『トップガン』より。
Paramount Pictures
- 2022年最大のヒット作となっている映画『トップガン マーヴェリック』。
- 1986年公開の『トップガン』の続編で、トム・クルーズがマーヴェリック役を再び演じる一方、新たなキャラクターも登場した。
- 公開から約40年。『トップガン』のような続編が必要な、1980年代公開の素晴らしい映画作品を紹介しよう。
『ネバーエンディング・ストーリー』(1984年)
『ネバーエンディング・ストーリー』より。
Warner Bros.
『ネバーエンディング・ストーリー』には1990年と1994年にそれぞれ公開された続編が2本あるものの、どちらの作品にもオリジナルのキャストはほぼ出演しておらず、「ファンタージェン」に何が起きたのか、今でも関心を持っている。映画は文字通り、さらなる冒険と主人公バスチアン(バレット・オリバー)の願いで終わっている。
バスチアンとアトレーユ(ノア・ハザウェイ)は友達になったのか? 「現実世界」の人々は空飛ぶ巨大な「ファルコン」をどう思ったのだろうか?
ファンタージェンの存在は子どもの創造力にかかっていることから、続編はファンタージェンでの冒険はただの夢だと考えていたバスチアンが成長してどんな大人になったのかを確認するまたとないチャンスだ。
ただ、衝撃的なアルタクスの死は、今度はなくていいかも。
『さよならゲーム』(1988年)
『さよならゲーム』より。
Orion Pictures
史上最高の野球映画の1つであるだけでなく、『さよならゲーム』はケビン・コスナーとスーザン・サランドンという2大スターが共演する最高のラブコメ作品でもある。マイナーリーグのキャッチャーだったクラッシュ・デイヴィス、野球の熱烈なファンだったアニー・サヴォイとして2人がスクリーンで再会するのをぜひ見てみたい。
野球は1980年代から随分と変わってしまった。2人は今の野球をどう考えているのだろう? 今でもヌーク・ラルーシュ(ティム・ロビンス)と連絡を取り合っているのだろうか? 2人は今も一緒にいるのだろうか? 離婚したカップル… というのも悪くないかも?
『フェーム』(1980年)
『フェーム』より。
United Artists
2025年、芸術学校の1980年の卒業生たちが45回目の同窓会を開いているところを想像してみてほしい。誰が成功しているだろう? リメイクでアレン(新しい登場人物)がそうだったように、誰かが学校で働いているだろうか? 今でも芸術学校は残っているのだろうか? それとも現実と同じく、別の学校と統合しているのだろうか?
野球同様、ニューヨークもエンタメ業界も1980年代から大きく変わった。アレンやアイリーン・キャラ、バリー・ミラーといった人々が世の中がいかに変わったかを振り返るのを見るのは、興味深いだろう。
『ビートルジュース』(1988年)
『ビートルジュース』より。
Beetlejuice / Warner Bros.
ティム・バートン監督のコメディ『ビートルジュース』は、続編映画なしでも、テレビアニメ・シリーズやブロードウェイでのミュージカル化などでシリーズとして成功を収めている。
それでも、マイケル・キートンが再びピンストライプのスーツを着て、顔を白塗りにするのはもう見られないと知っていたら、1作目の映画をわたしたちはもっと心に刻んでいただろう。
映画の中で10代の孤独な少女リディア・ディーツを演じたウィノナ・ライダーは今、完全復活している —— リディアや、リディアの元ルームメイトで幽霊のアダム(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイヴィス)、そして後世社会(アフターライフ)の待合室に閉じ込められたビートルジュースはどうしているのか、ぜひ知りたいものだ。
『ウォー・ゲーム』(1983年)
『ウォー・ゲーム』より。
MGM/UA Entertainment Company
『フェリスはある朝突然に』の続編やスピンオフが作られるという話もあるが、『ウォー・ゲーム』を見た方がいいかもしれない。
映画は10代のコンピューターの天才デビッド・ライトマン(マシュー・ブロデリック)が誤って北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)のスーパーコンピューターをハッキングしてしまい、ソ連が核戦争に向けた軍事行動を始めたと誤解させるところから始まる。
人工知能の危険性や核戦争の脅威の高まりは、これまでにないほど差し迫っている。大人になったデビットを見てみたい。政府のために仕事をしているのか? 映画に出てくるスティーブン・フォルケン(ジョン・ウッド)のように、自分を恥じるような何かを作ったのだろうか?
『グーニーズ』(1985年)
『グーニーズ』より。
"The Goonies"/Warner Bros.
『グーニーズ』は、子どもたちが宝探し映画を好きになるきっかけを作った作品だ。『ナショナル・トレジャー』といった映画や『アウターバンクス』といったドラマシリーズが作られたのも、少年たちが宝の地図を見つける『グーニーズ』の影響が大きい。
グーニーズは死なない —— ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、キー・ホイ・クァン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン(コリー・フェルドマンは難しいかも…)がいつか再会し、さらなる財宝を探してくれることを期待しているわたしたちも、だ。
『ロストボーイ』(1987年)
『ロストボーイ』より。
Warner Bros.
故ジョエル・シュマッカーが監督を務めたこの映画では、ジェイソン・パトリックと故コリー・ハイムがカリフォルニア州サンタクララに引っ越してきた兄弟を演じ、街にはデイビット・パワーズ(キーファー・サザーランド)といった吸血鬼があふれていることを知る。
他の吸血鬼が死んだ時のように、デイビットが爆発したり消滅することはなかったことから、製作陣は続編があると分かっていたのだろう。ただ、残念ながら『ロスト・ガールズ』でサザーランドが復活することはなかった。
Hollywood Reporterが2021年9月にノア・ジュープとジェイデン・マーテルが出演する続編について報じているが、詳細はまだ分かっていない。
『大逆転』(1983年)
『大逆転』より。
Paramount Pictures
『48時間』『ビバリーヒルズ・コップ』『星の王子 ニューヨークへ行く』はいずれもエディ・マーフィを象徴するキャラクターを復活させたのに、なぜダン・エイクロイドとジェイミー・リー・カーティスが共演した『大逆転』はそうならないのだろう?
『大逆転』では、人間は生まれか育ちかを確かめるために2人の大富豪の兄弟が理由もなくルイス・ウィンソープ(エイクロイド)の人生をぶち壊す。2人はウィンソープを陥れ、仕事と人生を奪い、その全てをホームレスのビリー・レイ・バレンタイン(マーフィ)に与える。
アメリカの金融街の残酷さと強欲さは、2022年にも通用するテーマだ。ビリーとルイスの復活を!
『遊星からの物体X』(1982年)
『遊星からの物体X』より。
Universal Pictures
『遊星からの物体X』は、ここ50年で作られた最も影響力あるホラー映画の1つだ。南極観測隊の基地で科学者と兵士らが、どんな生き物にもひそかに同化・擬態できる地球外生命体に出会ったことで、次第に状況は制御不能に陥る。
ネタばれになるが、映画はヘリ操縦士のマクレディ(カート・ラッセル)と機械技師のチャイルズ(キース・デイヴィッド)が「あれ」を爆発させた後、ゆっくりと凍死していくところで終わる。
ただ、死ぬ前に彼らが救助されていたらどうだろう? 彼らが「あれ」をきちんと処理できていなかったら? 地球外生命体が再び戻ってきたら? 全ての疑問に続編は答えることができるだろう。
ちなみに、2011年には映画の冒頭に登場したノルウェー観測隊の基地を描いたプリクエル(過去を描いた続編)が公開されている。
『ナビゲイター』(1986年)
『ナビゲイター』より。
Buena Vista Pictures
『ナビゲイター』は、8年間行方不明になっていた12歳のデイビット・フリーマン(ジョーイ・クレイマー)が12歳のままで発見されたことから始まる物語だ。少年は実はエイリアンに誘拐され、地球とエイリアンが住む星との間を光速で往復していた —— だからこそ、少年にとってはわずか「数秒」が周囲の人々にとっては「8年」だった。
デイビットはその後、未確認飛行物体の人工知能「マックス」と再会したのだろうか?映画ではデイビットが誘拐される前の時点に戻り、周囲の人々の記憶も消えているようだったが、デイビットはそうした状況にどう対処したのだろう?
2021年にはブライス・ダラス・ハワードがこの映画をディズニーで、女性の主人公でリメイクすると発表した。 カメオ出演でもいいから、1人か2人は出演するのを見たい。
[原文:10 '80s movies that deserve a legacy sequel like "Top Gun: Maverick"]
(翻訳、編集:山口佳美)
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