学心理学部に所属する研究者、ラザロス・ゴニディス(Lazaros Gonidis)とディンカル・シャルマ(Dinkar Sharma)は2017年、Facebook上で費やす時間に対する人々の認識について調査を行った。学術誌「Journal of Applied Social Psychology」に掲載された研究結果では、ユーザーは一般的に、Facebookで費やす時間を実際より少なく見積もっていることがわかった。

この結果は、TikTokにも当てはまる可能性があると、ゴニディスはInsiderに語った。さらに、ショート動画を掲載するTikTokが非常にテンポの速いプラットフォームであることを考えると、この傾向が一層高まっている可能性があるという。

「我々は動画を、次から次へとフリックしていく」とゴニディスは言う。

「そして気づかないうちに、10分のつもりが1、2時間を費やしてしまう」

ゴニディスは、ゲームやインターネット賭博に関する時間認識についても研究している。これらのサービスすべてに共通するのは、現実逃避の手段として使われている可能性がある点だという。

理屈の上では、それは特に悪いことではない。だが、とてつもなく娯楽性が高くて楽しい上に、利用に何の制約も課せられていないとなれば、気がつかないうちに、そうしたものに注ぎ込む時間がどんどん長くなっていくのは当然のことだ。

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み