セクハラを報告した元従業員は、24年間マクドナルドで働いていた。
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- マクドナルドの元従業員のロザリア・マニュエルさんが、セクハラを報告したために報復を受けたと訴えた。
- 彼女は同僚が受けたセクハラを報告したために解雇されたと考えているとガーディアンに語った。
- マニュエルさんは、マクドナルドで24年間働いていたという。
カリフォルニア州サンノゼに住むマクドナルド(Mcdonald's)の元従業員ロザリア・マニュエル(Rosalia Manuel)さんが、同社にセクハラを報告すると報復に遭ったと訴えたとガーディアンが報じている。
マニュエルさんは2022年7月8日に24年間勤めた職場を解雇されたという。会社からは休憩時間を間違えたことが解雇理由だと告げられたと言うが、彼女は同僚が受けたセクハラを報告したことに対する報復だと主張している。
解雇の数カ月前、マニュエルさんは同僚女性が同僚男性から継続的にセクハラを受けていると会社の人事部に報告したという。マニュエルさんがガーディアンに語ったところによると、同僚女性は同僚男性に不適切に触られ、金銭と引き換えに一緒にモーテルに行こうと誘われたこともあるという。
この報告のあと、同僚男性は店舗から追放されたが、その男性と仲の良かったマネージャーはマニュエルさんが直接報告しなかったことに対して怒りを覚えたようだと彼女は述べている。
マニュエルさんによるとその後、マネージャーが彼女と同僚女性に嫌がらせをするようになったという。彼女たちに関する「どんな些細な不満」でもすべて記録し、最終的に二人は違反行為で解雇されるまでに至ったとマニュエルさんは述べている。
「とてもショックで、車に行って泣きました。正しいことをしたのに、そのために罰せられ、解雇されるなんて」
マニュエルさんは、この事件に関して雇用機会均等委員会(EEOC)に苦情を申し立てたという。
マクドナルドの代表者は通常の勤務時間外に行われたInsiderのコメント要請に対し、まだ返答していない。広報担当者はガーディアンに次のように語っている。
「マクドナルドはセクシャルハラスメントを許さないという立場を明確にしている。マクドナルドは安全で、互いに敬意を払うインクルーシブな職場であり、そこで働く誰もが自信を持って毎日出勤できる場所であるべきだ」
さらに「2021年に発表したように、マクドナルドは2022年1月1日から世界中のすべての店舗でグローバルブランド基準の遵守を義務付けており、これらの価値観へのコミットメントを強化している」とも述べた。
2021年末、アメリカの少なくとも10都市において、マクドナルドの従業員が同社でのセクハラ疑惑に抗議するために「1日ストライキ」を実施した。
ストライキの主催者である「Fight for $15」は、セクハラを報告したことに対する報復があったとして3件の苦情をEEOCに申し立てたとInsiderが報じている。
そのうちの1件はカリフォルニア州の店舗で起きたことで、「女性に対する典型的なセクハラ」と「それを報告した人に対する報復」があったと主張している。
[原文:A former McDonald's employee claims she was fired after reporting sexual harassment to the company]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)