「なぜあなたはAmazonプライムに加入したのか」モルガンS最新調査。注目の薬局事業は存在感薄く…

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日本未展開のオンライン薬局事業「Amazonファーマシー」、アメリカにおけるその認知度、ビジネス貢献度の実態が明らかになった。

Tada Images/Shutterstock.com

アマゾン(Amazon)のオンライン薬局事業は、同社サービスを愛用する最も忠実な顧客を増やすのにあまり貢献していないことが、米金融大手モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の最新調査によって明らかになった。

同社の有料会員サービス「Amazonプライム(Prime)」のユーザーに対して加入した理由を聞いたところ、処方せん対応オンライン薬局「Amazonファーマシー(Pharmacy)」の利用を目的とした加入は、回答者のわずか2%にとどまった

ファーマシー目的の加入者は最も少なく、大半は無料翌日配送や動画配信など他の会員特典サービスを挙げた。

無料ゲームやゲーム内コンテンツへのアクセスを提供する「プライムゲーミング(Prime Gaming)」や生鮮食品・日用品などのネットスーパー「Amazonフレッシュ(Fresh)」などは苦戦中と報じられているが、その通り、いずれも加入目的に占める割合はひと桁台だった。

この調査結果は、アマゾンのオンライン薬局事業がプライム会員にほとんど浸透していない実情を示している。

プライム会員は非会員より同社ECサイトでの消費額と購入頻度が高いことが明らかになっており、したがって会員数の拡大はアマゾンの業績向上を左右する重要な指標と位置づけられる。

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