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- テニスのスーパースター、セリーナ・ウィリアムズがヴォーグ誌上で引退を発表した。
- フォーブスによると彼女は2021年、女性アスリートの中で2番目に高い4590万ドル(約62億円)を稼いでいる。
- 彼女はこれまでのキャリアで女性テニスプレーヤーとして最多の賞金を獲得しており、その総額は9450万ドル(約128億円)以上に上る。
テニスのスター選手、セリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)は2022年8月9日、全米オープンを最後に引退し、今後はビジネスと家庭を生活の中心に据える予定であることを明らかにした。
選手としてのキャリアを閉じることになった彼女は、これまでに23のグランドスラムタイトルを獲得し、オープン化以降に最も成功した女性テニスプレーヤーとして多くの賞金を稼ぎ出してきた。
セリーナは、スポーツの賞金獲得額でも女性のトップで、これまでに9450万ドル(約128億円)以上を稼いでいる。2位は姉のヴィーナス・ウィリアムズ(Venus Williams)で、キャリアを通じた獲得額は4220万ドル(約57億円)以上だ。
さらに、セリーナは大会の賞金以外にも企業とエンドースメント契約(用具などの使用に対する報酬を支払う契約)を結んでおり、数百万ドルを稼いでいる。
2021年、フォーブスは彼女を2番目に高い報酬を得た女性アスリートにランク付けした。フォーブスは、彼女の2021年の収入のうち、コート上で得たのはわずか90万ドル(約1億2000万円)で、その他のビジネスで4500万ドル(約60億円)を得たと報じている。
フォーブスによると、それはナイキ(Nike)、ゲータレード(Gatorade)、ディレクTV(DirecTV)といったよく知られた企業によるものだという。しかしセリーナは、ウィリアムズ姉妹の父を描いた映画「ドリームプラン(原題:King Richard)」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めたり、自身のベンチャーキャピタル会社セリーナ・ベンチャーズ(Serena Ventures)を通じて企業に投資するなど、自身のビジネスでも成功を収めている。
引退を発表した「ヴォーグ(Vogue)」のコラムで、ウィリアムズは、彼女の活動の中心はセリーナ・ベンチャーズに移っていると語った。6人で構成されるこの会社は、すでにMasterClass、Noom、Impossible Foodsなど、10億ドル以上の評価を受けた新興企業に投資し、成功を収めている。
(翻訳・編集:Toshihiko Inoue)