モリーとジャレンは、住宅ローンの支払いがなくなって、月に数千ドルもの節約になっているという。(写真はイメージです)
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- モリーとジャレンのガルシア夫妻は、2019年に家を売り、家族でキャンピングカーに住んでいる
- 彼らは3年間、アメリカ国内を旅行し、リモートで仕事をし、子どもたちはホームスクーリングで学んでいる。
- 彼らは毎月約2000ドルの節約ができていると報道番組「グッドモーニング・アメリカ」のインタビューで話している。
ある家族が、デジタル・ノマド生活を次のレベルへと進めている。
「グッド・モーニング・アメリカ(Good Morning America)」のプロフィールによると、ガルシア家(The Garcia family)は2019年にテキサス州ジョシュアの自宅を売却し、44フィート(約13.4メートル)のキャンピングカーに移り住んだという。彼らは「We Plus Threee」というライフ・スタイル・ブログでキャンピングカー生活を記録しており、これまでに25の州を5台のキャンピングカーで巡ってきた。
「我々は自由のために生活をハッキングしている」と夫である30歳のジャレン(Jaren)は、「グッド・モーニン・グアメリカ」のインタビューで話している。
「自由の定義は人それぞれだが、我々は自分たちの選択にかなり満足している」
ガルシア家には、ジャレン、モリ―(Molly)のガルシア夫妻と3人の子どもたちがいるが、2019年に旅人になることを決意したのは、営業マンとしてフルタイムで働いていた夫のジャレンの出張が多いことがきっかけだった。妻のモリーがテキサスで子どもたちと一緒にいて長期間夫と離れて過ごすのではなく、彼らは移動する家で一緒に過ごすことにしたのだ。
「我々はこれからも別々に暮らしていくのかを考えていた。私は子どもたちと家にいるのに、彼は他の州へ行ってしまう。彼が家に帰ってくるのは1カ月のうち数日間だけ。それが何カ月も続いたので、『もう一人で家にいるのは嫌だ。たとえキャンピングカーでも、ジャレンと一緒にいたい』となった」とモリー(29)は語った。
結局、ジャレンは営業マンを辞め、保険調査員として独立して働くことにした。だが、家族はキャンピングカーでの生活を続けている。
モリーは、一家のブログを運営する傍ら、5歳から13歳までの3人の子どものホームスクーリング(学校に通わせるのではなく家で教育すること)をしている。また、夫妻は最近、古い家を安く購入し、リノベーションして高く売ってお金を稼いだと「グッド・モーニング・アメリカ」に話している。
モリーとジャレン夫妻は、1カ所に住むよりも、旅先での生活の方が充実していることに加え、住宅ローンの返済分で月に数千ドルを節約できていると話している。彼らは新型コロナウイルスのパンデミック前に家を売却したが、ガルシア夫妻のストーリーはパンデミックの間にリモートワークが普及したことで、多くの人が生活や仕事、家を変えた状況と同じだ。多くの人がデジタルノマドになり、リモートワークのような柔軟性のない仕事を辞めてしまっている。
しかも、この2年間は住宅市場が熱くなっているが、この問題をガルシア夫妻は自ら取り除いたのだ。
「結果的に、より多くの経験を得られている」
モリーとジャレンは、テキサスの家に住んでいた時は、毎月約3000ドル(約43万円)のコストがかかったと推定している。キャンピングカーに引っ越した今は、その費用はずっと少なくなったと2人は「グッド・モーニング・アメリカ」に語っている。
モリーによると、駐車場、電気と水道、食費、車関係の支払いなどはすべて合わせても月々1000ドル(約14万3650円)以下だ。
しかし、ここ1年間インフレで価格が急騰しているガソリンなども含め、道路の上での生活には意外と多くのコストがかかると彼女は言う。
「でも、我々はこのライフスタイルを人々に勧めないのではない。なぜなら、一軒家に住むよりもずっと多くのお金を使うことができるから」と彼女は話す。そして「結果的に、より多くの経験を得られて、旅行ができ、自分の時間を過ごせるようになる」と付け加えている。
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)
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