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LinkedInは、この1年半の間に新たな機能であるクリエイター・アクセラレーター・プログラム、さらにポッドキャストを用意するなど、クリエイターに焦点を当てた取り組みを強化している。このプラットフォームが、コンテンツの発信地になることを目指しているのは明らかだ。
しかし、LinkedInの会員数は8億3000万人以上を数えるまでになっており、クリエイターやそのコンテンツを目立たせるのは容易ではない。
LinkedInのクリエイタープログラムの責任者を務めるキャリー・シュヴァイツァー。
LinkedInのクリエイタープログラムの責任者を務めるキャリー・シュヴァイツァー(Callie Schweitzer)は、同プラットフォームのクリエイター・アクセラレーター・プログラムを監督し、バーチャルイベントやライブイベントも手掛けている。簡単に言えば、クリエイターやそのコンテンツがLinkedIn上で注目されるためのソリューションを提供するのがシュバイツァーの仕事だ。
以降ではシュバイツァーが自身の経験を元に、オーディエンスを増やしたいと考えているLinkedInのクリエイターに役立つ6つの方法を明かした。
1. クリエイターモードをオンにする
クリエイターモードをオンにすることで、次のようなメリットがある。
- 他のLinkedInユーザーが「フォロー」できるようになる
- コンテンツが目立つように表示される(プロフィールページ上で、上の方に表示される)
- ニュースレター、LinkedInのライブストリーミング機能であるLinkedIn Live、コンテンツのパフォーマンス分析に役立つ分析ダッシュボードを利用できる。
投稿にビジュアルコンテンツを含めるユーザーが前年比20%増となったことを受け、LinkedInは2022年8月、画像や動画に埋め込まれたクリック可能なリンク、投稿テンプレート、画像や動画のカルーセル広告など、クリエイターモードで利用できる追加機能を3つ発表した。
「もっと多くのビジュアルコンテンツを作る方法を知りたいというユーザーニーズは把握していました」と、シュバイツァーは語る。
2. 継続的に投稿する
「他のやり方もありますが、ユーザーには通常、週に数回投稿することを推奨していますが」とシュバイツァーは言い、LinkedInでは継続的に投稿するクリエイターほど高いエンゲージメントを獲得していると付け加える。ただし、極端なやり方をする必要はない。
「今まで月に1回投稿していた人が、いきなり次の日から毎日投稿したら、本人もオーディエンスも不自然に感じますからとシュバイツァーは言う。
3. コメントを投稿する(または投稿頻度を増やす)
どうすればもっと気軽にLinkedInに投稿できるかと尋ねられると、シュバイツァーは必ず、まずはコメントをつけることから始めてみてはと提案している。
「いろいろな会話にコメントしたり自分の考えを投稿したりすることで、LinkedInでの存在感を高めていくことができます」とシュバイツァーは語る。
4. さまざまなトピックやフォーマットを試す
クリエイターは、情報の共有、誰かの作品の紹介、共感できる作品やキャリアの話、人々に機会やリソースを提供するなど、さまざまな分野のコンテンツを投稿できる。LinkedInには投稿、オーディオイベント、LinkedIn Live動画、ニュースレターなどさまざまな機能やフォーマットがあるため、これらを使えばオーディエンスとやりとりできる。
5. 会話のきっかけを作る
LinkedInは、あらゆる投稿が対話のきっかけとなる会話プラットフォームだと考えてみよう。自分が共有するコンテンツの種類にかかわらず、コンテンツに「コール・トゥ・アクション(行動に移すよう呼びかけること)」を加え、LinkedInのユーザーがコメントしたくなるようにしてみよう。
例えば、シュバイツァーの投稿の中でも特に反響があったものには120件以上のコメントがついた。それは、「インクルーシブ広告と聞いて、あなたはどのブランドをまず思い浮かべる? それはなぜ?」という、たった2行の投稿だった。
6. ハッシュタグをうまく活用する
投稿する際には、ターゲットを狭く絞るハッシュタグと広範にリーチするハッシュタグの両方を含めるのもおすすめだ。ただしやりすぎは禁物。ハッシュタグは3〜5つが適当だ。
シュバイツァーは言う。
「LinkedInでどのように投稿するかを考える時は、他のユーザーの立場に立って考えてみてください。ハッシュタグが900個もついた投稿を見たいでしょうか? きっと違いますよね。
ユーザーはあなたから何かを学びたい、あなたが共有してくれるオファーや機会を知りたいと思っているんです。あるいは、あなたがおすすめしてくれる他のユーザーや、あなた自身の紹介を見たいのです」
(編集・大門小百合)