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今日から始める、不況に強い「家計」を築く5つの方法:ファイナンシャルプランナーが直伝

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本記事の著者でファイナンシャルプランナーのエリック・ロベルジュ(Eric Roberge)氏

Beyond Your Hammock

  • 不況が迫っているかもしれない。お金を守るために、今から支出を減らして収入を増やしていこう。
  • 長い目で見るなら、市場が不調な間も投資を続けるべきだ。
  • 解雇に備えて自分のスキルを磨き、お金について軽はずみな決断をしないようにしよう。

不況の到来を自分でコントロールすることはできない。よって、マクロ経済の動向に執着したり、アメリカや世界の経済で次に何が起こるか予測しようとすることは、あまり優れた時間とエネルギーの使い方ではない。

経済について気にするなということではないが、不況に強い家計を目指すなら、自分が直接影響を与えられるものに焦点を当てる必要がある。お金に関して言えば、最も身近でコントロールしやすいのはキャッシュフローだ。

1. 賢い支出管理を今すぐ始める

キャッシュフローとは、入ってくるお金と出ていくお金を意味する。そのうち、「出ていく」部分はおそらく最も簡単にかつ素早く影響を与えられるだろう。

実際に最悪の状況に陥る前に、最悪の状況を想定した予算を組んでみよう。現在の支出に目を向け、今すぐ削減できるものを見つけよう。娯楽、外食、贅沢品、その他のショッピングの費用かもしれない。

それから、もう一段階深い部分にも目を向けよう。丸ごとカットすることは無理でも、簡単にコストを減らせるものは何だろうか? 食料品や家庭用品でもいいし、交通費やフィットネス費も減らせるかもしれない(移動手段を車から自転車に変える、ジム会員のコースを高価格のプランから低価格のものに変更するなど)。

このスリム化した予算は、不況の不安を感じたときすぐに取り入れることができる。 また、不況が公式に宣言されるのは、たいていすでに始まってからだということを思い出してほしい(2020年の3月から4月にかけて2カ月間続いた不況のように、1年過ぎてから宣言されることもある……その不況が宣言されたのは2021年7月だ!)。

そう考えると、最悪の状況を想定した支出計画を、そうやりくりせざるを得なくなる前に試す価値はある。今すぐ支出を減らせば、その分貯蓄や投資に回せる資金が増える——これもまた、不況に強い家計を築くための優れた手段だ。

2. 可能なうちに収入を、そして貯蓄を増やす

支出状況を見直し、カットできるものや一時的にストップできるものを把握することはキャッシュフローを管理する上で非常に重要なステップだ。しかし、お金が「入る」側もいくらかコントロールできることを忘れてはならない。

収入を増やす方法はいくつもある。状況、スキル、興味によって適切な方法は違うが、ここではいくつかの提案をしよう。

  • シフトや残業時間を増やしてもらう
  • 現在の仕事に加えてこなせそうなアルバイトの職を探す
  • 副業としてフリーランスやコンサルタントの仕事ができないか検討する
  • 職場で引き受ける責任やプロジェクトを増やし、それをテコに給料アップを交渉する(あるいは、企業がまだ求人を出しているうちに自分のスキルを他の職場で発揮することも検討する)
  • 起業する。ただし、以下の方法でリスクを軽減しよう。a)そのためにお金を借りない、b)今の仕事を続けながら起業する、c)その両方

収入を増やすにせよ支出を減らすにせよ(あるいはその両方でも)、毎月のお金の余裕は増える。その余剰資金は、例えば以下のことに使える。

  • 緊急時用の資金を蓄える(特に不況のせいで職を失う恐れがある場合)
  • 長期の金銭的安定を築くために年金の積み立て額を増やす
  • 年金積立のほかにも投資を始めてみる。例えば、証券会社に口座を開いて資金を入れるなど(すでに年金以外の投資をしているなら、毎月の投資額を増やす)

3. 投資を続ける

ドルコスト平均法は、長期的に市場に資金を投入する上で優れた投資戦略である。これは、市場に何が起きても常に一定の金額で一定期間ごとに金融商品を買い続けるという手法だ。

不況に強い家計(そして投資ポートフォリオ)を築くには、市場が下落しても投資を続ける必要がある。実際、下落しているときこそ投資すべきなのだ。

経済の先行きが不透明だと感じるたびに投資を止めてしまったら、それはドルコスト平均法ではない。むしろそのときあなたは、投資家が犯しうる最大の過ちの1つ、「高値づかみ」の犠牲になっている。

市場が上向いている良い時代で誰もが強気になっている、そんなときにだけ投資をしていたらどんどん高い価格で買うことになる。市場が下落したときにも投資を続けなければ、市場がもたらしてくれる安値を決して利用できない。

せっかく稼いだお金を商品価値が下がっている株式市場に投じるのは怖いと感じるかもしれない。しかし、賢く長期投資をする人は、調整局面、弱気相場、不況というものは資産を安く買うチャンスであることを知っている。

4. 自分のスキルを見直し、必要に応じて磨きをかける

多くの人が不況を恐れるのは、仕事を失って大事な収入を得られなくなるリスクが高まるからだ。しかし、労働市場が厳しくなっても自分が重要な人材であり続ければ、それが不況への備えになる。

自分のスキルや知識を見直して現在の市場と照らし合わせてみることで、自分が満たせそうなニーズが存在する分野を知り、あるいは募集中の職種に求められる人材になるには何を磨くべきかが理解できる。

これは自営業者の場合にも当てはまる。あなたの業界の最新動向を改めて把握する必要があるか? 研修や学びの機会はあるか、経験を広げるために今すぐ引き受けられるクライアントやプロジェクトはあるか?

この記事で挙げたリストの全項目についても同様、動くべきときは今だ。景気が急激に冷え込んで企業が新規雇用を控える前の今、自分の価値を高めることができれば、迫っているかもしれない不況の嵐を企業が切り抜ける間も、現在の立場を守り続けられるだろう。

5. お金に関して軽はずみな(あるいは高額の)決定を避ける

今はお金を抱えて未知の世界に飛び込んだり、無謀で不必要なリスクを取ったりする時期ではない。

特に、キャッシュフローを大きく滞らせるもの、資金の流動性を制限するもの、固定費を大きく引き上げるものには注意だ。

家計を不安定にさせかねない非常に大きな決定は、先延ばしできるならそうしよう。その間に貯金をし、投資で資産を増やす努力をすればいい。

そうすることで、目先の景気の良し悪しにかかわらず、将来的に強い家計を築くことができる。また、そうして自分自身と予算両方の適応力と柔軟性を高めておけば、経済が不穏な時期を乗り切りやすくなるかもしれない。

結局のところ、不況に備えるベストな方法の1つは、常に先の見通しを立てることだ。長期的に付き合っていくべきものに対して短期的に判断を下してはいけない。そして、不況そのものは短期的であることを覚えておこう。

不況を乗り切るそのときは辛いが、永遠に続くわけではない。経済動向は周期的に変化する傾向にあり、不況期の後にはたいてい成長期が来る。

近いうちに不況が訪れるかどうかにかかわらず、全体を見据え続けること、積極的に行動すること、この2つがあらゆる事態を安全に乗り切るためのカギとなる。

[原文:5 ways to recession-proof your money right now, according to a financial planner

(翻訳・長尾莉紗/LIBER、編集・長田真)

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