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ウクライナが抵抗するのはわかっていたがクレムリンには報告せず…ロシアの情報機関

モスクワで行われた軍事パレードでのプーチン大統領。

モスクワで行われた軍事パレードでのプーチン大統領。

Mikhail Metzel, Sputnik, Kremlin Pool Photo via AP

  • ロシアの情報機関はウクライナ人がロシアの侵攻に対抗するという調査結果を手にしていたが、クレムリンには違う内容を伝えていた。
  • ワシントン・ポストが入手した情報によって、それが明らかになった。
  • ある西側諸国の政府関係者は、情報機関がロシア政府に「(ロシアが)進む道には花が咲き乱れているという感覚」を与えたと語った。

ロシアの情報機関は、ウクライナ人がロシアによる侵略に反対するという情報を得ていたにもかかわらず、「ウクライナ人はロシア軍の到着を歓迎し、ロシアとの友好関係を再構築することを望むだろう」という楽観的な見方を政府に伝えていたとワシントン・ポスト(WP)が報じた

2022年2月24日のウクライナ侵攻前に、ロシア連邦保安庁(FSB)のために行われた複数の世論調査によると、ウクライナ人はロシアの侵攻に反対し、その多くが戦うことを望んでいることが示されていたとWPが報じている。

しかし、FSBがその結果をクレムリン(大統領府)に伝えたかどうかはわからないという。

その代わり、ウクライナ人はロシアの侵攻を歓迎し、新たな親ロシア政権の樹立を望むだろうとFSBは繰り返しロシア政府に報告していたとウクライナや西側諸国の関係者がWPに語っている。

それらの世論調査はリサーチ&ブランディング(Research & Branding)社によって行われた。WPによると、同社はFSBと「密接な関係」にあるという。

侵攻直前の2022年1月に行われた世論調査では「必要に迫られた場合、ウクライナを守る準備はできているか」との問いに対して、回答者の48%にあたるウクライナ人が「はい」と答えたという。この調査結果は、まずウクライナの情報機関が入手し、その後WPが入手したものだ。

複数の報道によると、ロシアはウクライナをすぐに掌握できると考えていたようだが、それに失敗した大きな要因は、ウクライナ人の抵抗が予想外に大きかったことだという。

FSBが把握していた状況をなぜロシアの指導者に伝えなかったのかはわからない。FSBはロシア政府を喜ばせたかったのかもしれない、またFSBへの情報提供者は政治的・経済的理由からロシアにウクライナ政府を倒してほしい思っていたのかもしれないと関係者がWPに述べている。

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