PayPayカードの「利用速報サービス」を使ってみた、300円以下とApple Payの利用には注意

PayPay

PayPayカードの利用状況が、リアルタイムに近い形で分かるようになった。

撮影:小林優多郎

PayPayは、クレジットカード「PayPayカード」の利用速報サービスを8月3日22時ごろから開始した。

PayPayカードは、Yahoo! JAPANカードの後継的存在で、通常のショッピング利用で1%(100円税込につき1ポイント)のPayPayポイントの還元がある。

申込時にJCB、Visa、Mastercardといった3種類の国際ブランドを選ぶことが可能で、Apple Payへ登録して実店舗やアプリ内、ウェブサイトでの決済にも利用できる。

「あと払い」に登録すればPayPayアプリで通知が受け取れる

PayPay通知

利用速報サービスの通知では、金額、利用日時が確認できる。

撮影:小林優多郎

従来、PayPayカードの利用状況を確認するには、情報反映後にPayPayカードの会員メニューや、PayPayアプリ内のあと払いのメニューから確認(申し込みが必要)するしかなかった。情報反映までの時間は加盟店によって差はあるが、数日かかる場合もある。

利用速報サービス開始により、利用状況をリアルタイムに近い形で把握できるほか、身に覚えのない不審な利用に気づくきっかけとなる。

利用速報の通知は、PayPayあと払いに登録済みのユーザーは、PayPayアプリのプッシュ通知とアプリ内のあと払いメニュー内のメッセージボックスで確認可能だ。

通知と概要画面

通知をタップするとメッセージの概要を確認できる。

画像:筆者によるスクリーンショット

PayPayあと払いトップ

PayPayあと払いの中に新しく「カードの利用速報」の項目も追加された。直近3日以内、最大20件の履歴を確認できる。

画像:筆者によるスクリーンショット

筆者は、PayPayカードの契約後、PayPayあと払いに登録していた。8月4日17時37分頃に東京都内のカフェでIC読み込みで決済をしたところ、1分以内にPayPayアプリから通知が届いた。

通知の情報は、あと払いの項目にも反映されていた。ただし、請求額に反映されるのは、従来通り後日となる。

なお、PayPayあと払いに未登録の場合は、メールが届くほか、通知の履歴は会員メニュー内のメッセージボックスで確認できる。

「300円以下の決済」「Apple Payでの利用」などでは通知が来ない

PayPay 通知設定

利用速報を受け取るには、各種通知をオンにしておく必要がある(いずれもAndroid版のスクリーンショット)。

画像:筆者によるスクリーンショット

PayPayカードの利用速報サービス概要ページによると、通知を受け取るためにはいくつか条件がある。

まずは、PayPayアプリ自体のプッシュ通知がオンになっている必要がある。OS側で制限をしている場合やアプリ内の設定でオフにしている場合は届かない。

加えて、利用環境によっては通知の対象外となる場合もある。PayPayカードによると対象外となる利用環境の具体例は以下の通り。

  • PayPayあと払い、PayPayチャージ、PayPayアプリを介したPayPayカード決済
  • 家族カードのご利用
  • 300円未満のご利用
  • Apple Pay(QUICPay)のご利用
  • ETC、ガソリンスタンド、タクシーなどのご利用
  • 携帯電話、公共料金、保険料などの月々の継続的なお支払い
  • ご利用キャンセルの場合
  • ご利用時にカードの有効性確認の処理がされないご利用

特に300円以下の決済の場合や、Apple Pay(QUICPay)での利用時に通知が来ない点は留意しておきたい。

また、当然のことながら、前身となるYahoo! JAPANカードからPayPayカードに切り替えていない場合も対象外となる。

(文、撮影・小林優多郎

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