2022/09/06 06:09公開
ウェザーニュース
9月6日(火)6時、大型で強い台風11号(ヒンナムノー)は長崎県対馬市の北北西を北東に進んでいると推定されます。
長崎県や福岡県など九州北部が風速25m/s以上の暴風域に入っていて、6時00分までの最大瞬間風速は長崎県対馬市・厳原で44.7m/s、長崎県大村市で36.5m/s、福岡市で33.2m/sを観測しました。九州の各地や愛媛県、山陰には暴風警報が発表されています。
▼台風11号 9月6日(火)6時推定
中心位置 対馬市の北北西約90km
大きさ階級 大型
強さ階級 強い
移動 北東 40 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
暴風域半径 192.5 km (東側220km, 西側165 km)
強風域半径 575 km (東側650 km, 西側500 km)
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台風の南側に活発な雨雲
雨雲レーダー
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台風の中心を取り巻く活発な雨雲は朝鮮半島から対馬付近を通過しています。中心から南側にも活発な雨雲がみられており、5時50分までの1時間には長崎県対馬市・厳原で26.0ミリメートル、高知県仁淀川町・池川で17.5ミリメートル、広島県安芸太田町・加計で16.0ミリメートルの雨を観測しました。
台風本体は本州から離れた所を進むものの、南側の雨雲が通過するタイミングでは局地的に1時間に50ミリメートルを超えるような非常に激しい雨が降り、大規模な冠水や土砂災害、河川・用水路の急な増水などのおそれがあります。
また、こうした雨雲の帯の周辺では竜巻などの突風も起こりやすく、あわせて警戒が必要です。
広範囲で暴風のおそれ 交通機関に影響も
台風11号による雨風のピーク予想
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台風11号は午後にかけて日本海を足早に北東に進む見込みです。
九州だけでなく、山陰や北陸など日本海側を中心に風が強まり、瞬間的には30m/s前後の暴風となる可能性があります。台風の進路から離れている太平洋側でも豊後水道や紀伊水道など、地形の影響で南寄りの風が吹き抜けやすい地域では、同レベルの暴風に警戒が必要です。夜には北日本でも日本海側を中心に強風や暴風が吹き荒れるとみています。
鉄道や道路、航空などの交通機関に影響の出るおそれがあるため、移動を予定されている方は気象情報に加えて最新の運行情報も確認するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
(文・ウェザーニュース)
"ウェザーニュース"より転載(2022年9月6日公開の記事)
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