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スニーカー、美術品、コイン…リターンが期待できる5つのコレクターズアイテムとは

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有形物ならどんなものでも収集品投資の対象になり得るが、なかでも美術品は歴史的に最高の利益をもたらしてきた。

josera/Shutterstock

  • 収集品投資とは、価値が上がる可能性があり、投資のポートフォリオを多様化することができる有形資産を収集するという物理的なもの。
  • コレクターが付いている物なら何でも収集品になり得るが、切手やコイン、玩具、美術品、スニーカーなど、確実に利益を期待できるカテゴリーがいくつかある。
  • 収集品は非流動的で規制もなく、価格が不透明なことが多いため、投資家は利益のためだけでなく収集自体を楽しむべき。

株や債券以外の、さまざまな資産タイプ全てをまとめて「オルタナティブ投資」と呼ぶ。収集品は、オルタナティブ投資の中でも最もエキゾチックな部類に含まれる。

高級な陶磁器からワイン、希少な原稿やヴィンテージカーまで、そしてその中間にあるあらゆる物を含め、収集可能な有形物で、実際に収集している人がいる物なら何でも、投資対象の収集品(コレクティブル)になり得る。

コレクターと投資家の違いは、コレクターはそのアイテムが好きだから集めるのに対し、投資家はこのような“有形資産”が時間とともに価値が上がることを信じて収集するという点だ。

ほかのあらゆる投資と同様に、どのアイテムの価値が上がりどれが下がるかという保証はない。そして、種類がとても多様なため、収集品は非常に予測が難しい投資である。

「ビーニーベイビーズ(Beanie Babies)」のような誇大宣伝されたアイテムが1年で急上昇し、その後ほとんど価値がなくなることもあれば、最も価値がなさそうなアイテムの価格が急騰したりすることもある。

それでも、かなり賢い投資と見なされる収集品が毎年いくつかある。そのようなアイテムは投資家が切望する評判、流動性、透明性、追跡可能であることというすべての要素、あるいはその一部を兼ね備えている。

当然、個々のアイテムの価値は、希少性やどれだけ新品に近い状態か、バイヤーが見つかるかどうかによるところが大きく、これらの要素によってかなり価値が変わる。

しかし一般的に言って、歴史的に考えても将来確実な利益をもたらす可能性が最も高く、さらに収集の過程も楽しめる収集品のカテゴリーが5つある。どのようなアイテムなのか、そして、その収集をどのように始めるべきかを紹介していこう。

切手

切手

1947年頃のヴィンテージの切手

tomograf/getty images

切手は投資可能な収集品リストのトップに来ることが多い。優れた投資とされる収集品に求められる多くの要素を兼ね備えているからだ。

切手収集が投資に向いている理由:

  • 小さくて軽量なため保管に費用がかからない
  • コストが低い(少なくても初期投資は)
  • 枚数限定で発売される場合が多く、時間とともに価値が上がる

その上、切手はカタログで簡単に識別できるため、投資を始める際に技術的ノウハウはあまり必要ない。

収集や研究目的の切手市場はこの数十年間で若干縮小しているものの、それでも切手の価格は1991年以来、毎年13%以上上昇しており、最も信頼できる収集品の1つと考えられている(英国の上位250点の切手の価格推移を追跡する「GB250 Index」が示す成長を参照した)。

誰かから受け継いだ既成のコレクションを増やしたい場合でも、独自のコレクションを始める場合でも、スタンリー・ギボンズ(Stanley Gibbons)の簡易版カタログ「スタンプ・オブ・ザ・ワールド(Stamps of the World)」は投資目的で切手収集を始める人に最適だ。

これは、世界中で発行されたすべての切手とその価格を掲載したカタログで、購入できるだけでなく、たいていの図書館で借りることもできる。

レアコイン

コイン

1895年ロシア帝国発行の硬貨

Анатолий Тушенцов/Getty Images

釣り銭を貯めるのと希少な硬貨を収集するのは別次元の話だ。貨幣学とは、その名の通り、貨幣の収集や研究、明確には、もう流通していない貨幣を収集したり研究することを指す。

レアコインの価値は、鋳造時に刻印された金額とはほとんど関係がないことが多い。例えば1794年に鋳造された「フローイング・ヘア・ダラー(Flowing Hair Silver Dollar)」という1ドル硬貨は、2020年9月に1000万ドル(約13億円)以上の価値が付き、世界で最も高いコインとなった。

しかし、レアコインが手元になくても、コインへの投資は挑戦する価値がある。コイン収集の市場シェアは2018年に最大38億ドル(約5133億円)と推定されており、どんなレベルの投資家にとっても十分な余地があると言える。

注意が必要なのは、地金型コインと混同しないということだ。地金型コインとは、金やその他の貴金属に対する投資目的のために政府造幣局が発行するもので、将来レアものになることもあるかもしれないが、その価値は主に金属自体の価格を反映している。

コインの収集を始める場合は、枚数限定で発行された記念貨幣や、鋳造する過程で何らかのエラーがあったエラーコインから始め、長期間保管する準備をしよう。

老舗の「スタックス・バウワーズ・ギャラリーズ(Stack's Bowers Galleries)」のようなレアコインのディーラーやオークションハウスがお薦めだ。掘り出し物はないかもしれないが、通常、コインの来歴に関する情報や真正性の証明が付いてくる。

「JMブリオン(JM Bullion)」のようにコインを出品しつつ、透明性を高めるために価格の追跡も行っている貴金属ディーラーもある。

玩具

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「スター・ウォーズ」のヴィンテージ・フィギュア

ideabug/Getty Images

この子どもじみたカテゴリーには、コミック、モデルカー、野球カード、人形、フィギュアなど、元の販売価格をはるかに超える高額で取引される可能性のあるものすべてが含まれる。

アメリカのコレクター向け玩具市場の複合年間成長率は10.1%で、2032年までに353億ドル(約4.7兆円)の市場規模に膨れ上がると予想されている。

もちろん全てのアイテムの価値が上がるわけではないが、一定の縮尺で作られた「ディンキートイズ(Dinky Toys)」のモデルカー、1977年に発売されたオリジナルの「スター・ウォーズ(Star Wars)」の玩具、1930〜70年代に出版されたコミックは、将来的に利益を生むことが実証されている。

大まかな目安としては、コミックの表紙に印刷された元々の価格が25セント(約33円)以下のものなら、多少の価値があると言えるだろう(25セント以上になることは間違いない)。

アイテムが何であれ、プラスチック製のスリーブやホルダーに入れて新品同様の状態に保ち、可能な限り元々付いていたタグを残し、オリジナルのパッケージのまま保存するのがコツだ。そして最低20年は大切に保管し、ノスタルジア主導型の玩具市場で価値が上がるのを待つこと。

価格追跡に関しては「オーバーストリート・コミック・ブック・プライス・ガイド(Overstreet Comic Book Price Guide)」などのカタログを参考にしたり、オークションのアーカイブを検索することで、同様のアイテムが現在どれくらいの価値になっているか調べることができる。

美術品

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"フラッグ" ジャスパー・ジョーンズ作

Ms Y Bailey/Shutterstock

今回紹介しているアイテムのほとんどは、価値を高めるために慎重に保管しておく必要があるが、美術品はありのままで価値が上がることのある収集品の珍しい例だ。650億ドル(約8.7兆円)規模の世界の美術品市場には、絵画から写真、彫刻まで、あらゆる展示作品が含まれる。現在、ジェフ・クーンズ、ジャスパー・ジョーンズ、シンディ・シャーマン、ダミアン・ハーストなど現存しているアーティストの作品が特に人気がある。

美術品の難しい点は、その定義上、ほとんどの作品が一点ものであるということだ。この世に一つしかないため、より価値があると同時に、査定も難しくなる。

「ミューチュアル・アート・マガジン(Mutual Art Magazine)」などで価格を追跡し、ヒントを得ることも可能だが、最終的にはバイヤーが特定の作品にどれだけ支払う意思があるかによって市場は左右される。「ザ・アートネット・オークション・プライス・データベース(The Artnet Auction Price Database)」も情報源として信頼できるデータベースだ。

美術品投資の初心者にとっては、例えば印象派のような、すでに高い価値の付いた(あるいは過大評価された)作品に最初から手を出すよりも、新しいカテゴリーの作品を低価格で購入する方が得策だ。

もちろん前者の方が担保にできるが、より価値を上げるには高過ぎるという欠点がある。

それに、有名な流派の二流アーティストの作品よりも、たとえ無名なジャンルや流派でも一流アーティストの作品を集める方が良い。

スニーカー

スニーカー

偽造品対策としてeBayは独自のスニーカー真贋鑑定プログラムを採用している。

eBay

今、スニーカーが来ていると言っても過言ではないだろう。スニーカーの市場規模は、2021年に690億ドル(約9.3兆円)と推定され、2025年までに1130億ドル(約15.2兆円)に達すると予測されている。しかし、お気に入りの履き古したスニーカーで大儲けできると勘違いしてはいけない。

コレクターズアイテムと呼べるのは、アッパー素材にしなやかなレザーまたはファブリックが使われていて、ソールには汚れがなく、傷など一切ないものだけだ。つまり、一度も外で履いていないことはもちろん、足も入れたことがない新品がベストだ。

コレクターが好むのはナイキ、エアジョーダン、イージー、アディダスなどのブランドで、特に限定版が人気で価値がある。オリジナル価格が120ドル(約1万6200円)だったナイキの「SBホワット・ザ・ダンク(SB What the Dunk)」は、現在1万ドル(約135万円)以下で出している出品者がほとんどいないほど価値が上がっている。

価格は「eBay」や「GOAT」「StockX」などで追跡することができる。初心者はまず低価格のアイテムから始めて、徐々に自分のテイストを追求していくのが良いだろう。

収集品投資のコツ

  • 自分の大好きなものか、少なくても強い関心のあるものに投資すること。そうすれば、たとえ価値が上がらなくても所有自体を楽しむことができる。
  • 収集品に関しては、SECやFINRAで規制された多くの金融市場と違い、価格を安定させたり消費者を保護したりする包括的な機関がないことに留意すること。つまり、何か問題が発生しても苦情を申し立てる場所がないということを知っておかなければいけない。
  • これらのアイテムは公開市場で取引されないため価格が不透明で、投資の初心者は利用されるリスクがより高いことに注意すること。
  • 収集品は資産クラスとしてかなり非流動的で、市場と需要は小さく、販売には長い時間がかかる場合があるため、忍耐力が必要。
  • 実際に投資する際は、収集品の管理方法を知ることが非常に重要。自分のアイテムを安全に保管する方法を専門家に聞き、収集品の状態と価値を維持すること。書類の管理や保険も怠ってはいけない。そして、家族にも投資目的で収集していることを十分理解してもらい、知らずにフリーマーケットなどに出されたりして大切な宝物が別の熱心なコレクターの手に渡ってしまうのを防がなければいけない。

まとめ

収集品への投資は、自分の興味を追求しながらポートフォリオを多様化する上で素晴らしい手段だが、欠点もある。ほかの資産と同様に、価値が上がる保証はないという点だ。

収集品は、価値が上がってこそ意味がある。保有している間に配当を現金化したり、利息を徴収したりすることはできない。収集品をお金にする唯一の方法は、売るか、それを担保にお金を借りることだけだ。

とはいえ、収集品は成長の可能性が非常に高い資産クラスであることも事実だ。だから、利益を生む見込みがあり自分の情熱ともマッチする有形資産のカテゴリーを見つけたら、自分なりのユニークなコレクションを始めてみよう。信じられないくらい“実りのある”経験になるかもしれない。

​​[原文:Investing in collectibles: 5 types of collectibles that have historically offered bankable returns

(翻訳・小森谷美江子、編集・長田真)

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