2022年8月6日、テキサス州ダラス。
Brandon Bell/Getty Images
- アメリカのバイデン政権は、連邦捜査局(FBI)がトランプ前大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」に家宅捜索に入ることを知らなかったと、政府高官は話している。
- FBIは8月8日(現地時間)、フロリダ州パームビーチにある前大統領の別荘を捜索した。トランプ前大統領はニューヨークにいたという。
- トランプ前大統領はコメントを発表し、今回の家宅捜索はFBIによる検察権の乱用で、政治的動機によるものだと批判した。
バイデン政権はFBIがトランプ前大統領の別荘マール・ア・ラーゴに家宅捜索に入ることを知らなかったと、アメリカの政府高官は話している。
8月8日、トランプ前大統領はコメントを発表し、FBIがフロリダ州パームビーチにあるマール・ア・ラーゴに家宅捜索に入ったと明らかにした。
トランプ前大統領をめぐっては、国立公文書記録管理局が司法省に対し、前大統領がマール・ア・ラーゴに政府の機密文書を持ち出したのは法律違反ではないか調べるよう求めていた。
前大統領は2020年の大統領選の結果を覆そうとした件でも、司法省による捜査を受けている。
「アメリカ合衆国大統領にかつてこのようなことが起きたことはない」とトランプ前大統領はコメントした。
「関連する政府機関と協力しているが、この抜き打ちの家宅捜索は必要でも適切でもなかった」
前大統領は発表したコメントの中で、今回の家宅捜索はFBIによる検察権の乱用で、2024年の大統領選への立候補をやめさせるための政治的動機によるものだと批判した。
ある政府高官はCBS Newsの取材に対し、バイデン政権はトランプ前大統領がコメントを発表するまで、家宅捜索について知らなかったと話している。
「事前の情報はありませんでした」と高官は語った。
「報道で知った人間もいれば、ソーシャルメディアで知った人間もいました」
(翻訳、編集:山口佳美)