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米LCCのジェットブルー航空は、米同業のスピリット航空を買収すると発表した。 一株あたり33.5ドル(約4435円)で取得し買収額は38億ドル(約5031億円)。規制当局や株主の承認を得ることを条件に、2024年前半までの手続き完了を目指す。買収が成立すればジェットブルーは米国の航空市場シェアで5位となる見込みだ。
スピリット航空をめぐる争奪戦
今年に入りスピリット航空をめぐる争奪戦が起きていた。同社は2月、同業のフロティア航空を傘下に持つフロンティア・グループ・ホールディングスと合併契約を結んだ。それを受けジェットブルーが名乗りをあげ、4月にスピリットに買収案を提示。
スピリットはフロンティアの提案を受け入れていたが、ジェットブルーは諦めず6月には提示する買収価格を引き上げていた。
そして今回の買収発表の前日、7月27日に開かれた株主総会で、スピリットの株主はジェットブルーの買収案を支持しフロンティアとの合併計画は否決。同日に契約解消を発表しジェットブルーとの協議を進めると明らかにしていた。
「大手4社の運賃引き下げが目標」
ジェットブルーは買収完了後、航空網と顧客サービスの拡大により年6億〜7億ドル(約800億〜900絵億円)の相乗効果があると見込む。
同社によると、米大手航空4社が市場シェアの8割以上占めているという。買収成立でジェットブルーのシェアは9%に高まり5位に浮上する。
ジェットブルーのロビン・ヘイズCEOは「航空業界を変革し、大手航空会社4社の運賃を引き下げるという共通の目標に向かって前進し続ける」とコメントした。
(文・Strainer編集部)
"Strainer"より転載(2022年7月29日公開)