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ウクライナの都市を巡る観光ツアーの参加者募集中…「ウクライナに住む勇敢な人々の生活を見てほしい」

An aerial view of a damaged area after Russian attacks in Moshchun Village, Kyiv Oblast, Ukraine on April 29.

2022年4月29日、ロシア攻撃後のウクライナ・キーウ州にあるモシュチュン村。

Dogukan Keskinkilic/Anadolu Agency via Getty Images

  • 旅行サイト「Visit Ukraine」は、ウクライナの被害を受けた都市を巡るツアーを提供している。
  • 同サイトによると、訪問者は砲撃された建物、爆弾の残骸、破壊された軍装品などを見ることができる。
  • ウクライナは現在ロシアの軍事行動が続いているため、アメリカでは渡航を禁止する最高レベルの勧告が出されている。

ある旅行会社が、ロシアによる侵攻の真っただ中のウクライナの生活を見学するツアーの旅行者を募っている。

2022年7月、旅行サイト「Visit Ukraine(ビジット・ウクライナ)」は、キーウ、ブチャ、イルピン、ハリコフなど、ロシア軍に攻撃された都市を巡るガイドツアーの提供を開始した。

Visit Ukraineのアントン・タラネンコ(Anton Taranenko)CEOは、同サイトでは数十のツアーを提供しており、200件以上の予約が入っているとInsiderに語っている。その多くはロシアの侵攻のために国を追われたり、他の国へ移住したりしていたウクライナ人からのものだが、十数人のアメリカ人も予約しているという。

ウクライナは現在、ロシアとの紛争が続いているため、最高レベルの勧告が出されている。アメリカ国務省(DOS)は、すべてのアメリカ国民に直ちにウクライナから出国するよう促しており、同国に滞在するアメリカ人を支援することはできないと警告している。

この旅行サイトはウクライナ政府からの正式な認可を受けていない。推奨はされてはいないが、ヨーロッパの数カ所を経由してウクライナに入国することはまだ可能だ。

「ブレイブ・シティーズ」

Visit Ukraineのサイトによると、ウクライナへの「ブレイブ・シティ(Brave City)」ツアーに申し込むと、砲撃された建物、爆撃の残骸、破壊された軍備などを見ることができるという。ただし、旅行者は地雷や空襲に遭遇する可能性もある。

タラネンコは、キーウでは、多くの市民が通常の活動を再開しているため、訪れるのに最も安全な都市であると述べているが、「100%安全」ではないことも認めている。

今回のツアーはロシアによる侵攻が始まる前に何百万人もの観光客がチェルノブイリを訪れていたことほど危険ではないとタラネンコはInsiderに語っている。

Visit Ukraineのツアーは、ガイドが引率する10名程度のもので所要時間は3、4時間程度。ガイドが通訳兼警備員となり、地雷を避けるための詳しい説明をしたり、空襲警報が鳴ったらどこに避難すべきかの情報も細かく教えるという。

A destroyed Russian tank seen with graffiti on it in Kyiv Oblast

破壊され、落書きされたロシアの戦車。キーウ州で撮影。

Photo by Hesther Ng/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

タラネンコによると、結局のところ、観光客の安全はどれだけその指示に従うかにかかっているという。爆弾がいつでも爆発する可能性があるブチャでは、指示に従わないと死に至る可能性もある。

「例えば、チェルノブイリのツアーでは、ガイドが観光客に『この道やあの道には行かないで。さらに多くの放射線を浴びることになるから』と言っても、みんな好き勝手していた」とタラネンコは言う。

また、このツアーがウクライナ人にとって自国とのつながりを取り戻すものである一方、他の人にとっては、 「ダークツーリズム」になっているとタラネンコは話す。

「ちょっと危険なことが好きな人もいる。そういうタイプの人は常にいるものだ。彼らはそれを実際に見てみたいと考えている」

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