JARTIC(道路交通情報センター)の渋滞予測情報。日ごと・時間ごとの渋滞予測を見ることができる。
Business Insider Japan
お盆休みを使って、旅行や帰省を計画している人も多いはず。自動車での移動で気になるのが「交通渋滞」だ。
高速道路各社の発表によると、2022年のピークは下りが8月11日、下りは8月14日あたりになりそうな印象だ。極力、渋滞を避けた移動となると、やはりスマートフォンの地図アプリやカーナビアプリを活用したい。
この記事では渋滞対策としてアプリと、渋滞予測の使い方を解説していく。
Googleマップで渋滞情報を見る
時期が時期だけに、ある程度の渋滞は覚悟するとして、まずはどのあたりでどれくらい渋滞しているかを把握すると、ルート選択や休憩時間の設定などがしやすい。
たとえばGoogleマップでは、画面右上方にあるレイヤーボタンをタップすると、「地図の詳細」に「交通情報」が用意されている。これをオンにすると、現在の渋滞状況が色分けで表示され、わかりやすい。
Googleマップアプリの「交通情報」をオンにしたところ。赤いラインは渋滞しており、オレンジから緑になるごとに交通量は減っていく。
筆者キャプチャー
ちなみに、パソコンのウェブブラウザーからGoogleマップを使う場合は、曜日や時刻ごとの渋滞予測もチェックできる。あらかじめどれくらい混雑するかを知りたい場合は活用しよう。
PC版のGoogleマップなら曜日と時刻を指定した各地の混雑予測が調べられる。
筆者キャプチャー
iOS純正マップやYahoo!カーナビで渋滞マップを見る
なお、iOS純正のマップアプリにも同様の機能がある。
使い方は、右上の屏風のようなアイコンをタップして「ドライブ」を選ぶと、リアルタイムの渋滞情報がチェックできる。
また、無料カーナビアプリとして人気の高い「Yahoo! カーナビ」は画面右上に「交通情報」とかかれたアイコンがあり、これをタップすると、最新の渋滞情報がチェックできる。
iOSのマップアプリでの交通情報。
筆者キャプチャー
Yahoo! カーナビでの交通情報。
筆者キャプチャー
またルートが決まっていて、特定の高速道路などの渋滞がいつ悪化しそうかを調べたいときは、JARTIC(日本道路交通情報センター)のサイトがオススメ。日付を指定した渋滞予測が無料で閲覧できる。JARTICで渋滞予測をみつつ、地図・カーナビアプリでルートを検索してスケジュールを決めて出発というのがいいだろう。
JARTIC(道路交通情報センター)では、日付を指定した渋滞予測が見られる。
筆者キャプチャー
ちなみに、どのアプリがルート案内に適しているか決めるのは、かなり難しい。基本的にはお気に入りの登録などをしている、普段使い慣れたマップ・カーナビアプリを使うのが無難だ。
ただし、Googleマップは効率重視のルート提案が多いようで、なかには「ここを通るのは厳しい」と思うような細道を案内することもある。運転に慣れていなかったり、あまり詳しくないエリアを走る場合は注意しよう。
休憩するSA・PAの混雑情報の探し方
車での長距離移動は休憩ポイントも重要。高速道路での移動ならSAやPAエリアに立ち寄って休憩するため、SAやPAの混雑情報も知りたいところだ。
だが残念ながら、全国的にSAやPAの情報を網羅したウェブサービスやアプリはない。各高速道路会社が提供している情報をチェックするのが、おそらく一番わかりやすい。
たとえば、NEXCO中日本サービスが提供している「iHighway」(https://www.c-ihighway.jp/smp/)は同社が管轄している東名、新東名、中央道のSA・PAの混雑状況がチェックできる。
これが名神や山陽道といったNEXCO西日本サービスが管轄する高速道路の場合は、同じ「iHighway」(https://ihighway.jp/pcsite/)でもURLが違う。事前に移動ルートを決めておいて、利用する高速道路が決まっていれば、それぞれの管理会社のサイトなどを調べておこう。
NEXCO中日本サービス「iHighway」。スマートフォンのウェブブラウザーでも見やすいデザインになっている。
筆者キャプチャー
NEXCO西日本サービスは「iHighway」のアプリ版を用意している。そちらのほうがみやすい。
筆者キャプチャー
助手席からスマホのナビアプリを自動車で使う注意点
車での長距離移動で気をつけたいのは、スマートフォンのバッテリーだ。
カーナビとしてスマートフォンを使う場合、ディスプレーの常時点灯に加え、GPSの動作や地図データの読み込み、さらにBluetoothでカーオーディオと接続し、音楽配信サービスの再生をするなどヘビーな使い方になるため、長時間の使用では思いのほかバッテリーを消費する。
AC電源やUSBコネクターを装備した車も最近は多いが、ない場合はシガーソケットからUSBに変換して充電できるアダプターを用意しておくと便利だ。
カーナビアプリはバッテリーを消費するので、充電できる環境を整えておく。
撮影:中山智
その際に気をつけたいのがスマートフォンのホルダー。ドライバーは運転中にスマートフォンの操作はできないが、助手席からでも見やすくするためには、どこかに固定してディスプレーとして確認できるようにしておくと便利だ。
スマートフォンホルダーのなかには、フロントガラスに吸盤でとりつけるタイプも多く販売しているが、道路運送車両の保安基準ではフロントガラスに貼り付けできるのは車検シールやETCセンサーなど決まっており、その範囲も指定されている。
だから、フロントガラスに何かを貼るのは安全性の意味でも避けるべきだ。
筆者は100均ショップで購入したマグネット式ホルダーを愛用。スマホケースの中のマグネットは、別途大判タイプをケースで挟んでいる。
撮影:中山智
また、エアコンの吹き出し口を利用したホルダーも一般的だが、これもエアコンの効果でスマートフォンが冷えてしまい、外に持ち出したときに結露して故障の原因になる可能性もある。
エアコンの吹き出し口の風向などを調整して、スマートフォンを冷やしすぎないように気をつけたい。
(文・中山智)