「グローバルヘルス・アクション ジャパン」に登壇したビル・ゲイツ氏。
撮影:小林優多郎
マイクロソフト創業者で、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を務めるBill Gates(ビル・ゲイツ)氏は8月19日に、民間企業の有志主催のイベント「グローバルヘルス・アクション ジャパン」に登壇した。
グローバルヘルス・アクション ジャパンは、複数の企業や団体の代表の有志団体。世界の保健医療分野、特に公衆衛生分野・感染症対策分野での支援や関連する事業へ貢献する企業などが集まっている。
プレゼンテーションをした各社のリーダーに感想を伝えるゲイツ氏(写真右)。
撮影:小林優多郎
ゲイツ氏は19日の同イベントの冒頭で、「(パンデミックの影響で、途上国における感染症の)ワクチン接種率は、2009年頃の状態に逆戻りしている」と警鐘を鳴らした。
その後イベントでは、塩野義製薬やエーザイなどの製薬会社から、ワクチンの運搬を担う豊田通商やヤマハ発動機、ドローンスタートアップのSORA Technologyなど10社が、自社の取り組みを披露した。
19日のイベントに登壇した各社。
撮影:小林優多郎
各社の発表の後、ゲイツ氏は「日本のコミュニティーにはさまざまなスキルがある」と、多様なジャンルの取り組みに対して評価。
「新しい資本主義ということで、従業員を増やし、利益を増やす、ということだけではなく、スキルを使って困っている人々を助けられる」と、各社にさらなる取り組みの強化と連携を促した。
グローバルヘルスの重要性について説くゲイツ氏。
撮影:小林優多郎
なお、ゲイツ氏には18日、「保健分野における日本の国際貢献の向上に寄与」したとして、日本政府から「旭日大綬章」が贈られている(授与自体の発表は2020年)。
(文、撮影・小林優多郎)