トランプ前大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」の前に集まった前大統領の支持者ら(2022年8月8日、フロリダ州パームビーチ)。
Eva Marie Uzcategui/Getty Images
- アメリカでは8月8日夜(現地時間)、トランプ前大統領の支持者らが前大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」や連邦捜査局(FBI)本部の近くに集まり、抗議の声を上げた。
- FBIはマール・ア・ラーゴを家宅捜索し、文書を回収したという。
- 今回の家宅捜索はトランプ前大統領がホワイトハウスから持ち出したとされる機密文書に関連したものだとABC Newsは伝えている。
8月8日、FBIがフロリダ州パームビーチにあるトランプ前大統領の別荘マール・ア・ラーゴを家宅捜索したことを受け、前大統領の支持者らはマール・ア・ラーゴとFBI本部の近くに集まり、抗議の声を上げた。
当初、家宅捜索が具体的に何の捜査に関連して行われたものなのかは不明だったが、ABC Newsは関係者の情報をもとに、トランプ前大統領がホワイトハウスを去る際に持ち出したとされる15箱の機密文書に関連するものだと伝えている。
トランプ前大統領はソーシャルメディアを使ってFBIによる家宅捜索を非難し、「検察権の乱用」だとコメントした。
「アメリカ合衆国大統領にかつてこのようなことが起きたことはない」
「関連する政府機関と協力しているが、この抜き打ちの家宅捜索は必要でも適切でもなかった」
FBIによる家宅捜索に抗議するため、前大統領の支持者らはマール・ア・ラーゴの近くに集まってボードを掲げたり、罵詈雑言を浴びせた。
フロリダ州パームビーチの他にも、オルタナ右翼の団体はトランプ前大統領の支持者らにワシントンD.C.のFBI本部などの前に集まるよう呼びかけている。
デモの主催者は平和的な抗議活動を呼びかけているが、ツイッターのトランプ前大統領の支持者や前大統領が立ち上げたソーシャルメディア「TRUTH Social」の投稿の中には、FBIへの報復を呼びかけるものもある。FBIを「テロ組織」と呼ぶユーザーもいれば、トランプ前大統領に「革命を宣言」するよう求めるユーザーもいる —— 同様の表現は2021年1月6日の議事堂侵入事件の前にも見られた。
InsiderはFBI、司法省、国立公文書記録管理局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
(翻訳、編集:山口佳美)