平日の夜にエッフェル塔でお酒が売られているとは…。
Kirsten Acuna/Insider
- 筆者は2022年7月、人生初の海外旅行を経験した。
- 飛行機がフランスに到着してから、筆者は現地でびっくりしたことを書き留めておいた。
- 公共のトイレに入るのに2ユーロ(約280円)かかることにも驚いたし、パリのイノベーションも素晴らしかった。
夏は夜10時を過ぎても暗くならない
この写真を撮ったのは、午後9時43分だ。
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わたしが一番驚いたのは、日にもよるものの、パリでは午後11時くらいにならないと太陽が沈まないことだった。
アメリカのロサンゼルスでは、午後8時過ぎに太陽が沈むことに慣れていた。日が長い分、普段より遅くまで外を出歩いていても、夜遅くに周りを見て歩いていても安心だった。食事の時間も調整したくなった。
あるパリジャンは、これは夏だけの話だと教えてくれた。冬になると完全に逆で、日が昇るのは午前9時過ぎ、午後4時半までには日が沈むのだという。雨も多いそうだ。まさにトレードオフだ。
パリのシャルル・ド・ゴール国際空港には、送迎用のパーキングスポットがある
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誰かを送り迎えするためにニューヨークやロサンゼルスの主要空港に車で行くと、乗り降りのために少しの間止めるだけでも、出たり入ったりがかなり大変だ。
ところが、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港ではこうしたストレスが一切ない。
帰国時もドライバーはチケットブースに寄って、最大10分の無料のパーキングチケットを受け取ればよかった。
チケットを受け取ったドライバーはパーキングスポットに車を止めることができるので、わたしは焦ることなく、落ち着いて車から降りることができた。
ドライバーはわたしがなぜ衝撃を受けたのか、なぜこんなに喜んでいるのか理解できなかっただろう。どの空港でもこうあるべきだ。
地下鉄には、乗客が線路に落ちないよう防護ガラスが設置されていた
Kirsten Acuna/Insider
筆者はニューヨークに4年住んでいるので、地下鉄には慣れている。ニュージャージーやシカゴ、ロサンゼルスなどの鉄道も利用してきた。
ニューヨークでは、モノを落とした時など乗客が線路に降りる姿はよく目にするものだ。
だからこそ、フランスの地下鉄で壁一面の防護シールド(列車のドアが開いた時だけ一部開く)を見た筆者は驚いた。
そして、事故を防ぐにはアメリカでも取り入れるべきイノベーションのように思えた。New York Postによると、ニューヨークの地下鉄では2021年の線路への侵入が前の年に比べて20%増え、2022年の最初の3カ月の自殺未遂は前の年に比べて50%増えたという。
加えて、筆者はフランスの地下鉄の乗車券の小ささにも驚かされた。気を付けないと、すぐに失くしてしまいそうなほどだ。
窓を開けて地下鉄に乗っていることにもびっくりした。ニューヨークではなかなか目にすることのない光景だ。
2階建ての車両が地下を走っているのも、驚きだった。アメリカでは、2階建ての車両は地上でしか使われていない。
自転車やバイクに乗っている人向けのものすごく小さな信号機がある
通常の信号機の下にもう1つ、小さな信号機が付いている。
Kirsten Acuna/Insider
空港を出発してから筆者が最初に気付いたことの1つが、通常の信号機の下にとても小さな信号機がもう1つ付いていることだった。
パリではバイクや自転車、モペット、スクーターなどは車と同じくらい一般的だ。街を自分の脚で歩くようになって、筆者はこの小さな信号機が2輪車のためのものだと気付いた。
横断歩道は「カウントダウン」しない
Kirsten Acuna/Insider
西海岸と東海岸の両方に住んだことがある筆者は、ニューヨークでもロサンゼルスでも横断歩道の信号があと何秒「青」なのか知らせてくれることに慣れていた。
パリは違った。
信号が「青」になったら横断歩道はすぐに渡らないと、信号が「赤」に変わって車が猛スピードで走ってくる。
ニューヨークやロサンゼルスでは、あと何秒残っているのか分かるのが当たり前だった。
パリでは信号がいつ変わるか分からないので、目の前のことにもっと注意を払わなければならなかった —— 個人的にはこれは良いことだと思った。
ホテルでは大きなキーホルダー付きのカギを渡された
Kirsten Acuna/Insider
今回の旅行で筆者が最初に泊ったのは、ディズニーランド・パリのThe Art of Marvel Hotelだった。ここでは部屋に出入りするのにカードキーを渡された。
その後、別のホテルに泊まると、そこではカードキーではなく、大きなキーホルダー付きのカギを渡された。小説から飛び出してきたみたいで、びっくりした。
キーホルダーがあまりに大きくてポケットに入らなかったので、筆者はキーホルダーを外してカギだけを持ち歩くようにした。
そして、毎回出かけるたびにカギをかけたかどうか覚えておかなければならなかった —— 筆者はカードキーと閉めれば自動的にカギがかかるドアのあるホテルに慣れていたので、こんなことになるとは思いもしなかった。
一部の公共のトイレはお金を払わないと入れない
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ノートルダム大聖堂の近くにある地下の公共トイレに入ろうとしたら、2ユーロ払うよう言われたのにも筆者はびっくりした。
手元に小銭がなかったのと、そこまで切迫していなかったこともあり、結局このトイレには入らなかった。何人かの利用者が中でサービスを受けていることにも驚いた。
ホテルのバスルームには紙袋が用意されていた
Kirsten Acuna/Insider
筆者が泊まった2つのホテルにはいずれも、使用済みの生理用品などを捨てるための紙袋が用意されていたことに驚いた。
アメリカでは公共のトイレの個室に小さなゴミ箱があるのは目にするが、こうした袋が用意されているのはアメリカのホテルでは見たことがなかった。
素晴らしい心遣いだと思った。
エッフェル塔の周辺には、水を売るかのようにワインやビールを売る人たちがいた
Kirsten Acuna/Insider
エッフェル塔の前の芝生に寝転がっていた筆者が遭遇したのは、「ビール!ワイン!」と大きな声で呼びかける人たちだった。これは想定外だった。
アメリカとは違って、パリでは公共の場にお酒を持ち込んでのんびり寛ぐことが認められている。観光地でもあるエッフェル塔の周りやセーヌ川沿いにたくさんのフランス人が友人たちと集まり、1日の終わりにワインを楽しんでいた。
ヨーロッパではワインはとても安い。筆者は10ドル(約1300円)を超えるようなボトルには出会わなかった。ほとんどのワインは、アメリカで飲む時の半分の値段だった。
エッフェル塔の周りでワインを売っている人を見て、筆者はジャージーショアに行ったときのことを思い出した —— ジャージーショアでも水やアイスクリームがたくさん売られていた… ただ、お酒はなかった。
スターバックスの蓋の飲み口が「幅のある楕円」ではなく「小さな丸」だった
左はパリのスターバックスのカップ、右はアメリカのスターバックスのカップ。飲み口の形が違う。
Kirsten Acuna/Insider
せっかく海外に来たのだし、パリならではの店でコーヒーを飲んでみたいと思っていたけれど、ホテルのチェックインを待っている時にWi-Fiが必要になったので、スターバックスに行ってみた。
カップはそっくりなのに、蓋の飲み口は「小さな丸」だったことに筆者は驚いた。
マクドナルドでは、注文後に番号札を持っていくと席まで商品を持ってきてもらえる
商品が来るのが早すぎて、番号札の写真を撮る時間がなかった。
Kirsten Acuna/Insider
パリのマクドナルドはチェックしておかねばと思っていた。店に入ると、注文の大半はスクリーンを使っていた。店内で食べる場合、番号札を持って行き、目の前に置いておけば、スタッフが商品を座席まで運んでくれることに筆者はびっくりした。
これは本当に驚きだった。アメリカでは通常、用意ができたら自分でカウンターまで取りに行かなければならない。テーブルまで運んでくれる人などいない。
パリのマクドナルドでもう1つ驚いたのは、普通の細長いフライドポテトに加えてウェッジカットのポテトも売られていることだ。わたしはアメリカで普段食べているシューストリングより、ウェッジカットの方が断然好きだ。
[原文:I'm an American who visited Paris for the first time. Here are the 11 things that surprised me most.]
(翻訳、編集:山口佳美)
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