サムスン電子ジャパンは、新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」(左)と「Galaxy Z Flip4」(右)を日本でも展開する。
出典:サムスン電子ジャパン
サムスン電子ジャパンは9月8日、新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」の日本発売を発表した。
両機種ともに8月にグローバルでは発表済みの製品だが、国内で発売日や取り扱うキャリアが発表された。特に、楽天モバイルとしては初めての折りたたみスマホの販売となる。
各通信キャリアのオンラインショップ等での一括購入時の端末価格は以下の通り。発売予定日はいずれも9月29日。
Galaxy Z Fold4
- NTTドコモ版……価格未定(9月8日時点)
- KDDI版……24万9960円(税込)
Galaxy Z Flip4
- NTTドコモ版……価格未定(9月8日時点)
- KDDI版……15万9870円(税込)
- 楽天モバイル版……13万9800円(税込)
カメラ強化+使い勝手を向上させた4代目Fold
進化したマルチタスク機能とカメラ性能を動画でチェック。
撮影:山崎拓実
Galaxy Z Fold4は、サムスンの横折り型の折りたたみ(フォルダブル)スマホの4世代目にあたる。
2021年発売の前機種「Galaxy Z Fold3 5G」で、防水対応、ペン対応、日本ではおサイフケータイ(FeliCa)対応をしており、Galaxy Z Fold4では第2世代から第3世代ほどの進化は少ない。
主な進化点としては、カメラが挙げられる。背面カメラは広角、超広角、望遠の3眼構成。メインカメラである広角レンズのセンサーは5000万画素と非常に高く、精細な写真が撮れる。
デジタルズームで最大30倍に対応するGalaxy Z Fold4。
撮影:山崎拓実
望遠レンズは光学3倍ズームが可能だが、超解像ズーム技術と組み合わせることで、最大30倍の「スペースズーム」に対応している。
そのほか、細かな使い勝手も向上している。開いた時の大画面を生かすため、アプリのアイコンが常駐する「タスクバー」が画面下に表示されるようになった。
また、折り畳むためのヒンジやアルミニウムのフレームなどを採用し、耐久性は「Galaxy史上最もタフ」としながらも、重量は約263g。これはFoldシリーズ最軽量で、他の大型スマホと比べても大きな差はない(例えば「iPhone 14 Pro Max」は約240g)。
新Filpは「コンパクトな状態で自撮り」が手軽に
カバーディスプレイの動作の様子を動画でチェック。
撮影:山崎拓実
一方、Galaxy Z Flip4の方は縦折り型のフォルダブルスマホだ。
Foldが「開いてタブレットのような大画面で使える」メリットがあるのに対し、Flipは「折りたたんで小さく持ち運べる」ところが特徴的だ。
こちらもFoldと同じく、2021年発売の前機種「Galaxy Z Flip3 5G」と比べると大きな変更点はないが、折りたたんだ際に操作できる1.9インチの「カバーディスプレイ」の機能強化がメインとなる。
カバーディスプレイでは従来通り、通知や時間の確認、再生中の音楽のコントロールが可能だが、新たにカバーディスプレイ横にあるメインカメラでの自撮りに対応した。
折りたたんだ状態でも自撮りができるようになったGalaxy Z Flip4。
撮影:山崎拓実
ほとんどのスマートフォンの場合、自撮りをする際に使う正面カメラ(ディスプレイの上にあるカメラ)は、メインの背面カメラより画質が劣る。それが、Flipのような画面が背面にあれば、写りを確認しながら高画質なメインカメラで撮影できる。
なお、FlipもFoldもディスプレイの展開を途中で止めることができるので、テーブルなどにコンパクトミラーのように置くことができる。
アプリの最適化も進んでおり、例えばカメラアプリはもちろん、会議ツールである「Google Meet」アプリも折り目より半分上に参加者を表示させ、下に操作系のボタンを寄せる、といったことも可能だ。