「Gmail」のショートカット機能は、標準状態でオフになっているため使っていない人が多そうだ。
撮影:小林優多郎
Gmailのキーボードショートカットは、メールの検索、作成、ナビゲート、スタイリングをサポートする。
キーボードショートカットはパソコンでの作業を効率よく行うには必要不可欠の機能だ。
ただし、Gmailではデフォルトでキーボードショートカットがオフになっているため、ユーザーが使っていない確率が高い。
Gmailでもショートカットを使えば、マウス操作の時間を大幅に短縮可能。ここでは、今日から使い始めるべき、Gmailの最も便利な30のキーボードショートカットを紹介する。
Gmailのキーボードショートカットをオンにする方法
1. ウェブブラウザーでGmailを開く。
2. ページ上部の歯車のアイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択する。
3. 「全般」タブで、「キーボードショートカット」を表示する。
標準ではキーボードショートカットはオフになっているので、使用する場合にはオンにする必要がある。
画像:筆者によるスクリーンショット
「キーボード ショートカット ON」にチェックを入れオンにする。
4. 一番下までスクロールして、「変更を保存」をクリックする。
Gmailの必須キーボードショートカット30選
Gmailで使えるキーボードショートカットは「Shift」 +「?」でいつでも表示できる。
画像:編集部によるスクリーンショット
Gmailのキーボードショートカットのトップ30を紹介する。
このショートカットリストはWindowsとMacの両ユーザーが使えるように「Ctrl/Command」と表記しているので、Windows PCの場合はCtrlキー、Macの場合はCommandキーを押す。
●メールの管理などに使うショートカット
検索:「/」
Gmailのページ上部にある検索ボックスにカーソルが移動し、すぐに検索したい単語を入力できる。
キーボードショートカットの一覧表示:「Shift」 +「?」
Gmailで使える主なキーボードショートカットをすべて表示する。
元に戻す:「z」
Gmailで最後に行った操作を元に戻せる。
受信箱の次または前のメールに移動する:「j」または「k」
受信トレイを閲覧しているときに、「j」を押すとリスト内の次のメールに移動する。「k」を押すと前のメールに移動する。メールはハイライトされているが、選択はされない。
表示またはフォーカスしているメッセージを選択:「x」
現在ハイライトされているメールの会話を選択する。
「j/k」と「x」キーを使えば、受信トレイをすばやくスクロールしてメールを選択可能だ。
現在のメッセージをミュートにする:「m」
選択したメールをミュートにする。これにより、メッセージは受信トレイから削除され、アーカイブに置かれる。
一連のメッセージを選択する:「Shift」
受信トレイにある連続したメッセージのセットを選択するには、最初のメールにある選択ボックスをクリックする。
次に「Shift」を押しながら、最後のメッセージの選択ボックスをクリックすればいい。
連続しないメッセージのセットを選択する:「Ctrl/Command」
受信トレイにあるメールを任意にまとめて選択したい場合は、Ctrl/Commandを押しながら選択したいメッセージの選択ボックスをクリックしていく。
選択したメッセージを「重要」としてマークする:「=」
メールを「重要」としてマークするには、メールを選択してから「=」を押す。
現在のメッセージを「スター付き」にする:「s」
現在のメッセージにスターを付けるには、「s」を押す。
選択したメッセージをアーカイブする:「e」
選択したメールをアーカイブに移動させるには、「e」を押す。
未読のメッセージをすべて選択する:「Shift」+「*」+「u」
すべての未読メッセージをすばやく選択するには、「Shift + * + u」を押す。
選択したメッセージを既読としてマークする:「Shift」+「i」
「Shift + i」を押すと、ステータスが既読になる。
選択したメッセージを未読としてマークする:「Shift」+「u」
メッセージのステータスを未読に戻すには、「Shift + u」を押す。
選択したメールを開く:「Enter」
マウスでクリックせずとも、開きたいメールにフォーカスしてEnterキーを押せば開ける。
●メールのチェックや作成など作業中に使うショートカット
選択または表示しているメールをスヌーズする:「b」
選択したメールをスヌーズするには、「b」を押す。ポップアップメニューからスヌーズする時間が選択でき、その間はメッセージが受信トレイから消える。
表示中のスレッドで会話を移動する:「p」または「n」
複数の返信があるメールのスレッドを表示している場合、「p」キーと「n」キーを使ってメッセージを前後に移動し、各返信を確認可能。
新規メールの作成:「c」または「d」
「c」を押すと、新しいメールのポップアップ・ウィンドウが開き、新しいメッセージを作成できる。
「d」を押すと、別のブラウザータブにメール作成画面が表示される。
メールにCc受信者を追加する:「Ctrl/Command」+「Shift」+「c」
メールにCc受信者(同報送信)を追加するには、「Ctrl/Command + Shift + c」を押す。Cc行が表示されるので、受信者を入力可能となる。
メールにBcc受信者を追加する:「Ctrl/Command」+「Shift」+「b」
メールに新しいBcc受信者(非公開の同報送信)を追加するには、「Ctrl/Command + Shift + b」を押す。Bcc行が表示されるので、受信者を入力可能となる。
To、件名、本文を移動する:「Tab」または「Shift」+「Tab」
「Tab」キーを使って、宛先の行から件名、メール本文へとすばやく下方向に移動可能。
「Shift + Tab」キーを押すと、逆に上方に戻る。
電子メールにリンクを挿入する:「Ctrl/Command」+「k」
メール本文のテキストを選択し、「Ctrl/Command + k」を押すと、リンクの編集ウィンドウが表示され、リンク先のURLを入力できる。
このショートカットは、テキストをハイライトせずに使用することもできるが、リンク元となるテキストを入力する必要がある。
メッセージを送信する:「Ctrl/Command」+「Enter」
「Ctrl/Command + Enter」を押すと、作成中のメールが送信される。誤って押してしまうと、不完全なメールを送信してしまうことになるので注意。
●テキストの書式設定
太字にする:「Ctrl/Command」+「b」
テキストを選択してから「Ctrl/Command + b」を押すと、太字になる。
斜体にする:「Ctrl/Command」+「i」
テキストを選択してから「Ctrl/Command + i」を押すと、斜体(イタリック体)になる。
下線を引く:「Ctrl/Command」+「u」
テキストを選択してから「Ctrl/Command + u」を押すと、下線(アンダーライン)が引かれる。
番号付きリストを開始する:「Ctrl/Command」+「Shift」+「7」
番号付きリストを作るには、「Ctrl/Command + Shift + 7」を押す。
箇条書きのリストを開始する:「Ctrl/Command」+「Shift」+「8」
箇条書き(または順序なし)リストを作成するには、「Ctrl/Command + Shift + 8」を押す。
インデント(字下げ)する:「Ctrl/Command」+「]」
テキストをインデント(字下げ)するには、その行にカーソルを置いてから「Ctrl/Command + ]」を押す。
インデントを戻す:「Ctrl/Command」+「[」
インデント量を減らしたり元に戻すには、その行にカーソルを置いてから「Ctrl/Command + [」を押す。