Oracle、6〜8月期クラウド売上高45%増。深刻な懸念は「920億ドルの巨額負債」自社株買いも困難に…

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6月に米医療情報技術サーナー(Cerner)の280億ドル買収手続きを完了させた米ソフトウェア大手オラクル(Oracle)の最新決算に、市場の注目が集まっていた。

Sergiy Palamarchuk/Shutterstock.com

米ソフトウェア大手オラクル(Oracle)は9月12日、2023会計年度第1四半期(6〜8月)決算を発表。コア事業化を目指すクラウドビジネスの堅調な成長により、売上高がアナリスト予想を上回った。

総売上高は市場予想と一致する前年同期比17.7%増の113.5億ドル、クラウド部門の売上高は45%増と大幅に伸びて36億ドルだった。

オラクルが2021年末に「ヘルスケア業界を革新する」第一歩として約280億ドルを投じた米医療情報技術大手サーナー(Cerner)が売上高の積み増しに貢献した。

買収手続きは6月に完了したばかりで、今回の決算では同社史上最大規模の買収が財務や業績にもたらす影響に市場の注目が集まっていた。

サーナーに帰属する売上高14億ドルを除いたオーガニックグロース(買収などを除いた既存事業の売上高の伸び)は前年同期比8%増で、総売上高の30%超を占める新たなコア事業、すなわちクラウド部門(アプリケーション+クラウドインフラ)の成長力が示された形だ。

なお、オラクルのラリー・エリソン共同創業者兼最高技術責任者(CTO)は決算説明会で、12カ月以内に「買収後初となるサーナーのヘルスマネジメント製品」をリリースする計画を発表している。

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