セリーナ・ウィリアムズ。
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- 試合に向けて士気を高めるため、テニス選手はしばしば音楽を使っている。
- ジョン・マッケンロー、ティム・ヘンマン、ジョディ・バレージはそれぞれお気に入りのアーティストをInsiderに教えてくれた。
- 「自分にとって(彼らの音楽は)エネルギーを与えてくれるものだった」とマッケンローはInsiderに語った。
セリーナ・ウィリアムズは映画『フラッシュダンス』の歌が大好き
セリーナ・ウィリアムズ。
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ウィリアムズは先日出演したNBCの朝の情報・ニュース番組『トゥデイ』で、試合前には時々、映画『フラッシュダンス』(1983年)で使われたマイケル・センベロの『マニアック』を聴いていると明かした。
最近では、ビヨンセの最新アルバム『Renaissance』の『THIQUE』が気合いを入れる役に立っていると話した。
ジョン・マッケンローはクラシックロックが好き
ジョン・マッケンロー。
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マッケンローの現役時代、ビヨンセはいなかった。いたのはイーグルスやレッド・ツェッペリンだ。
「これといった1曲はなかったけれど、子どもの頃から聴いていたお気に入りのバンドはレッド・ツェッペリンだった」と、試合前にどんな音楽を聴いていたか尋ねられたマッケンローはInsiderに語った。
「それからローリング・ストーンズ、ビートルズ、ポリスも当然ながら伝説的な存在だった」
「自分にとって(彼らの音楽は)エネルギーを与えてくれるもので、幸運のお守りみたいな歌は特になかった。自分はコートに足を踏み入れる時に毎回『Message In A Bottle』を聴くみたいなことはなかったけれど、そういうことをやっている選手がいるのは知っている」
ティム・ヘンマンはカウンティング・クロウズが好き
ティム・ヘンマン。
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「ぼくの大成功の1つは1994年、東京にいた時だった」とヘンマンはInsiderに語った。
「試合に勝つと昔はプレゼントをもらえて、ぼくはソニーのディスクマンをもらったことを覚えている」
ディスクマンは、ソニーが出していたポータブルCDプレーヤーの名前だ。
「ディスクマンをもらって、ぼくが何枚か買ったCDのうちの1枚がカウンティング・クロウズというバンドのCDだったんだ」
「よく聴いていたし、今でも『Mr. Jones』を聴くたびに当時の素晴らしい思い出がたくさん蘇ってくる。3回戦に進んで、ピート・サンプラスと初めて対戦したんだ」
ジョディ・バレージはカントリーミュージックが好き
ジョディ・バレージ。
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バレージはイギリステニス界の期待の星だ。
ただ、音楽の好みはアメリカ人っぽい。
「わたしはカントリーミュージックが好き」とバレージはInsiderに語った。
「1日中聴いていられるし、試合の前に何か聴くとしたら、カントリーミュージックです」
「ゆったりとしたカントリーポップな歌は、試合前に士気を高めるために聴くような歌ではないし、ちょっと不思議に聞こえるかもしれないけれど、どういうわけかわたしは(カントリーミュージックが)好きで、心が落ち着くんです。試合前にものすごく緊張する自分にとっては、その方がいいんです」
お気に入りのアーティストを尋ねると、バレージは「ルーク・コムズが大好き」と答えた。
ラファエル・ナダルはフラメンコが好き?
ラファエル・ナダル。
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どんな音楽で士気が高まるのか、ナダルが明かしたことは一度もないが、元世界ランク1位のマッツ・ビランデルはナダルが試合前にフラメンコを聴いているのを耳にしたことがあると話している。
Essentially Sportsよると、ビランデルは「10年くらい前に全仏オープンのロッカールームで彼の隣になったことがあって、音楽が聞こえてきたんだ」と語っている。
「レジェンド・ダブルスの準備をしていたら音楽が聞こえてきて、『おお、ラファか』と思って、彼がどんな音楽を聴いているのか知りたくなったんだ」
「最終的に聞こえてきたのはスペインのロマンチックなフラメンコのような音楽で、うっとりしたよ」
[原文:Serena Williams and other tennis stars share their favorite pump-up songs for matches]
(翻訳、編集:山口佳美)