無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


「トランプに対する攻撃は真の愛国心に対する攻撃」FBIによる家宅捜索を受け、アメリカでは保守層の内戦を求める声が高まっている

トランプ前大統領

アメリカのトランプ前大統領。

AP Photo/Joe Maiorana

  • アメリカでは連邦捜査局(FBI)によるトランプ前大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」への家宅捜索を受け、前大統領の支持者らが内戦を呼びかけている。
  • 専門家らは、中間選挙を前にアメリカで政治的暴力が増えるだろうと話している。
  • 「州の分離独立」を受け入れる共和党の政治家もいる。

FBIによるフロリダ州パームビーチにあるトランプ前大統領の別荘マール・ア・ラーゴへの家宅捜索を受け、保守系団体や前大統領の支持者らの間で内戦を呼びかける声が高まっている。

「トランプに対する攻撃は、真のアメリカ人の愛国心に対する攻撃だ」とあるユーザーはツイートした。「内戦はバイデンの政府とアメリカの愛国者との戦いになるだろう」と主張している。

他にも「FBIはどうしてトランプの家には捜索に入ったのに、バイデンやクリントンの家には触れないんだ。内戦が近付いている。荒れるぞ」とツイートしたトランプ前大統領の支持者もいる。

トランプ前大統領が支持する共和党のアリゾナ州知事候補カリ・レーク(Kari Lake)氏は、自分が11月の選挙で州知事になったら今回のFBIの家宅捜索を理由に合衆国憲法修正第10条を発動すると脅した

政治的分断が続く中、トランプ前大統領の支持者らや過激派グループが内戦を起こすと脅すのはこれが初めてではない。政治学者らは何カ月も前から内戦が起こり得ると警鐘を鳴らしてきた

アメリカの南北戦争に詳しいニューヨーク州立大学バッファロー校の歴史学教授キャロル・エンバートン(Carole Emberton)氏は「1月6日に目にしたような暴力事件が再び起こる可能性はあります」とInsiderに語っている

「人々を激怒させる政治家がいて、警察の対応が及び腰だったり弱かったりすると、自分たちがやっていることを続けようとするこうした集団を勢いづかせるような不安定な状況になります」

内戦を研究している政治学者で、Political Instability Task Forceのリサーチ・ダイレクターを務めるジェイ・ウルフェルダー(Jay Ulfelder)氏は、共和党員らが過激な表現を「常態化」させたことで、内戦が現実になる可能性があるとInsiderに語っている。

「(過激な表現が)常態化すると、そうした組織… 過激な思想、極端な思想を持っていると考えられていた組織に人を呼び込むのが容易になります」とウルフェルダー氏は話している。

内戦を呼びかける声は、トランプ前大統領が自身のソーシャルメディアでFBIがマール・ア・ラーゴを「急襲した」と発表したことを受けて高まった。CNNは、FBIの家宅捜索は大統領の文書の取り扱いをめぐる捜査の一環だったと報じている。

複数の州の共和党の政治家たちも「州の分離独立」を受け入れている。

例えばニューハンプシャー州では2022年3月、共和党議員13人がアメリカからの分離独立を求める法案に賛成した。ただ、最終的に州の下院を通過するのに十分な賛成は得られなかった

ニューハンプシャー州の下院議員で共和党のマシュー・サントナスタソ(Matthew Santonastaso)氏は、州が分離独立し始めるのは時間の問題だとInsiderに語っていた。

「国の離婚は避けられません。政府はわたしたちが心に抱く幻想に過ぎないのです。人々が政府を拒否すると決めたら、それを止めるために連邦政府にできることはほとんどありません」

[原文:FBI search of Trump's Mar-a-Lago reignites conservative calls for a civil war in the US

(翻訳、編集:山口佳美)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み