Amy Rowsell
- オフグリッドの小さなキャビンのレンタルを行うオーストラリアのホスピタリティ企業、Eyre.Wayは7月上旬に新しい宿泊施設「Maldhi(マルディ)」の稼働を開始した。
- 同社による最初のモデル「Yambara(ヤンバラ)」は、2021年に稼働を開始して以来、ほぼ予約で埋まっているという。
- 「安定した」予約が入りつつあるというMaldhiを見てみよう。
あなたが休暇を過ごすのなら、せわしない大手ホテルチェーンか、それとも周りに人がいないオフグリッド(電気、ガス、水道などのインフラと接続されていない状態)のキャビンか、どちらを選ぶだろうか
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後者を選んだのは、あなただけではない
Lauren Photography
従来のホテルではなく、人里離れたユニークな宿泊施設に集まるバケーション客が増え続けている
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そして当然のことながら、企業も素早くこのトレンドに乗って事業化を図っている
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オフグリッド対応のタイニーホームやRVを専門とするメーカーは、COVID-19の流行が始まって以来、売上を伸ばしている
ネルソンのキャンピングカー
Advanced RV
Source: Insider
そして今、ホスピタリティ企業がこの流れに乗り、人里離れたリゾートやホテルを世界中でオープンさせている
David Mitchell
オーストラリアを拠点とするEyre.Way(エアウェイ)もそのひとつだ。同社は自らをエコツーリズム企業であると名乗り、オーストラリアの海岸に建てたオフグリッドの豪華な小型キャビンを専門に扱っている
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小規模ながらも成長著しいこの企業は、2021年に最初のモデルである「Yambara(ヤンバラ)」の稼働を開始して大成功を収め…
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Source: Instagram
…その成功に後押しされて、2022年7月上旬には2つ目のモデルとなる「Maldhi(マルディ)」の稼働を開始した
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そして、もしMaldhiが今後数カ月にわたってYambaraと同じような業績を示すのであれば、Eyre.Wayはホスピタリティ業界の大当たりを引いたのかもしれない
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Yambaraはオープンして以来、稼働率は95%で、オフグリッドのキャビンに泊まるためだけにオーストラリア中からゲストが訪れている
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そして今のところ、2つ目のキャビンは、オーストラリアの真冬にあたる7月初旬にオープンしたばかりにもかかわらず、「安定した」予約が入っていると、同社が電子メールでInsiderに宛てたコメントで述べている
Amy Rowsell
そしてYambaraの稼働実績からすると、暖かい季節になる頃には、Maldhiの予約はさらに好調に推移していくと考えられる
Amy Rowsell
この小さなキャビンは海岸から歩いてすぐのところにあり、夏の間の理想的な避暑地だ
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オーストラリアらしく、カンガルーやクジラが通り過ぎるのを目にすることもある
Amy Rowsell
他のオフグリッドの住宅やキャビンと同様、Maldhiはソーラーシステムとバッテリーシステムによって、毎日7時間の電力と温水を供給することができると、エアウェイは述べている
Amy Rowsell
Source: Eyre.Way
水に関しては、このキャビンでは近隣都市で集められた雨水が使われ、使用後の中水は敷地外で処理される
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Maldhiの宿泊費は1泊約315ドル(約4万2000円)で、最低宿泊日数は2泊となっており、最安の宿泊施設というわけではないが…
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…従来型の住宅に備わっている特典はすべて享受できる。ただ、それが人里離れた場所にあり、サイズも小さくなっているということだ
Amy Rowsell
小さなキャビンの内部には、海岸を直接見渡せる大きな窓があり、狭い室内を広々と感じさせてくれる
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Maldhiとは、オーストラリア先住民の言語であるバーンガーラ語で「夜空」を意味し、この名前がキャビンのインテリアスタイルにつながっている
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Source: Barngarla
多くのモダンなタイニーハウス(Eyre.Wayの最初のモデルのような)に見られる真っ白な壁や装飾の代わりに、Maldhiのリビングは、雰囲気のあるアクセントで満たされ…
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…木の壁や…
Amy Rowsell
…落ち着いた色合いを用い、「エッジィで寛いだ雰囲気」のインテリアに仕上げているとEyre.Wayは述べている
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Source: Insider
小さなキャビンかもしれないが、中二階のダブルベッドと…
Amy Rowsell
…奥のキングベッドを使えば、大人2人、子ども2人の4人家族が宿泊できる
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さらに、どうしてもゲストを増やしたい場合は、ソファベッドがダブルベッドに早変わりする
Amy Rowsell
人里離れたキャビンだからといって、典型的な「オングリッド」の利便性が一切ないというわけではない
Amy Rowsell
バスルームには、普通のアパートなどでは決して見られないおしゃれな2人用のシャワーがある
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また、オフグリッドでも焚き火で調理する必要はない。Maldhiには、2口コンロ、小型冷蔵庫、シンク、そして自炊に必要な調理器具がすべて揃ったフルキッチンがある
Lauren Photography
やはりどうしても焚き火で調理したいという場合も、道具は揃っている
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Source: Eyre.Way
外で調理をして、外で食べることもできる
Amy Rowsell
キャビンにはデッキと屋外用テーブルセットがあり、海に沈む夕日を楽しむのに最適だ
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Eyre.Wayに興味をそそられたのであれば、次のモデルがどうなるのか気になるところかもしれないが、それについてはそう長く待つことはないだろう
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同社は2022年7月に新たなユニットの建設を始めたようだ。他にもすでに2つのモデルの計画を進めているという。Eyre.Wayのディレクター、アマンダ・ホッグ(Amanda Hogg)はプレスリリースで次のように述べている
Amy Rowsell
「未来のゲストに『ひと息ついてリラックスし、禅の時間を楽しむ』機会をさらに提供していく」
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)