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ビットコインに投資するなら「長期保有」戦略がおすすめ。始めるための4つのステップ

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プロのデイトレーダーでなくても、定期的に通貨市場を回っていなくても、ビットコインに投資する方法はたくさんある。

Alyssa Powell/Insider

  • ビットコイン投資には、取引所選び、本人確認、ウォレットへの資金移動が関わる。
  • ビットコインは、ボラティリティが高く、投機的な資産であるため、投資のリスクは高い。
  • ビットコインを買うときには、価格の上下を平均化するために長期保有戦略を取ることを専門家は推奨する。

誕生から10年以上経った今も、ビットコインが消えてなくなることはなさそうだ。何年にもわたり複数のピークを経ながら良い評判も悪い評判も集めてきたこの暗号資産は、そのボラティリティの高さが取り上げられつつ、市場を上回るリターンが期待できるとして、今もなお新たな投資家たちを引きつけている。

本記事では、そんなビットコインへの投資について知っておくべきことを紹介する。

ビットコインの買い方

ビットコインは暗号資産である。つまり、暗号化技術を使って取引を保護・検証する電子マネーの1つだ。ビットコインの場合、「マイナー」と呼ばれる人々や組織が演算用ハードウェアを使用し、取引のデータを暗号化するコード(「ハッシュ」と呼ばれる)を計算する。このデータは「ブロック」として集められ、それが連結されてブロックチェーンとなり、そこに一度記録されたデータを書き換えることは理論上不可能である。

経済面の話では、2008年に正体不明のサトシ・ナカモトという人物が、デジタル版の金(きん)とも言える「サウンドマネー(健全な通貨)」の一形態としてビットコインを生み出した。

「ビットコインが他と違うのは、発行枚数の上限が2100万枚と定められていて、マイニングできるのは残り数百万枚しかないという点だ」と、オアンダ(OANDA)が運営するウェブサイト「マーケットパルス(MarketPulse)」のチーフマーケットストラテジスト、エドワード・モヤ(Edward Moya)氏は説明する。「この1年でビットコインの価格が急騰した主な理由は、単純に需要と供給の問題だ」

最大供給量が決まっているにもかかわらず、ビットコインは誕生以来ほぼ常に顕著なボラティリティを示し、その価格は激しく上下してきた。

このように価格の変動が激しいことからビットコインは非常に投機的な資産であり、かなりのリスクを負う覚悟のあるトレーダーのみが投資を検討すべきだ。とはいえ、少なくとも一部のアナリストは、市場が成長して不安定化の原因となるレバレッジへの依存度が下がるにつれてボラティリティは徐々に低下するだろうと考える。

1. 取引所を選ぶ

ほとんどの人にとって、ビットコインを購入するのに最適な場所は暗号資産取引所である。これらは暗号資産取引を促進するためのオンラインプラットフォームであり、通常は取引ペア(米ドルとビットコインなど)を提供して買い手と売り手をマッチングさせる機能を持つ。

米国で取引量と顧客数においてトップの暗号資産取引所はコインベース(Coinbase)である。そのほか、クラーケン(Kraken)、ジェミニ(Gemini)、イートロ(eToro)、クリプト・ドット・コム(Crypto.com)も評判のいい(そして規制されている)取引所だ。

経験の浅いトレーダーは、ロビンフッド(Robinhood)などのより一般的な取引プラットフォームを試してみるといいかもしれない。このようなプラットフォームは平均的な暗号資産取引所よりも初心者にとって使いやすいという利点がある一方、大きな欠点はビットコインを引き出せないことだ。

ヒント:取引所によって手数料が大きく異なるので、新たに投資を始める人は確認すべきだ。また、口座の最低残高を定めている取引所もあるので、選んだプラットフォームが要求する最低残高も確認しておこう。銀行振込による口座入金に最低額を設定しているところもある。

2. 支払い方法を選ぶ

取り扱いのある支払方法も取引所によって異なる。大手取引所のほとんどでは、電信送金やACH送金のために銀行口座をリンクできるのに加えてデビットカードもリンクできる。PayPal経由で支払える取引所もあり、コインベースはApple Payも取り扱っている。

ヒント:ほとんどの銀行振込による入金には手数料がかからない。しかし、一部の特別なサービス(フェドワイヤー[Fedwire]システムを使ったシルバーゲート[Silvergate]やシナプス[Synapse]経由の送金など)には少額の手数料(1ドルや5ドルなど)が発生する場合がある。一方、ペイパル(PayPal)を使って入金する場合では、例えばコインベース(Coinbase)なら2.5%の手数料がかかる。

どのやり方を選ぶにせよ、最初の口座開設と支払い方法登録の際に本人確認が求められる。米国では通常、運転免許証や身分証明書など、州発行の身元証明書をスキャンして提出する必要がある。

居住地や使用する取引所によっては、パスポートなどの追加書類のスキャンや住所証明の提出を求められる場合もある。

3. 注文する

本人確認が完了して口座に資金を入れたら、ついにビットコインの購入を始めることができる。このプロセスは利用する取引所によって異なり、「購入」または「売却」のボタンをクリックして買いたい(または売りたい)ビットコインの量を指定するだけでいいところもある。

一般的に、ほとんどの暗号資産取引所では少なくとも以下の3つの基本的な注文法が提供されている。

  • 成行注文:現在の価格で購入したい場合に選択する方法。時間帯にもよるが、通常この注文は数秒で完了する。
  • 逆指値注文:売買する価格を指定する注文。価格が下がりすぎる前に確実に売りたい場合に適している。この注文法は、市場の動きの速さによって完了までに時間がかかることがある。
  • 指値注文:指定した価格あるいはそれよりも有利な価格での売買注文を執行するよう取引所に指示する注文。逆指値注文とは異なり指値注文は板情報に表示され、こちらも約定までに時間がかかる場合がある。

これらの方法で注文するには、たいていまず取引所のホーム画面で「購入」「取引」「新規注文」などと書かれたボタンをクリックする。それから上記の(あるいはより複雑な)注文方法を選び、「決定」などを意味するボタンをクリックする。

ヒント:ビットコイン(BTC)の一部だけを買うこともすべての取引所で可能だ。今の1BTCの価格は高すぎて手が出ないと思ったら、0.1BTCや0.01BTCなどの単位を入力すればその分だけを購入できる。

4. 暗号資産を安全な場所に保管する

大手の取引所は以前より安全になっているが、ハッキングや詐欺は今もこの業界において大きな問題だ。よって、ビットコインを多く保有する投資家は自分で保管することが推奨される。

「サイバーセキュリティをよく理解している経験豊富なトレーダーなら、ウォレットを持つのがよいだろう。そうすれば好きなときに暗号資産を動かせて、取引所による影響を受けないからだ。昨年は多くの取引所がハッキングされたり閉鎖したりしたことから、『鍵を持たぬ者はコインを持たず』という言葉が流行った」とモヤ氏は言う。

つまり、利用している取引所から自分のビットコインを暗号資産ウォレットに移すということだ。こうしたウォレットには2つの種類がある。

  • コールドウォレット:ハードウェアウォレットとも呼ばれ、ビットコインアドレスの秘密鍵を保管する小型のデバイスである。インターネットに接続されていないので、オンライン状態のソフトウェアベースのウォレットよりも安全だとされる。
  • ホットウォレット:ソフトウェアウォレットとも呼ばれ、携帯電話、パソコン、ウェブブラウザから利用できるアプリを指す。こちらもビットコインアドレスの秘密鍵を保管するものだが、インターネットに接続されているのでハードウェア/コールドウォレットほど安全ではないとされる。

ソフトウェアウォレットはハードウェアウォレットほど安全ではないが、主要なものは二段階認証やハードウェアウォレットとの互換など、さまざまなセキュリティ機能を提供している。

ビットコインを売る

多くのトレーダーがビットコインで短期間での大儲けを狙う一方、ほぼすべてのアナリストは長期保有戦略を勧める。主な理由は、長い期間保有することで利益と損失が平均化されやすく、売却までに大きなリターンを得られる可能性が高くなるからである。

「私見では、長期保有戦略を取り、ポートフォリオのうち暗号資産に投資する割合は小さく抑え、多くの機関投資家が保有しているもの、現時点ならビットコインやイーサリアムなどにフォーカスするほうがよいだろう」と、JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase & Co.)のアナリストであるニコラオス・パニギルツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏は言う。

同様に、多くのアナリストはドルコスト平均法(DCA)の採用も推奨する。これも上下する価格を平均化する手法だからだ。

「ビットコイン初心者にはDCA法を用いた売買が最適だろう。価格変動をいっさい気にせず、月ごとや週ごとにほんの少しずつ買えばいいのだから」と、暗号資産コンサルティング企業エイト(Eight)のCEOで創設者であるミハエル・ファン・デ・ポッペ(Michaël van de Poppe)氏は言う。

しかしモヤ氏は、たとえ長期保有戦略を取るのであっても、新しくビットコイン投資の世界に入ろうとする者は資金の大半を失うかもしれないという心構えをすべきだと警告する。

「新しく暗号資産投資を始めるなら、ポートフォリオのうち暗号資産に充てる割合は極めて低く、一桁にとどめるべきだ。ビットコインやイーサリアムに関しては強気な声が多く聞かれるが、数分のうちに価格が急落することもこれまでにあった。初めての人は主要な暗号資産のみを長期保有する戦略のもと、少しずつ保有額を増やしていくのがよいだろう」

米国ではビットコインは資産に分類されるため売却時にキャピタルゲイン課税が適応されるので、長期的なアプローチは納税の面でも有利だ。

ヒント:アメリカでは、ビットコインを1年以上保有した後に売却すると、長期キャピタルゲイン税を支払うことになる。しかし1年未満しか保有していなかった場合、利益は通常の所得として課税される。年収4万ドル以下の投資家にはビットコイン売却益に対するキャピタルゲイン課税は免除されるが、1つ上の所得区分に属する場合は15%を支払う。

まとめ

技術革新が生み出した、興味深く刺激的なビットコインは、連邦準備制度理事会などの中央機関による管理を必要としない分散型電子マネーの一種である。投資の観点から見ても刺激的で、そのボラティリティゆえ暴落を繰り返していてもなお、ほとんどの年で高い年間リターンを上げ、過去10年間で最もパフォーマンスの高い資産の1つとなっている。

ビットコインへの投資は複雑に思えるかもしれないが、評判のいい取引所を選んで口座を開設するだけで簡単に始められる。本人確認と入金が済めば準備完了だ。ほとんどの取引所では単にビットコインを買うだけでなく、さまざまな種類の注文ができる。

多額のビットコインを手に入れたらコールドウォレット(ハードウェアウォレット)に引き出すことをほとんどの専門家は勧める。また、価格の急落による影響を逃れると共に売却益が経常所得として課税されるのを避けるため、長期保有戦略が推奨される。

※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

[原文:Ready to invest in Bitcoin? Here are 4 steps to get started

(翻訳・長尾莉紗/LIBER、編集・長田真)

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