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冬の光熱費の値上げに備えて… ヨーロッパでは猛暑の中、電気毛布やヒーターの売り上げが急増

暖をとる女性

冬の光熱費の値上げを前に、小型のヒーターや電気毛布の売り上げが急増している。

svetikd/Getty Images

  • ヨーロッパでは冬の光熱費の値上げを前に、小型のヒーターや電気毛布の購入が急増している。
  • イギリスの小売業者レイクランド(Lakeland)の電気毛布の売り上げは、2021年の約13倍となっている。
  • スイスの小売業者2社の小型電気ヒーターの売り上げは前の年に比べて300%増えたと、現地紙『ターゲス・アンツァイガー』は伝えている。

ヨーロッパでは猛暑の中、冬の光熱費の高騰に備えて、電気ヒーターや電気毛布といった暖房器具の売り上げが急増している。

ウクライナ侵攻を受けて西側諸国が科した制裁に反発するロシアはここ数カ月、ヨーロッパへの天然ガスの供給を制限している。

天然ガスの供給が減ったヨーロッパではエネルギー価格が高騰し、暖房をつけずにこの冬を暖かく過ごす方法を探す人も出てきた。

メディア報道によると、ヨーロッパは現在、記録的な熱波に見舞われ、一部の地域では気温が40度近くに達することもあるという。

ユーロニュースが引用した市場調査会社GFKのデータによると、ドイツでは2022年前半のヒーターの売り上げが前の年の同じ時期に比べて35%多かった。台数としては、少なくとも60万台が売れたという。

キッチン用品や家電を販売しているイギリスのレイクランドでは、今年に入ってから電気毛布が2021年の約13倍売れていて、一部の商品は既に完売していると、同社の広報担当者はInsiderに語った。

「猛暑続きの8月もまだ半ばですが、今月の電気毛布の売り上げは1月全体の売り上げをすでに65%上回っています」

「エネルギー価格の高騰に備えているのでしょう」

イギリスのお金にまつわる情報サイト『MoneySavingExpert』の創設者マーティン・ルイス(Martin Lewis)氏は、USB接続で温まる手袋やヒートジャケットなどを使って「家でなく人を温める」光熱費の節約術をシェアしている。

スイスの小売業者マイクロスポット(Microspot)とインターディスカウント(Interdiscount)のポータブル電気ヒーターの2022年の売り上げは、2021年に比べて300%増えたと、広報担当者はスイス紙『ターゲス・アンツァイガー』に語った。ヒーターの大半は7月に売れたという。

スイスの電器店Brack.chの広報担当者は、厳密な数字は伏せつつもヒーターの販売台数が増えていて、今年は毎月「3桁」売れているとターゲス・アンツァイガーに語った。

Insiderの取材に同社の広報担当者は、こうして売れたヒーターの3分の2は個人による購入、3分の1は法人による購入だと話している。

「これは推測ですが、スイスではこの冬、天然ガスが不足すると見られているため、一部消費者や企業は冬の暖房の代わりになるものへの切り替えに念のため備えておこうとしているのではないかと思います」と担当者は付け加えた。

InsiderはGFK、マイクロスポット、インターディスカウントにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

ロシア国営ガスプロムは予定外のメンテナンスのため、8月31日から9月2日までの3日間、ロシアからヨーロッパに天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」を通じた天然ガスの供給を一時停止すると発表した。同社はパイプラインに問題がなければ、天然ガスの供給を再開するとしている。ノルドストリーム1のドイツへの天然ガス供給は、すでに稼働率20%まで引き下げられている。

[原文:Sales of heated blankets and portable heaters are soaring in Europe despite a record heatwave, as people try to avoid sky-high winter fuel bills

(翻訳:Ito Yasuko、編集:山口佳美)

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