「クラウドベッド」の価格は8000ドルから1万1000ドル。
Ori
- ニューヨークを拠点とするOriは、アパート用の拡張可能な家具を製造している。その価格は最高で1万1000ドルだ。
- 同社によると、人は妥協することなく生活できるテクノロジーを求めているという。
- 創業者のアシエール・ラレアは、不動産価格の高騰によって同社の製品がより魅力的なものになっていると言う。
ニューヨークとボストンを拠点とする家具会社のOriは、住宅価格が高騰する中、狭い家でもより広いスペースを確保できるよう、拡張可能な家具を製造している
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同社は、「ポケットクローゼット」「ポケットオフィス」「ポケットスタジオ」「クラウドベッド」の4種類の拡張式家具を提供している。価格は5000ドル(約70万円)から1万1000ドル(約150万円)
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「アメリカでは住宅がますます手の届かないものになっている。それぞれの世代が求める住宅とその価格が、これまでにないほど乖離している。そのため、空間を有効活用するテクノロジーなどの新たな解決策が求められている」とOriの創業者兼CEOのアシエール・ラレア(Hasier Larrea)はInsiderに語っている
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「この空間テクノロジーによって、コマンドによって壁が動き、部屋が現れたり消えたりする。暮らし方に新たな可能性が開かれるのだ」とラレアは付け加えた
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ラレアによると、拡張可能なアパートは待ち望まれていたという。「不動産は世界で最も古い産業の1つであり、これまでのやり方を変えるのは難しい。変形可能な空間にする手法は新しいものではないが、あまりにも長い間、時代遅れのオーダーメイドのままだった」
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住宅価格の高騰を背景に、タイニーホームに目を向ける人が増えている。伝統的な家を買う余裕がない人でも、タイニーホームであれば不動産の所有が可能になる
Molivingが製造したタイニーホーム。
David Mitchell
Fidelity National Financialが2020年に行ったアンケート調査によると、回答者の半数以上が、タイニーホームに住むことを検討すると回答している
New FrontierのDavid Latimerがデザインしたタイニーホーム。
Studio Bull/New Frontier Design
以下で、Oriの拡張可能なアパートのバリエーションを見てみよう。
「ポケットスタジオ」には、引き出し式のテーブルやベッド、クローゼットがあり、娯楽スペースも備えている
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この造り付け家具は、特にリモートワークをしていて、仕事を終えた後にデスクを片付けたい人にとって便利だ
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一方、「ポケットオフィス」は、独立したスペースを確保することで、仕事をする場とくつろぐ場を分けることができる
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「これまでとは異なり、この空間テクノロジーは実際にあなたを取り囲む3つの次元すべてを変えることができる」とラレアは言う
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「人々は、家を『スマート』にするためだけのテクノロジーを求めているわけではない。好きな場所で、好きな空間で、妥協のない暮らしを実現するためのテクノロジーを求めている」
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暮らしの環境をより効率的にしたい、あるいは単に空間をフルに活用して暮らしたいという人にとっては、Oriの「クラウドベッド」がぴったりだろう。上下に動き、ベッドルームにもリビングにもなる。価格は8000ドル(約110万円)から1万1000ドル(約150万円)
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「都市化の進行、消費社会、住宅の耐久性の面から、テクノロジーを駆使したアパートは実現可能であるだけでなく、魅力的なものになっている」とラレアは述べている
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(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)