空の色が、サウスダコタ州では「デレーチョ」で空が緑色に(左)、カリフォルニアでは山火事でオレンジ色になった(右)。
Tanner Schaaf/Joan Gamell
- 空の色は本来は青だが、時には紫や緑、あるいはオレンジ色に見えることもある。
- 竜巻から山火事まで、強烈な嵐や災害が空を非現実的な色にしている。
- 気候変動は強烈な嵐や異常な天候に関係していると専門家は述べている。
2020年7月、サウスダコタ州スーフォールズで「デレーチョ」と呼ばれる大規模な雷雨が発生して空が緑色に変わった。ストームチェイサーのタナー・シェイファー(Tanner Schaffer)はこんなものは見たことがないとInsiderに語っていた
大規模な雷雨が発生して緑色になったサウスダコタ州スーフォールズの空。2020年7月撮影。
Courtesy of Tanner Schaaf
Sources: Tanner Schaff, National Weather Service, Insider, Yale Climate Connections
雷雨がなぜ空を緑色に変えるのか、正確な理由は分かっていないが、気候変動が嵐の大型化と危険性の増加に関連していることは確かだとInsiderとYale Climate Connectionsが報じている
サウスダコタ州スーフォールズの空。2020年7月撮影。
john finney photography/Getty Images
Sources: Tanner Schaff, National Weather Service, Insider, Yale Climate Connections
2018年、雹を伴う激しい嵐の際に、一部が同じような緑色になったのを、写真家のジョン・フィニー(John Finney)が捉えた
雹(ひょう)を伴う激しい嵐が発生するのを見ようと、カンザス州のハイプレーンズにストームチェイサーたちが集まる。2018年撮影。
john finney photography/Getty Images
Source: John Finney Photography
気候変動によって、より大規模で過酷な嵐が季節に関係なく発生し、それが「死んだ惑星」のような空の色に関連しているとInsiderは報じている
カンザス州で撮影された荒れ模様の空。激しい嵐から逃れようと車が走っている。
john finney photography/Getty Images
Source: Insider
2019年の「令和元年東日本台風(ハギビス)」は日本の空を紫やピンクに染めた。これは、空気中の水蒸気によって散乱した光と夕日が重なったためだとThe Weather Channelが報じている
2019年10月、鈴鹿サーキットで撮影された台風によって紫になった空。
Courtesy of Ujvári Máté
Source: Ujvári Máté/Instagram, Weather Channel
2022年3月には、サハラ砂漠で砂嵐が発生した影響で、フランスのストラスブールに埃っぽいオレンジ色の空が広がったとAnadolu Agencyが報じている
2022年3月、フランス、ストラスブールに広がったオレンジ色の空。
AP Photo/Jean-Francois Badias
Source: Anadolu Agency
2015年、ドバイでは砂嵐によってさらに濃いオレンジ色の空が見られたとBBC Newsが報じている
2015年4月、砂嵐が発生したドバイ。
MARWAN NAAMANI/AFP via Getty Images
Source: BBC News
2020年、アメリカ西部一帯で100件近くの山火事が発生し、サンフランシスコでは鮮やかなオレンジと赤の空が見られたとWiredが報じている。オレンジ色は山火事の煙からくるものだという
Sources: Joan Gamell, Wired
空が世界滅亡を思わせる不気味な色に変わるのを見れば、人々は気候変動についてもう少し真剣に受け止めるようになるかもしれないと、Insiderは報じている
2020年9月のサンフランシスコ。
Samarth Mehta
Source: Samarth Mehta/Instagram, Insider
[原文:Surreal photos show how storms and natural disasters are changing the color of sky around the world]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)