Photo: 田中宏和
こちらの記事は、ギズモード・ジャパンから一部編集の上、転載しています。
塗装が割れてサビている車は、さすがに悲しい。
塗装面の傷にできたサビは、見た目の悪さはもちろん、さらにダメージを進行させてしまう原因にも。できるだけ、早めに対処したいところ。
でも、板金屋さんに頼むとそこそこ高い。
というわけで、頑張ってDIYで直したいなら、ソフト99の「サビ落とし液」をチェックしておこう。
これは、粉状に変質してしまった赤サビ(酸化鉄)を効果的に取り除くケミカル剤。板金塗装の下地づくりに使うアイテムだ。
どれほどの効果なのか、その実力を見せてもらおう
Photo: 田中宏和
ちょうど筆者の家に、木材に途中まで打ち込まれたまま放置されていたサビサビの釘があったので、これを使って「サビ落とし液」の効果を確認してみた。
さすがに意地悪なチョイスかなと思ったが、とりあえずレッツトライ!
Photo: 田中宏和
ドロッとした「サビ落とし液」を、たっぷり塗りつけたら、10分ほど放置。
作業自体は、実に簡単ですね。
Photo: 田中宏和
約10分後に液剤をウエスで拭き取ると、削ったり磨いたりしていないのに、この状態に。
木材に打ち込まれていた部分(右側)にあった浮いた赤サビが除去されて、鉄の地色(鈍い銀色)が出てきたのだ。
分厚く固着しているサビは簡単に除去できないものの、ひと塗りでここまでサビが取れるのは、なかなかの威力だ。
サビが深く進行してしまう前なら、手軽にキレイになるだろう。
塗装の下地づくりをしてみた
Photo: 田中宏和
せっかくなので、さらに塗装の下地づくりを進めてみよう。
折れ曲がった釘を美しく塗装しても意味がないので、パテ付けする前段階までやってみる。
まず、ヤスリや真鍮ブラシなどを使って、出っ張っているサビを削り取るのだ。
Photo: 田中宏和
ある程度いい感じになってきたら、もう一度「サビ落とし液」を塗りつけ、深い部分まで進行しているサビをできるだけ除去する。
白く泡立っているのは、液が鉄と反応している様子。サビ自体に反応するというより、サビの内側にある鉄と反応することで、表面のサビを浮かせて除去する仕組みになっているよう。
Photo: 田中宏和
裏返して液を追加したりしつつ、さらに10~20分ほど寝かせてみると、浮いたサビが落ちていく。
Photo: 田中宏和
ここまでの作業で、こんな状態になったのだ。
液と反応したために、ヤスリがけで光っていた鉄の表面が鈍い銀色に変化しているが、これはこれでOK。
赤丸で囲んだ箇所に注目すると、サビが除去されているのが分かる。
あとは作業を繰り返し、黒い部分を可能な限り減らせば、作業完了。
パテ付け前のシリコンオフもセットで買える
Photo: 田中宏和
付属の「サビ止め油」は、ボルトやナットなど、塗装をしないパーツのサビを取ったあとに塗っておくもの。
一方、セット購入できる「シリコンオフ」は、塗装下地用のパテを付ける前に「サビ落とし液」をしっかり落とすために使うもの。
塗装するとき、パテがしっかり母材に食い付いていないと、塗装が浮いてしまうのはもちろん、空気が入ってサビが進行してしまう可能性もあるのだ。
しっかり「サビ落とし液」を除去して、パテを母材に密着させよう。
サビが出て難易度が高くなってしまった塗装の補修は、DIY好きにとってチャレンジしがいのある作業でもある。
ぜひ、チェックしてみては。
※以下の表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
(文、写真・田中宏和/Source: Amazon.co.jp,Soft99,)
注:この記事のリンクを経由して製品を購入すると、アフィリエイト契約により編集部が一定割合の利益を得ます。