「半年以内の景気後退入り確率40%」スイス金融大手UBS最新予測「不況に強い」5セクター、推奨22銘柄

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スイス金融大手UBSは現実味を帯びる景気後退シナリオを「力強く乗り切る」セクターと銘柄を特定している。

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スイス金融大手UBSは7月20日、欧米の景気後退シナリオに関するウェビナーを開催した。

投資銀行UBSインベストメント・バンク経済・戦略調査部門のグローバル責任者を務めるアレンド・カプタインはそこでこう発言している。

「私たちはいま歴史的な景気減速の真っただ中にいます。そうなることは分かっていました。誰もが予想していたことではありながら、世界の実質GDP成長率(見通し)が1年で3%も低下するなどという事態は、歴史を振り返っても稀なことなのです。だからこそ、実際にその状況に直面すると、何もかもが景気後退を引き起こす要因のように思われてくるわけです」

同ウェビナーの数時間後、UBSの米国株戦略部門を率いるキース・パーカーは顧客向けメールを通じて、株式市場は今後6カ月以内に景気後退入りする確率を40%程度と踏んでいるとの見方を紹介している。

パーカーの計算は、S&P500種のパフォーマンスとバリュエーション、株式リスクプレミアムの変化、およびクオリティと企業価値、企業規模、ベータ(ベンチマークに対する感応度)に基づく個別銘柄のパフォーマンスをベースに、景気後退の予想実現性を決定するロジスティック回帰(分析)モデルによる。

図表1

【図表1】株式市場が想定してきた景気後退入りの可能性(6カ月後まで)。グレー部分は実際に景気後退入りした時期。

UBS

「景気後退のリスクが現実味を帯びるなか、何が織り込み済みなのか、現時点ですでに切り下がっているのは何なのかを認識することがますます重要になってきています」(パーカー)

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