※本記事は、2021年9月10日に公開した記事の再掲です(一部追記、表現を改めています)。
Marty Lederhandler/AP
9.11アメリカ同時多発テロから21年。9.11は日本の真珠湾攻撃以来のアメリカ本土に対する最悪の攻撃となった。
死者数は3000人近く、ニューヨーク・タイムズは「アメリカ史上、最悪の自爆テロ攻撃」と伝えた。
アメリカは今も、この悲劇を乗り越える努力を続けている。
あの朝、何が起きたのか、写真で振り返ってみた。写真のほとんどは、当日のテレビの生中継をキャプチャーしたもの。
2001年9月11日の朝は、いつもの朝と同じように始まった。金融街にある世界貿易センター(ツインタワー)は30年間、変わらぬ姿を見せていた。
Fernando Llano / AP
午前8時46分、アメリカン航空11便が世界貿易センターのノースタワーに激突した。最初は事故なのか意図的な攻撃なのか、分からなかった。
REUTERS/REUTERS TV
9時3分、ユナイテッド航空175便がサウスタワーに激突。攻撃だと誰もが確信した。ニュース番組の生中継が、まさにその瞬間を捉えた。
AP
ユナイテッド航空175便は搭載していたジェット燃料に火がつき爆発、炎上。炎は2つのビルに燃え広がった。
AP Photo/Chao Soi Cheong
ビルに閉じ込められた人たちは窓から様子を探った。煙と炎が迫ったが、階段は破壊されていた。少なくとも200人がビルから落下した。
REUTERS/Jeff Christensen
9時38分、アメリカン航空77便が国防総省に激突。5分後、連邦航空局(FAA)はその歴史上初めて、全ての航空機に近くの空港に着陸するよう命じた。
REUTERS/Hyungwon Kang
9時59分、サウスタワーが崩壊。
REUTERS/Jeff Christensen
現場から逃げる人たちは粉塵と灰にまみれた。
AP
10時3分、ハイジャックされたユナイテッド航空93便がペンシルべニア州シャンクスビルに墜落。実行犯は連邦議会議事堂を狙ったと考えられている。乗客は他の攻撃を知り、協力して機を奪い返そうとした。
AP Photo/FBI
10時28分、ノースタワーが崩壊。わずか12秒で崩れ落ちた。
REUTERS/Jeff Christensen
ニューヨークでは2753人が死亡。
2001年9月18日撮影。
REUTERS/NYC Office of Emergency Management
その中には救出活動に駆けつけた343人の消防士と救急救命士、60人の警察官が含まれる。
REUTERS/Anthony Correia
ペンシルべニアでは40人、ワシントンD.C.では184人が死亡。死者数は合わせて3000人近くにのぼった。救助活動は10月9日まで続けられ、現場の火災は12月20日に鎮火された。
REUTERS/Larry Downing
その後、アメリカ国民は攻撃の影響を受けた人々を助けるために協力した。血液センターは献血に訪れた人であふれ、多くのボランティアがグラウンド・ゼロの瓦礫撤去作業に従事した。
REUTERS/Ryan Remiorz
ブッシュ大統領(当時)は、攻撃は国際テロ組織アルカイダによるものだとし、「テロとの戦い」を宣言した。アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は10年後に殺害された。アメリカの安全保障の取り組みは大幅に拡大した。
REUTERS/Larry Downing
9.11から数年後、「追悼の光(Tribute in Light)」がかつて世界貿易センターがあった場所を照らした。
AP
現在も9/11メモリアル・ミュージアムには多くの人々が訪れ、追悼している。
AP
[原文:What happened on 9/11, 19 years ago]
(翻訳、編集:増田隆幸、Toshihiko Inoue)